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第115回 穴党ファンの出番!? ダービー卿CTを占う!

2007/3/28(水)

本格的なG1シーズンを前に、今週は古馬の重賞が二つ。中山でダービー卿CT、阪神で大阪杯が組まれている。今回のターゲットは東のマイル重賞、ダービー卿CT。ハンデ戦になったことで毎年のように波乱が続く難解な一戦だが、攻略のヒントを探っていきたい。

ダービー卿CTは02年より別定戦からハンデ戦に。安田記念を狙うような実績馬は出走しにくくなってしまったが、その分馬券的な妙味はアップ。02年こそ比較的穏やかな決着だったが、以降の4年間の馬連配当は、万馬券2本を含みすべて6000円以上。穴党ファンにはたまらないレースとなっている。過去の参考レースはまだ5年と少ないものの、いくつかの傾向は見えてきている。JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用して、データから分析していきたい。

 

■表1 ダービー卿CTに出走した馬の前走距離別成績過去5年)
前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
芝1200m 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
芝1400m 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
芝1600m 4-2-4/28/38 10.5% 15.8% 26.3% 168% 135%
芝1800m 0-2-0-15/17 0.0% 11.8% 11.8% 0% 67%
芝2000m 1-1-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 58% 108%
その他 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

昨年のレースで印象的だったのは前走東風Sに出走し、掲示板に乗った馬が上位を独占したこと。東風Sは今回と同じ中山芝1600mのOP特別。関連性が高いのも納得で、それ以外の過去を振り返っても東風S含み前走マイル戦を使っていた馬による争いであることがわかる。上記の表1は過去5年のダービー卿CTに出走した馬の前走距離別成績。好走馬の大半が前走芝1600mを使っていた。前走芝1400m以下を使っていた馬の好走はゼロ。マイル以外ならば前走芝1800mか芝2000mの距離短縮馬しか来ていない。

 

■表2 前走芝1600mを使いダービー卿CTに出走した馬の前走着順別成績(過去5年)
前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1着 1-0-1-3/5 20.0% 20.0% 40.0% 78% 62%
2着 0-2-0-2/4 0.0% 50.0% 50.0% 0% 190%
3着 1-0-1-1/3 33.3% 33.3% 66.7% 916% 316%
4着 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 347% 97%
5着 0-0-2-1/3 0.0% 0.0% 66.7% 0% 793%
6〜9着 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10着以下 1-0-0-8/9 11.1% 11.1% 11.1% 206% 41%

上の話に重複する部分もあるが、昨年のレースは3連単で125万円弱もつける大波乱だった。しかし、前走東風Sで全く見どころがなかったわけでなく、上位3頭はいずれも掲示板に乗っていた。そこにハンデや当日のレースの展開などの要素が加わり、微妙に着順が入れ替わったと見ることができる。上記の表2は前走芝1600mを使いダービー卿CTに出走した馬の前走着順別成績。要は前走マイル戦を使っている場合は、5着以内に入っていれば巻き返しが可能。逆に6着以下に敗れている場合は、同一距離だけに巻き返しに疑問符がつく。前走芝1600mを使い6着以下に負けていて巻き返したのは04年1着のマイネルモルゲン一頭のみ。

 

■表3 過去5年のダービー卿CTで好走した馬の一覧
着順 人気 年齢 斤量 馬名 前走成績
06年 1 11 5 56 グレイトジャーニー 東風S3着
2 3 4 56 キングストレイル 東風S2着
3 15 7 55 キネティクス 東風S5着
05年 1 3 4 57.5 ダイワメジャー 天皇賞(秋)17着
2 10 5 54 チアズメッセージ 中山牝馬S14着
3 8 7 54 トレジャー 中京記念4着
04年 1 7 4 54 マイネルモルゲン 東風S16着
2 5 4 54 マイネルソロモン 中日新聞杯9着
3 1 6 56.5 ウインラディウス 東京新聞杯1着
03年 1 7 4 54 ダンツジャッジ 東風S4着
2 10 5 51 マイネアイル 京都牝馬S2着
3 2 7 57 グラスワールド 東京新聞杯5着
02年 1 2 6 52 グラスワールド 武庫川S1着
2 4 4 54 トレジャー 鳴尾記念7着
3 5 6 55 ザカリヤ 東風S3着

ちなみに前走芝1800mや芝2000mを使っていた馬について説明しておくと、この場合の着順は不問になる。02年2着のトレジャー、04年2着のマイネルソロモンは、前走芝中距離重賞で掲示板にも乗らない敗戦。05年2着のチアズメッセージは前走中山牝馬Sで14着という大敗だった。このようなタイプの馬を拾うには、もう少し別の角度からの検討が必要になる。

 

■表4 ダービー卿CTに出走した馬の斤量別成績(過去5年)
斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
50キロ 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51キロ 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 122%
52キロ 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 97% 47%
53キロ 0-0-0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
54キロ 2-3-1-12/18 11.1% 27.8% 33.3% 180% 147%
55キロ 0-0-2-11/13 0.0% 0.0% 15.4% 0% 186%
56キロ 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 275% 96%
56.5キロ 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 60%
57キロ 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 26%
57.5キロ 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 580% 320%
58キロ以上 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

上の表4はダービー卿CTに出走した馬の斤量別成績。やはりハンデ重賞ということで、出走馬の斤量はチェックしておきたい。サンプル数が少なめなのでもう少し様子を見たいところもあるが、56.5キロ以上のハンデの馬は苦戦気味。連対馬は05年優勝のダイワメジャー1頭。同馬は同じ中山のG1皐月賞馬だったことを考えると、重いハンデで好走するにはかなりの実績を要しそう。別定戦のベースになる57キロの馬の好走が1度、しかも3着までという面を見ても、背負わされている馬は厳しい戦いになっている雰囲気がある。よって、中心は53〜56キロのいわゆる手ごろな斤量の馬。52キロ以下の軽ハンデ馬も侮れない。

 

■表5 ダービー卿CTに出走した馬の前走からの斤量増減別成績(過去5年)
斤量増減 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
増減なし 0-3-2-18/23 0.0% 13.0% 21.7% 0% 69%
0.5キロ増 0-0-0-0/0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1〜1.5キロ増 1-0-0-5/6 16.7% 16.7% 16.7% 96% 53%
2〜2.5キロ増 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 40%
3キロ以上増 0-0-0-0/0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
0.5キロ減 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1〜1.5キロ減 2-0-2-11/15 13.3% 13.3% 26.7% 276% 234%
2〜2.5キロ減 2-2-0-16/20 10.0% 20.0% 20.0% 112% 92%
3キロ以上減 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

斤量面については、もう少し踏み込んで考えてみよう。上の表5はダービー卿CTに出走した馬の前走からの斤量増減別成績。要は前走の斤量と比較して今回どれぐらい重く、軽くなったかということ。表4の結果から推測できたことだが、やはり前走から重くなるよりは軽くなっている馬の方がいい。全体的に斤量減の馬の出走数の方が多いが、増減なしの馬の優勝がない点からも、斤量減の馬に惹かれる。ただし、3キロ以上軽くなるような馬は逆にダメ。

 

■表6 ダービー卿CTに出走した馬の年齢別成績(過去5年)
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳 3-3-0-22/28 10.7% 21.4% 21.4% 136% 70%
5歳 1-2-0-11/14 7.1% 21.4% 21.4% 196% 140%
6歳 1-0-2-16/19 5.3% 5.3% 15.8% 20% 30%
7歳以上 0-0-3-12/15 0.0% 0.0% 20.0% 0% 191%

最後にもう一つ特徴的なデータを示す。上の表6はダービー卿CTに出走した馬の年齢別成績。4〜5歳の若い世代が中心。特に4歳馬は毎年1頭連対を果たしている。7歳以上の馬は連対例がなく、好走しても3着までというのがここまでの結果。

 

【結論】

さて、それでは今年のダービー卿CTの出走馬を見ていこう(表7参照)。

■表7 今年のダービー卿CTの出走予定馬
順位 馬名 年齢 斤量 増減 前走成績
2 ロジック 4 56 0 大阪城S8着
3 デアリングハート 5 55 0 マイルCS13着
4 ダイワバンディット 6 56 -1 東風S9着
5 グレイトジャーニー 6 56 -1 東風S7着
8 ダンスインザモア 5 57 0 中山記念3着
10 サイレントプライド 4 55 -2 アクアマリンS1着
11 コイウタ 4 53 -2 東風S13着
12 ピカレスクコート 5 55 -2 道頓堀S1着
13 インセンティブガイ 6 56 0 東風S2着
14 ウインクリューガー 7 56 -1 都大路S5着
16 ロードマジェスティ 5 54 -2 東風S12着
18 ローマンエンパイア 8 56 -1 大阪杯10着
19 ニシノデュー 6 53 -2 東風S5着
20 ブラックカフェ 7 54 -1 東風S4着
22 ニシノシタン 7 54 -2 東風S8着
23 ロイヤルキャンサー 9 53 -3 東風S15着
※フルゲート16頭。(1)コンゴウリキシオー、(6)キングストレイル、(7)ハギノトリオンフォ、(9)サンアディユ、(15)ヒカルウイッシュ、(17)マイネルレコルト、(21)ハリーズコメットは回避の見込み。(24)マイネルハーティー以下は除外対象(3/28午前現在)。

注目のステップレースである東風S出走馬は今年も多数。しかしながら、東風Sを含み、前走芝1600mを使っていた馬は最低でも掲示板に乗っていることが条件で、まずは同レース2着のインセンティブガイ、4着のブラックカフェ、5着のニシノデューに注目。それぞれ斤量は56キロ、54キロ、53キロで特に減点はなし。ただし、年齢面で7歳のブラックカフェは割引。連対までは厳しいか。

前走芝1800〜2000mの重賞を使っていた馬の中では、ローテーションなども考慮するとダンスインザモアに注目が集まる。ただし、斤量は前回から変わらないものの57キロが気になるところ。過信禁物。

その他では、前走準OP組に注目してみた。前走準OPのマイル戦を勝ち上がったサイレントプライドピカレスクコート。それぞれ4歳、5歳と若く、ハンデも前走から2キロ減の55キロ。前走準OPからの好走は02年に優勝したグラスワールドのみと、劣勢ではあるが、前述したような好材料が揃っている

 

2006/3/19中山10R 東風ステークス 1着 13番 インセンティブガイ 2007/3/11中山10R アクアマリンステークス 1着 4番 サイレントプライド
2006/3/19中山10R 東風ステークス
1着 13番 インセンティブガイ
2007/3/11中山10R アクアマリンステークス
1着 4番 サイレントプライド

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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