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第93回 2年連続の3冠馬誕生なるか!? 菊花賞を占う!

2006/10/18(水)

今週は牡馬クラシック最後の難関菊花賞が行われる。全馬未経験の芝3000mという長丁場。スタミナを要する過酷な一戦で、思わぬ波乱が起こることも。3冠を狙うメイショウサムソンの運命はいかに? 00年以降のデータを分析し、レース傾向をさぐる。

淀の3000mを克服できるかどうか。菊花賞においては長丁場における距離適性というものが勝敗に大きくかかわってくる。血統、体型などで各馬の距離適性はある程度わかるかもしれないが、走ったことがない距離なので、やはりやってみないとわからない面がある。日本ダービーの芝2400mをこなした馬でも、距離の壁に阻まれて敗退…ということもしばしば。そういう意味では、過去の実績だけでは、非常に読みにくいレースである。特に番組改編が行われた00年以降、その傾向が顕著。西のトライアルが神戸新聞杯一本になったわけだが、スピード色が強い芝2000mという条件のせいか、菊花賞本番にはなかなか結びつかなくなっている

そこで、今回はトライアルの結果に関するデータはあえて無視。春のクラシックの実績と、菊花賞当日の人気に着目して分析を試みた。データは00年以降の過去6年を参考。データ分析はJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 菊花賞で6番人気以内に推された馬(過去6年)
人気 着順 馬名 ダービー 皐月賞
05年 1 1 ディープインパクト 1着 1着
2 4 シックスセンス 3着 2着
3 3 ローゼンクロイツ 8着 9着
4 6 アドマイヤフジ 4着 5着
5 5 フサイチアウステル
6 2 アドマイヤジャパン 10着 3着
04年 1 7 ハーツクライ 2着 14着
2 4 コスモバルク 8着 2着
3 11 ハイアーゲーム 3着
4 2 ホオキパウェーブ 9着
5 6 スズカマンボ 5着 17着
6 3 オペラシチー
03年 1 3 ネオユニヴァース 1着 1着
2 4 ゼンノロブロイ 2着
3 9 サクラプレジデント 7着 2着
4 2 リンカーン 8着
5 1 ザッツザプレンティ 3着 8着
6 6 チャクラ 6着
02年 1 中止 ノーリーズン 8着 1着
2 11 アドマイヤマックス
3 3 メガスターダム 4着 5着
4 16 ローエングリン
5 4 アドマイヤドン 6着 7着
6 5 バランスオブゲーム 7着 8着
01年 1 4 ジャングルポケット 1着 3着
2 5 ダンツフレーム 2着 2着
3 3 エアエミネム
4 12 サンライズペガサス
5 13 アグネスゴールド
6 1 マンハッタンカフェ
00年 1 5 アグネスフライト 1着
2 1 エアシャカール 2着 1着
3 2 トーホウシデン 4着
4 11 ヒシマジェスティ
5 8 ジョウテンブレーブ 6着 4着
6 3 エリモブライアン 6着

上の表1は過去6年、菊花賞で6番人気以内に推された馬の一覧。1番人気の馬が一度しか連対(ディープインパクトのみ)していないという点を考えても、波乱含みのレースであることが言えるだろう。しかし、それでも春のクラシックの勝ち馬の動向は、レースを占う上での大きなヒント。例えば、皐月賞、ダービーの勝ち馬が参戦しなかった04年は波乱になっているし、ダービー馬が不在、皐月賞馬が落馬した02年も大波乱に終わっている。仮にクラシック連対馬が出走していても、決して安心できない。例えば、シックスセンスやハーツクライのように皐月賞かダービーどちらか片方の連対実績しかない馬は、過去6年で一度も馬券になっていない。ディープインパクトやエアシャカールのように皐月賞、ダービー両方で連対し、なおかつどちらかを勝っている馬でないと厳しいようだ。ネオユニヴァースは3着に敗れたが、とりあえずは全馬3着以内に好走している。

 

■表2 表1該当馬の菊花賞成績
  着別度数 勝率 連対率 複勝率
日本ダービーで5着以内 3-1-2-9/15 20.0% 26.7% 40.0%
日本ダービーで6着以下 0-3-1-7/11 0.0% 27.2% 36.4%
クラシック不出走 1-0-2-6/9 11.1% 11.1% 33.3%

クラシックでの実績は、勝ち馬以外については、ほぼ横一線に見た方がいい。と言うのも、例えばダービーで好走できなかった馬が何頭も菊花賞で好走を果たしているからだ。上の表2をご覧いただきたい。ダービーで5着以内に好走していることがひとつの目安ではあるが、ダービーで掲示板を外していた馬でも十分に勝負になっている。過去6年、勝ち馬こそいないが、連対率はダービー5着以内を上回る27.2%をマークしている。もちろん、ただ単純にダービーに出走していればいいわけではない。ダービーで6着以内に負けていても、菊花賞当日に6番人気以内に推されていることが大事。アドマイヤジャパン、ホオキパウェーブ、リンカーンといった馬が好走を果たしている。

また、表2ではクラシック不出走馬ながら当日6番人気以内に推された馬の成績も集計した。マンハッタンカフェがこの手の代表格だが、トータルでみると驚くほど凄い数字が出ているわけではない。クラシック不出走の、いわゆる上がり馬については、上位人気馬に限らず、人気薄の馬もチェックする必要がある。

 

■表3 表1以外(7番人気以下)で菊花賞で好走した馬
着順 人気 馬名 1000万以上の実績 最長勝利 芝2200m以上の成績
04年 1 8 デルタブルース 九十九里特別1着 芝2500m 2-0-0-3/5
02年 1 10 ヒシミラクル 野分特別1着 芝2200m 1-0-1-0/2
02年 2 16 ファストタテヤマ 京都新聞杯1着 芝2200m 1-0-0-1/2
01年 2 11 マイネルデスポット 鳴滝特別3着 芝2500m 2-1-1-0/4

上の表3は7番人気以下で菊花賞を好走した馬の一覧。過去6年で4頭いる。各馬の共通項は、過去に1000万クラス以上で3着以内の実績があったこと2200m以上の勝ち鞍があったことそして芝2200m以上の通算連対率が5割以上か、2勝以上だったこと。ファストタテヤマはクラシックの出走経験があったが、それぞれ長距離戦適性を示す実績を持っていた。

 

【結論】

それでは、今年の菊花賞を占っていこう。現時点では、当日の人気がわからないのが難点だが、上位人気馬を表4のように予測してみた。基本的には春のクラシックで好成績を残した馬が、上位人気を形成すると思われる。

■表4 菊花賞出走予定馬(1)
人気 馬名 ダービー 皐月賞
メイショウサムソン 1着 1着
ドリームパスポート 3着 2着
アドマイヤメイン 2着
※マルカシェンク 4着
フサイチジャンク 11着 3着
トーホウアラン 9着
※マルカシェンクは天皇賞(秋)と両睨み(10/18午前現在)

まずは、昨年のディープインパクトに続いて3冠を狙うメイショウサムソン。皐月賞1着、日本ダービー1着の実績があり、当然ながら同世代では図抜けた存在。表1のところで記したように、過去6年、この手のタイプの馬は手堅く好走している。ネオユニヴァースが敗れているだけに3冠濃厚とは言えないだろうが、3着以内に来る確率は高いとみたい。

 

2006年日本ダービー(G1) 優勝馬メイショウサムソン

一方、ドリームパスポート、アドマイヤメインはクラシック2着の実績が逆に仇になりそうな雰囲気。この手のタイプは全馬4着以下に敗れている。よって、当日6番人気以内に推されることを条件に、ダービーで馬券圏内に入れなかったマルカシェンクフサイチジャンクトーホウアランに注目したい。

 

■表5 菊花賞出走予定馬(2)
馬名 1000万以上の実績 最長勝利 芝2200m以上の成績
アクシオン HTB賞1着 芝1800m
アペリティフ 京都新聞杯2着 芝2500m 1-1-1-1/4
インテレット 毎日杯2着 0-0-0-1/1
ソングオブウインド 神戸新聞杯3着 芝2000m
トウショウシロッコ セントライト記念2着 芝2000m 0-1-0-0/1
トーセンシャナオー セントライト記念1着 芝2200m 1-1-0-1/3
ネヴァブション 九十九里特別1着 芝2500m 1-0-0-3/4
パッシングマーク ベンジャミンS1着 芝1800m 0-0-0-2/2
ミストラルクルーズ セントライト記念3着 芝2400m 1-1-1-1/4
※アエローザ 鳴滝特別1着 芝2400m 2-0-0-1/3
※シルクウィザード
※シルククルセイダー
※タガノマーシャル TVh賞1着 芝2000m
※マンノレーシング
※抽選対象(10/18午前現在)

残りの出走予定馬は上の表5に示した。1000万クラス以上での好走実績、芝2200m以上の勝ち鞍、芝2200m以上の通算成績という3点に注目すると、浮上してくるのがアペリティフトーセンシャナオーミストラルクルーズアエローザ。少し頭数が多くなってしまったが、穴ならばこのあたりを推奨してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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