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第121回 第一回から学ぶヒント

2007/5/9(水)

今週は東京競馬場でヴィクトリアマイルが行われる。今年でまだ二回目の歴史が浅いGⅠのため、いつものような豊富な数のデータは揃わない。だが、昨年の第一回の結果から何かヒントは見えてこないだろうか?

今春の東京競馬場5週連続GⅠは、出だしから思わぬ大波乱の結末。先週のNHKマイルCでGⅠ史上最高配当となる3連単973万9870円の超高額配当が飛び出した。今週も同じ東京芝1600mの一戦。何やら不穏な雰囲気も漂うが、頭を切り替えて検討に移りたい。ヴィクトリアマイルは古馬牝馬によるマイル女王決定戦。昨年新設されたばかりのレースで、正直、データ分析には不向きだが、ダンスインザムードが勝利を収めた昨年の結果から傾向を読み取ることにチャレンジしてみたい。データ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 06年ヴィクトリアマイルの結果・成績(1)
着順 人気 馬名 勝率 連対率 複勝率 マイル複 東京複
1 2 ダンスインザムード 25.0% 43.8% 50.0% 71.4% 33.3%
2 3 エアメサイア 36.4% 63.6% 81.8% 75.0% 100.0%
3 4 ディアデラノビア 30.0% 40.0% 60.0% 50.0% 100.0%
4 16 コスモマーベラス 21.4% 50.0% 57.1% 0.0% 50.0%
5 7 アグネスラズベリ 60.0% 90.0% 90.0% 100.0% 未経験
6 11 デアリングハート 8.3% 33.3% 50.0% 60.0% 100.0%
7 5 ヤマニンシュクル 28.6% 42.9% 71.4% 75.0% 0.0%
8 9 チアフルスマイル 26.9% 38.5% 53.8% 25.0% 0.0%
9 1 ラインクラフト 50.0% 75.0% 91.7% 80.0% 100.0%
10 10 マイネサマンサ 23.5% 58.8% 58.8% 66.7% 100.0%
11 8 ロフティーエイム 30.0% 80.0% 80.0% 未経験 0.0%
12 6 ヤマニンアラバスタ 21.7% 34.8% 47.8% 33.3% 57.1%
13 15 オーゴンサンデー 17.0% 25.7% 28.6% 11.8% 27.3%
14 14 スナークスズラン 15.0% 27.5% 45.0% 35.7% 41.7%
15 17 ジェダイト 21.4% 35.7% 35.7% 66.7% 50.0%
16 13 アズマサンダース 12.5% 31.3% 37.5% 50.0% 0.0%
17 18 ショウナンパントル 18.2% 36.4% 36.4% 50.0% 0.0%
18 12 レクドール 22.2% 27.8% 44.4% 50.0% 0.0%

昨年優勝したダンスインザムードは2番人気。1番人気に推されたラインクラフトこそ9着に敗れたが、2着は3番人気のエアメサイア、3着が4番人気のディアデラノビア。上位人気馬同士の組み合わせとなり、各馬の実績(格)にほぼ忠実な結果となったと言えよう。実績通りだったということを確認するため、まずは昨年の結果をおさらいしておきたい。

上の表1は昨年のヴィクトリアマイルの結果と出走馬のさまざまな(出走前時点での)実績を記載したもの。実績は5項目あり、左から過去の芝全レースでの勝率、連対率、複勝率、芝1600mの複勝率、東京芝の複勝率。そこに勝率25%、連対率40%、複勝率50を超える数字にはマーク。さらに、1600mの複勝率、東京芝の複勝率が70を超える数字には別の色でマークしてある。これを見ると一目瞭然。過去の芝のレースにおける総合力の高さがそのまま結果になってあらわれており、複勝率50%を超えていた11頭がそのまま11位までキレイに収まる結果。11連複なら1点買いで的中だ。それは冗談だが、上位3頭は勝率、連対率、複勝率すべてにおいて上記基準値を超えていた。さらに、好走馬は芝1600mか東京芝の実績で際立った数字を叩き出していたことも見逃せない。

 

■表2 06年ヴィクトリアマイルの結果・成績(2)
着順 人気 馬名 前走成績 持ち時計 東京重賞
1 2 ダンスインザムード マイラーズC2着 1.32.3 天皇賞(秋)2着
2 3 エアメサイア 阪神牝馬S2着 1.33.9 オークス2着
3 4 ディアデラノビア マイラーズC3着 1.33.9 フローラS1着
4 16 コスモマーベラス 福島牝馬S10着 1.35.8  
5 7 アグネスラズベリ 洛陽S1着 1.35.6  
6 11 デアリングハート 阪神牝馬S12着 1.33.6 NHKマイルC2着
7 5 ヤマニンシュクル 中山牝馬S1着 1.33.6  
8 9 チアフルスマイル 谷川岳S1着 1.33.5  
9 1 ラインクラフト 阪神牝馬S1着 1.32.3 NHKマイルC1着
10 10 マイネサマンサ 京都牝馬S1着 1.33.3 府中牝馬S2着
11 8 ロフティーエイム 福島牝馬S1着  
12 6 ヤマニンアラバスタ 中山牝馬S3着 1.34.8 府中牝馬S1着
13 15 オーゴンサンデー 谷川岳S7着 1.33.0  
14 14 スナークスズラン 谷川岳S3着 1.33.7  
15 17 ジェダイト 阪神牝馬S5着 1.35.5  
16 13 アズマサンダース 福島牝馬S8着 1.33.1  
17 18 ショウナンパントル 阪神牝馬S11着 1.34.5  
18 12 レクドール 福島牝馬S5着 1.33.9  

引き続き各馬の実績について見ていきたい(表2参照)。示した実績は3項目。左から前走成績、芝1600mの持ち時計(最速走破時計)、東京芝の主な重賞好走レース。昨年は前走良績だった出走馬が比較的多かったが、上位3頭はいずれも前走芝のOPクラスで3着以内に好走していた。

次は時計面だが、1分34秒0未満の持ち時計がある馬にチェックを入れてみた。昨年のヴィクトリアマイルの勝ち時計は1分34秒0。馬場が稍重だったこと、道中少しペースが緩んだことで、極端に速い持ち時計は要求されなかった。勝ち時計は当日の馬場やレースの流れによってかなり左右されるので予測は難しいが、エアメサイア、ディアデラノビアが1分33秒9の持ち時計で対応できたように、とりあえずは今年もそのあたりで線引きして後ほどの結論に繋げてみる。

最後は東京芝の重賞実績。同コースの実績は重要で、ないよりはあった方がいいと考えるのが普通。同距離のNHKマイルCで連対実績があった馬が好走できなかったが、上位3頭は別のレースでキッチリ連対実績を持っていた。

 

【結論】

さて、それでは今年のヴィクトリアマイルを展望してみたい。今年の出走予定馬(優先出走順位)は以下の通り。

■表3 今年のヴィクトリアマイル出走予定馬の実績(1)
順位 馬名 勝率 連対率 複勝率 マイル複 東京複
1 スイープトウショウ 38.1% 57.1% 61.9% 50.0% 40.0%
2 カワカミプリンセス 83.3% 83.3% 83.3% 未経験 100.0%
3 フサイチパンドラ 21.4% 35.7% 64.3% 50.0% 50.0%
4 アドマイヤキッス 36.4% 63.6% 63.6% 75.0% 0.0%
5 デアリングハート 16.7% 33.3% 44.4% 37.5% 50.0%
6 ジョリーダンス 40.0% 73.3% 73.3% 83.3% 75.0%
7 スプリングドリュー 15.4% 15.4% 26.9% 0.0% 0.0%
8 アサヒライジング 23.1% 38.5% 53.8% 57.1% 100.0%
9 コスモマーベラス 26.1% 52.2% 56.5% 50.0% 40.0%
10 キストゥヘヴン 30.0% 40.0% 40.0% 66.7% 0.0%
11 ディアデラノビア 25.0% 31.3% 75.0% 62.5% 100.0%
12 コイウタ 28.6% 42.9% 57.1% 57.1% 75.0%
13 サンレイジャスパー 14.3% 38.1% 57.1% 0.0% 100.0%
14 ビーナスライン 19.4% 25.8% 51.6% 50.0% 16.7%
15 ソリッドプラチナム 21.4% 28.6% 42.9% 25.0% 未経験
16 サヨウナラ 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 未経験
17 アグネスラズベリ 35.3% 58.8% 70.6% 50.0% 0.0%
18 ブルーメンブラット 23.1% 46.2% 61.5% 75.0% 50.0%
※フルゲート18頭。(19)ヤマニンメルベイユ、(20)ライラプスほか7頭は除外対象。

まずは、上の表1で確認した実績を今年の出走予定馬について調べていく(表3参照)。勝率25%以上の実績を持つ馬はカワカミプリンセス(83.3%)を筆頭に9頭。以下同様に連対率40%以上も9頭、複勝率50%以上は13頭該当した。かなりの頭数となるが、この3項目すべてで優秀な成績を収めているのは7頭。さらに、芝1600mの複勝率か東京芝の複勝率が70%以上という条件を加えると、カワカミプリンセスアドマイヤキッスジョリーダンスコイウタの4頭が浮上してくる。

 

■表4 今年のヴィクトリアマイル出走予定馬の実績(2)
順位 馬名 前走成績 持ち時計 東京重賞
1 スイープトウショウ マイラーズC1着 1.32.3 安田記念2着
2 カワカミプリンセス エリ女杯1着 オークス1着
3 フサイチパンドラ マイラーズC9着 1.33.4 オークス2着
4 アドマイヤキッス マイラーズC4着 1.32.9  
5 デアリングハート ダービー卿CT6着 1.33.6 府中牝馬S1着
6 ジョリーダンス 阪神牝馬S1着 1.32.9  
7 スプリングドリュー 福島牝馬S1着 1.37.3  
8 アサヒライジング 阪神牝馬S8着 1.34.8 クイーンC2着
9 コスモマーベラス 福島牝馬S4着 1.34.0  
10 キストゥヘヴン 中山牝馬S5着 1.33.3  
11 ディアデラノビア 阪神牝馬S3着 1.33.0 フローラS1着
12 コイウタ ダービー卿CT2着 1.33.4 クイーンC1着
13 サンレイジャスパー 福島牝馬S7着 1.33.8 府中牝馬S2着
14 ビーナスライン 高松宮記念4着 1.34.8  
15 ソリッドプラチナム 豪州T9着 1.33.9  
16 サヨウナラ 福島牝馬S6着 1.36.9  
17 アグネスラズベリ 阪神牝馬S2着 1.33.8  
18 ブルーメンブラット 阪神牝馬S5着 1.34.1  

続いて表2で確認した実績をチェック(表4参照)。前走OPクラスで3着以内に好走していた馬は7頭。芝1600mの持ち時計が1分34秒0未満の馬は11頭。過去に東京芝の重賞で連対実績がある馬は7頭。そしてこの3項目すべてで該当したのは、スイープトウショウディアデラノビアコイウタの3頭となった。

 表3と表4の両方で名前があがったのは、コイウタ1頭のみ。カワカミプリンセス、スイープトウショウといったGⅠホースを差し置いての登場だが、ここでは注目馬として取り上げてみたい。あとは、表3か表4で名前を挙げたコイウタ以外の5頭。今年のヴィクトリアマイルは、この「6頭の争い」という結論とする。上位人気馬が中心だが、組み合わせ次第ではいい配当が望めるかもしれない。

 

2006/5/14 東京11R ヴィクトリアマイル(G1) 1着1番 ダンスインザムード
2006/5/14 東京11R ヴィクトリアマイル(G1)
1着 1番 ダンスインザムード

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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