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第105回 平安Sは前走1着の4歳馬に注目

2007/1/17(水)

今週は京都で平安Sが行われる。年明け最初のJRAのG1フェブラリーSへ向けての重要な一戦。近年は波乱傾向が強く、03年は馬連10万を超える馬券が飛び出した。今年も多頭数がエントリーし、激戦必至。果して今年の結末は?

過去10年、平安Sのレース条件は変わっていないが、01年あたりから急に荒れ出した。1番人気馬の連対がプツリと途絶えてしまい、高配当の馬券が連発。02年から04年まで馬連は万馬券。近2年も穏やかな決着とは言い難い。今年も大本命馬は不在の様相。一週前登録の段階で38頭もの馬がエントリーしており、今年も難解で波乱含みの一戦といっていいだろう。予想は難しいが、当たれば得るリターンは大きい(はず)。過去10年のデータを元に、突破口を見つけたい。データ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去10年の平安Sの斤量別成績
斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
53kg以下 0-1-0-1/2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
170%
54〜55kg 1-1-5/24/31
3.2%
6.5%
22.6%
33%
51%
56〜57kg 10-7-5-87/109
9.2%
15.6%
20.2%
85%
81%
58〜59kg 0-0-0-15/15
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

平安Sの明らかな傾向として指摘できるのが表1。出走馬の斤量のデータだ。過去10年の勝ち馬のうち(97年は1着同着のため合計11頭いる)10頭が、斤量56〜57キロの馬。勝ち馬に限らずこのゾーンにあてはまる馬の出走が圧倒的に多く、同時に好走馬も出ている。さらに注目すべきは58キロ以上の重い斤量を背負った馬。過去15頭いるが、すべて4着以下に敗れている。平安Sの斤量規定はグレード別定のため、過去(時期にもよる)にG2やG1を勝ったことがある馬が重い斤量を背負わされるルール。つまりは、過去に実績がある実力馬が重斤量により苦戦を強いられているというわけだ。

 

■表2 過去10年の平安Sの年齢別成績
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳 3-4-5-24/36
8.3%
19.4%
33.3%
54%
142%
5歳 2-3-1-32/38
5.3%
13.2%
15.8%
30%
45%
6歳 4-0-3-41/48
8.3%
8.3%
14.6%
61%
40%
7歳以上 2-2-1-30/35
5.7%
11.4%
14.3%
123%
56%

次に出走馬の年齢別の成績を見ていこう(表2参照)。勝率、連対率、回収率を見ると、4歳馬がやや優勢。とは言え、好走馬の数は比較的各世代にバラけており、4歳馬から7歳以上の高齢馬まで互角にやれる印象がある。表1の斤量ほど特徴的なデータではないが、これは前振り。そこから各世代について調べていく。

 

■表3 過去10年の平安Sに出走した4歳馬の前走着順別成績
前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 2-3-3-6/14 14.3% 35.7% 57.1% 88% 130%
前走2着 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3着 1-0-2-2/5 20.0% 20.0% 60.0% 144% 130%
前走4着 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走10着以下 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 662%

まずは4歳馬についてだが、ここは前走着順に注目するのが面白い。上の表3は過去10年の平安Sに出走した4歳馬の前走着順別の成績。前走1着の好調馬が圧倒している。残りは前走3着の好走馬が3頭、前走馬券圏外に消えていた馬の巻き返しは一度(03年2着クーリンガー)しかない。単純で当たり前のデータに見えるかもしれないが、これは同レースにおける4歳馬特有の傾向。5歳以上の馬を同様に集計しても、同じようにはならない。4歳馬はクラスを問わず前走1着の馬を買うだけで、勝率14.3%、連対率35.7%、複勝率57.1%と飛躍的にアップする。

 

■表4 表3の前走1着に該当した全馬
人気 着順 斤量 馬名 前走成績
06年 5 1 55 タガノゲルニカ アレキサンドライトS1着
2 2 57 ヴァーミリアン 彩の国 浦和記念1着
3 6 55 ワイルドワンダー フェアウエルS1着
05年 8 2 55 ブラックコンドル 春待月S1着
04年 3 6 55 ミツアキタービン (地)東海ゴールドC1着
03年 8 15 55 クロノスシチー 雅S1着
01年 2 3 55 トーホウダイオー 元町S1着
10 4 56 ブラウンシャトレー (地)名古屋記念1着
16 15 55 アクションアラート (地)青山記念1着
00年 6 2 53 シアトルブリッジ 花園S1着
1 3 54 ゴールドティアラ シリウスS1着
98年 11 9 55 セイエイツートップ (地)ポインセチア特別1着
97年 2 1 56 トーヨーシアトル ウインターS1着
1 3 55 バトルライン 北総S1着

さらに興味深いのが表4。これは表3の前走1着に該当した4歳馬を全馬抜き出して並べたものだ。昨年1、2着のタガノゲルニカ、ヴァーミリアンなど計14頭いるが、前走1着の内容をチェックするとさらに絞り込める。同じ前走1着でもダートグレードを除く地方競馬場でのレースは対象外にすると、4頭カットできる。したがって、好走できなかったのはワイルドワンダーとクロノスシチーのみで、実に10頭中8頭が3着以内に好走。かなりのハイアベレージであることがわかる。

 

■表5 表3の前走3着に該当し3着以内に好走した馬
人気 着順 斤量 馬名 前走成績
05年
1
3
55
ジンクライシス JCダート3着
99年
6
3
55
マイターン ダービーGP3着(水沢)
97年
3
1
56
シンコウウインディ ダービーGP3着(盛岡)

そして、実は前走3着に好走した3頭の4歳馬も前走成績に共通点がある(表5)。いずれも前走G1のレースで3着以内に好走していたのだ(ただし、99年以前のダービーGPは現在と時期が異なっており、現在ほど平安Sと間隔が開いていない)。

 

■表6 過去10年の平安Sで好走した5歳、6歳馬
人気 着順 年齢 斤量 馬名 前年秋以降のOP実績
06年
11
3
6
56
ハードクリスタル 浦和記念2着
05年
4
1
5
56
ヒシアトラス 師走S1着
04年
5
1
6
56
タイムパラドックス トパーズS1着
8
2
5
57
クーリンガー ペルセウスS1着
1
3
6
57
ビワシンセイキ 東京大賞典3着
03年
3
3
6
57
マイネルブライアン ベテルギウスS1着
02年
3
2
5
57
マイネルブライアン ベテルギウスS1着
01年
6
1
6
56
マンボツイスト ベテルギウスS1着
5
2
5
56
ハギノハイグレイド  
00年
2
1
6
57
オースミジェット 白山大賞典2着
99年
1
1
5
56
オースミジェット トパーズS1着
98年
1
1
6
57
エムアイブラン ながつきS2着
2
3
5
56
ユノペンタゴン トパーズS2着

次は5歳、6歳勢をまとめて見ていく。上の表6は過去10年の平安Sで好走した5歳、6歳馬の一覧。これらの馬の注目点は、前年秋(10月)以降のダートのOPクラスの実績。01年2着のハギノハイグレイドを除く12頭は、同時期にOPクラスのダ1800〜2100mレースで一度は連対(G1なら3着以内)していた。

 

■表7 過去10年の平安Sで好走した7歳以上の馬
人気 着順 年齢 斤量 馬名 京都ダ1800m重賞勝ち
03年
6
1
8
57
スマートボーイ 02年平安S1着
02年
7
1
7
57
スマートボーイ 01年アンタレスS1着
02年
2
3
7
56
マンボツイスト 01年平安S1着
99年
3
2
7
57
エムアイブラン 98年平安S1着
98年
10
2
7
56
アドマイヤコール  

最後に7歳以上の高齢馬について。上の表7で示した通り、過去10年で5頭が該当する。これらの馬の注目点は、過去の京都ダ1800mの重賞実績。98年2着のアドマイヤコールを除く4頭は、過去に京都ダ1800mの重賞を勝っていた。スマートボーイに代表されるように、平安Sというレースはリピーター色が強いレース。過去に平安SかアンタレスSを勝ったことがある馬は、近走の成績や年齢に関係なく、常に警戒しておきたい。

 

【結論】

さて、それでは今年の平安Sを占っていこう。冒頭に述べたように今年は38頭ものエントリーがあったので、優先出走権上位の馬を中心に見ていく。まずは4歳馬について。今年は下記の表8のように3頭が出走予定だ。

■表8 平安Sに出走予定の4歳馬
優先 年齢 斤量 馬名 前走成績
5
4
55
バンブーエール ダービーGP2着(盛岡)
11
4
55
タガノサイクロン フェアウェルS1着
13
4
55
シルククルセイダー 北総S1着

4歳馬は前走成績に注目という点に基づくと、いずれの馬も条件を満たしている。まず、タガノサイクロンシルククルセイダーは前走準OPクラスの中山ダ1800mを勝っての参戦。昨年の覇者タガノゲルニカと同じ臨戦過程だ。表1のデータでは斤量55キロの好走例は少なく、昨年が特殊な例とも考えられるが、両馬ともにダートのレースに限れば連勝中で勢いを感じさせる。前述したようにこの手のタイプは、過去10年で複勝率8割を誇るので今年も注目してみたい。
もう一頭の4歳馬バンブーエールは前走ダービーGP2着。これまた表5のパターンで好感触だが、問題は休み明けということ。現在、ダービーGPは9月に組まれており、そこからの直行だと少し間隔が開くことになる。仕上がり次第だが、ここでは割り引いておく。

 

■表9 平安Sに出走予定の5、6歳馬
優先 年齢 斤量 馬名 前年秋以降のOP実績
3
6
58
カフェオリンポス トパーズS1着
4
6
57
マイネルボウノット  
6
6
54
エンシェントヒル ファイナルS1着
7
5
57
※ドンクール  
8
6
56
オーガストバイオ  
10
5
56
フィールドルージュ JCダート3着
11
6
56
※エイシンボーダン  
14
5
56
サンライズバッカス  
15
6
56
※フェイトトリックス  
15
5
56
メイショウトウコン  
17
6
56
※タイキエニグマ  
18
5
56
エイシンラージヒル  
18
5
56
シャーベットトーン  
21
5
56
ヒカルウイッシュ  
※フルゲート16頭。ドンクール、エイシンボーダン、フェイトトリックスは回避の見込み。タイキエニグマは出否未定(1/17午前現在)。

次は5歳、6歳馬(表9参照)。この世代が一番のエントリー数だが、前年秋以降にOPクラスのダート1800〜2100mで好走実績がある馬は意外と少ない。トパーズSを勝ったカフェオリンポス、ファイナルSを勝ったエンシェントヒル、そしてJCダート3着のフィールドルージュの3頭だけ。しかし、斤量58キロのカフェオリンポスは表1のデータがあり、手を出しにくい。よって、ここではエンシェントヒルフィールドルージュの2頭を推奨する。

 

■表10 平安Sに出走予定の7歳以上の馬
優先 年齢 斤量 馬名 京都ダ1800m重賞勝ち
1
7
56
ビッグドン  
2
8
57
クーリンガー  
9
7
57
サカラート  
18
8
56
サイレンスボーイ  

最後に7歳以上の馬。表10では4頭示した。そのうちクーリンガー、サカラート、サイレンスボーイの3頭は過去に平安S、アンタレスSで連対実績があるのだが、いずれも2着の実績。過去の好走例に忠実に勝ち馬に限定すると、全馬該当しない。

 

2006/12/3 中山10R 北総ステークス 1着 4番 シルククルセイダー 2006/12/24 中山8R フェアウェルステークス 1着 8番 タガノサイクロン
2006/12/3 中山10R
北総ステークス
1着 4番 シルククルセイダー
2006/12/24 中山8R
フェアウェルステークス
1着 8番 タガノサイクロン

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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