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第111回 手ごろなハンデの馬から重いハンデの馬へ?

2007/2/28(水)

今週は土・日合わせて4つの重賞が組まれている。今回スポットを当てるのは古馬のハンデ重賞の中京記念。開幕週に移った00年以降、1番人気が7連敗中と波乱ムード満点の難解な一戦。トップハンデ馬も大苦戦で、同レースはハンデが攻略のカギを握りそうだ。

3月を迎えていよいよクラシックの足音が間近。今週は東西でチューリップ賞、弥生賞と、クラシック本番を占う重要なトライアルが行われる。当然今年も注目を集めるレースだが、昨年の当コーナーでは弥生賞を分析。そこで今年は、裏開催の古馬のハンデ重賞の中京記念を占ってみたい。00年に1回中京開催の開幕週に移ってから1番人気が7連敗中というこのレース。04年には最低人気のメイショウキオウが勝利するなど、非常に波乱傾向が強い。同時に斤量を背負わされる実績馬が苦戦。トップハンデ馬の勝利もなく、ある意味、ハンデ戦らしいレースが毎年繰り広げられている。よって、最初の着眼点はハンデ。各馬の斤量から傾向を探り、レース分析を行っていきたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去7年の中京記念出走馬の斤量別成績
斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
50キロ 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51キロ 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52キロ 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 138%
53キロ 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 1674% 331%
54キロ 4-2-1-20/27 14.8% 22.2% 25.9% 114% 118%
55キロ 1-0-0-15/16 6.3% 6.3% 6.3% 26% 12%
56キロ 0-1-1-13/15 0.0% 6.7% 13.3% 0% 29%
56.5キロ 0-1-0-4/5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 122%
57キロ 0-3-1-7/11 0.0% 27.3% 36.4% 0% 133%
57.5キロ 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 34%
58キロ 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 195%
58.5キロ以上 0-0-0-0/0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

上の表1は00年以降の過去7年の中京記念出走馬の斤量別成績。これを見ると割とハッキリとした傾向が見えてくる。まず、過去7年の優勝馬は53〜55キロの馬のみ。2着、3着馬も含めると、手ごろなハンデと言われる53〜54キロに好走馬が集中していることがわかる。軽いハンデに悪い理屈はないが、52キロ以下のように軽すぎる場合は、逆にダメ。ここまで軽いと能力・実績的に問題がある馬も多々含まれているので、あまり好走は見込めない。そして、連対馬に限ると57キロまでが限度。57.5キロ以上の重いハンデを背負わされた馬は、数がやや少ないものの3着までしか来ていない

 

■表2 過去7年の中京記念の勝ち馬
着順 人気 馬名 斤量 前走成績 2走前成績
06年 1 5 マチカネオーラ 54 アメジストS1着 石清水S6着
05年 1 2 メガスターダム 55 京都記念9着 松籟S1着
04年 1 16 メイショウキオウ 53 小倉大賞典8着 中30週
03年 1 4 タガノマイバッハ 54 飛鳥S1着 睦月賞1着
02年 1 3 ツルマルボーイ 53 飛鳥S3着 1000万1着
01年 1 3 ロードクロノス 54 小倉大賞典6着 中15週
00年 1 3 メイショウドトウ 54 日経新春杯2着 六甲S11着

前述したように過去7年、中京記念は53〜55キロの馬が7連勝中。上の表2にその7頭と近走成績を記してみたが、斤量以外にもいくつかの共通項が見つかる。まずは、前走で芝の準OPクラス以上で3着以内に好走していたこと。昨年のマチカネオーラ、03年のタガノマイバッハ、02年のツルマルボーイなどが該当。この手の昇級馬は必然的にあまり斤量を背負わされないし、近走好調の勢いでここをモノにしやすい。

 もう一つは、04年のメイショウキオウ、01年のロードクロノスのようなケース。この両馬に共通しているのは、前走小倉大賞典を休み明けで使っていたこと。同レースを使った組の好走馬は元々多いのが特徴だが、叩き2戦目で今回を迎える馬に注意。前走大敗後の一変で穴が開きやすい。

 

■表3 斤量55キロ以下で中京記念で好走した馬(過去7年)
着順 人気 馬名 斤量 前走成績 2走前成績
03年 2 13 ブリリアントロード 54 小倉大賞典11着 中11週
3 10 ギャンブルローズ 52 京都牝馬S3着 京都金杯6着
02年 2 2 アンクルスーパー 54 小倉大賞典4着 飛鳥S1着
3 11 ミヤギロドリゴ 53 小倉大賞典7着 中山金杯10着
01年 3 1 マイネルブラウ 54 小倉大賞典2着 寿S1着

ついでに勝ち馬以外に斤量55キロ以下で好走した馬についても見ておこう(表3参照)。ここでも先ほどと同じ考え方が成り立つ。03年に13番人気で2着に突っ込んだブリリアントロードは、まさにメイショウキオウと同じパターン。前走休み明けで小倉大賞典11着後、叩き2戦目で大きな変わり身を見せた。その他もやはり近2走の成績に注目。02年3着のミヤギロドリゴ以外は前走重賞で掲示板に乗る成績。アンクルスーパーや表1のメガスターダムは、2走前に準OPクラスの芝のレースを勝っており、この点も似ていると言っていいだろう。

 

■表4 斤量56キロ以上で中京記念で好走した馬(過去7年)
着順 人気 馬名 斤量 芝2000m G2以上
06年 2 4 ローゼンクロイツ 57 毎日杯1着 05年菊花賞3着
3 1 エアシェイディ 56 白富士S1着 05年AJC杯2着
05年 2 4 サンライズペガサス 57   02年産経大阪杯1着
3 10 アサカディフィート 57    
04年 2 3 ナリタセンチュリー 56    
3 2 カンファーベスト 57.5 朝日CC1着 天皇賞(秋)5着
01年 2 12 スエヒロコマンダー 56.5   99年金鯱賞2着
00年 2 6 ブリリアントロード 57 新潟記念1着 京都記念5着
3 7 アンブラスモア 58 小倉記念1着 99年毎日王冠3着

次に残りの過去の中京記念の好走馬を見ていく。つまりは斤量56キロ以上で好走した馬たちだ(表4参照)。斤量56キロ以上の馬たちについては、近走成績を見るだけではなかなか絞りにくい。結論から言うと、過去1年の古馬OPクラスの芝2000mで1着の実績、そして過去に芝のG2以上での好走実績(掲示板)があるかどうかを目安に取捨判断をしたい。表4に該当した9頭のうち5頭に前者の実績、同様に7頭に後者の実績があった。04年2着のナリタセンチュリーは例外で、同馬は前走準OPの松籟を勝っての参戦。準OPを勝ったばかりにしてはハンデが見込まれた形となったが、成績的には表2のタイプと言えるだろう。

 

【結論】

さて、それでは今年の中京記念を占っていこう。斤量53〜55キロの馬が7連勝中ということを踏まえ、まずは下の表5に記した斤量55キロ以下の馬を見ていく。

■表5 今年の中京記念の出走予定馬(1)
優先 馬名 斤量 前走成績 2走前成績
9 シルクネクサス 55 京都記念10着 AJC杯3着
13 スズノマーチ 55 小倉大賞典12着 ディセンバーS4着
10 チャクラ 55 ダイヤモンドS7着 万葉S3着
7 フサイチアウステル 55 AJC杯7着 中37週
16 サザンツイスター 54 中31週 小倉記念6着
5 トウショウパワーズ 54 松籟S1着 花見小路特別1着
8 フェイトトリックス 54 白富士S7着 冬至S1着
6 フォルテベリーニ 54 小倉大賞典5着 中山金杯5着
18 スターイレヴン 53 ニューイヤーS5着 ディセンバーS2着
14 タイガーカフェ 53 中山記念8着 ディセンバーS9着
19 ワイルドスナイパー 53 白富士S13着 中56週
12 シャドウスケイプ 52 障害未勝利11着 エニフS14着
10 テイエムプリキュア 51 小倉大賞典6着 TCK女王盃12着
※フルゲート16頭。その他の登録馬は(20)ジェイウォーク、(21)ホーマンアラシ、(22)マッハジュウクン、(23)ニホンピロキース

登録馬の頭数は多いが、今年は目ぼしい有力馬が非常に少ない。まずは、前走で芝の準OPクラス以上で3着以内に好走していた馬は、トウショウパワーズ1頭のみ。前走が芝2400mの松籟Sで、今回距離短縮となる点が少し気になるものの、手ごろなハンデの好調馬が同馬1頭だけしかいないので、ここは推奨しておきたい。そして大穴のパターンとなる前走小倉大賞典を休み明けで使った馬はゼロ。叩き2戦目という意味では、フサイチアウステル、ワイルドスナイパーが該当するのだが、果してどうか…。

 

■表6 今年の中京記念の出走予定馬(2)
優先 馬名 斤量 芝2000m G2以上
1 コンゴウリキシオー 58.5 金鯱賞1着 06年金鯱賞1着
2 サンバレンティン 57 福島記念1着  
4 ローゼンクロイツ 57   06年金鯱賞2着
15 ワンモアチャッター 57    
3 トリリオンカット 56 朝日CC1着  
7 マチカネオーラ 56 中京記念1着  

次に斤量56キロの馬たちを見ていこう(表6参照)。過去1年以内に古馬OPクラスの芝2000mで1着の実績、過去に芝のG2以上で5着以内という実績をチェックすると、コンゴウリキシオーが両方ともに該当。ただし、コンゴウリキシオーはトップハンデの58.5キロ。これまでの全連対馬が57キロ以下ということを考えると、連での狙いは下がる。となると、前者の実績に該当するサンバレンティントリリオンカットマチカネオーラ、後者の実績に該当するローゼンクロイツに注目。中でもマチカネオーラは前走休み明けで小倉大賞典9着という実績。今回が叩き2戦目となり、前述した穴パターンに通じるものがある。
繰り返しになるが、斤量56キロ以上の馬はこれまで2着止まり。よって、ここでは54キロのトウショウパワーズからローゼンクロイツ、サンバレンティン、トリリオンカット、マチカネオーラへの馬単を推奨してみたい。

 

2007/1/28 京都10R 松籟ステークス 1着 7番 トウショウパワーズ 2006/3/5 中京11R 中京記念
2007/1/28 京都10R 松籟ステークス
1着 7番 トウショウパワーズ
2006/3/5 中京11R 中京記念

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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