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第92回 春のクラシック連対馬が揃って出走する秋華賞

2006/10/11(水)

今週は京都競馬場で秋華賞が行われる。3歳牝馬3冠路線最後の関門。今年は春のクラシックで好成績の残した馬が無事に夏を過ごし、揃って出走できるようだ。最後の1冠を射止めるのは果してどの馬か?

秋華賞が誕生して10年が経過し、今年で11回目。データとしても十分な量が揃い、傾向は見えやすくなっている(はず)。春のクラシックから夏を挟むことによって起こる勢力図の変化。それによって、思わぬ波乱を呼ぶこともあるが、全く予測できないわけではない。秋華賞のトライアルまでの動きをきちんと把握できていれば、勝つべく馬は見えてくる。データは96年以降の過去10年を参考。データ分析はJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 秋華賞に出走した桜花賞・オークスの連対馬の成績(過去10年)
馬名
桜花賞
オークス
前走
 
秋華賞
05年
ラインクラフト
1着
ローズS2着
2着
エアメサイア
4着
2着
ローズS1着
1着
04年
ダンスインザムード
1着
4着
米オークス2着
4着
スイープトウショウ
5着
2着
ローズS3着
1着
アズマサンダース
2着
8着
ローズS5着
14着
03年
スティルインラブ
1着
1着
ローズS5着
1着
チューニー
12着
2着
紫苑S6着
13着
02年
ブルーリッジリバー
2着
7着
ローズS6着
11着
チャペルコンサート
7着
2着
オークス2着
8着
01年
テイエムオーシャン
1着
3着
オークス3着
1着
レディパステル
1着
紫苑S1着
3着
ローズバド
2着
ローズS2着
2着
ムーンライトタンゴ
2着
6着
ローズS4着
6着
00年
チアズグレイス
1着
2着
ローズS5着
4着
シルクプリマドンナ
3着
1着
ローズS4着
10着
99年
ウメノファイバー
6着
1着
オークス1着
4着
フサイチエアデール
2着
5着
ローズS2着
5着
トゥザヴィクトリー
3着
2着
ローズS4着
13着
98年
ファレノプシス
1着
3着
ローズS1着
1着
エリモエクセル
1着
オークス1着
7着
エアデジャヴー
3着
2着
クイーンS1着
3着
97年
キョウエイマーチ
1着
11着
ローズS1着
2着
メジロドーベル
2着
1着
オールカマー1着
1着
ナナヨーウイング
2着
ローズS11着
18着
96年
エアグルーヴ
1着
オークス1着
10着
イブキパーシヴ
2着
桜花賞2着
15着

現時点での勢力図を測る際に最も重要となるのが、春の実績馬の動向だ。つまり、桜花賞、オークスの連対馬が、どのような状況で何頭秋華賞に出走してくるのかを把握しておく必要がある。上の表1は過去10年の秋華賞に出走した桜花賞とオークスの連対馬の成績だ。よく桜花賞とオークスの好走馬はどちらが秋華賞で優勢かという議論が起こるが、なかなか一概には言えない。とりあえずはいずれかのGⅠで連対している馬は力がある証拠。その点は尊重すべきだろう。そこで取捨判断のカギとなるのが前走成績。基本的なことだが、やはり臨戦過程が大きなポイント。秋華賞で好走するためには、ローズSを中心とした前哨戦での好走が求められる。具体的には前走ローズSで3着以内。昨年のエアメサイア、ラインクラフトのようにこの点を満たした馬の好走が多いことがわかる。00年のチアズグレイス、シルクプリマドンナはローズSで4着以下に敗れて、本番でも敗退。それが原因で大波乱となったが、そうなっても仕方がない状況だった。ローズSで馬券圏外に消えて本番巻き返したのは、2冠馬スティルインラブ1頭だけだ。ローズS以外のトライアル組は王道路線とは外れるが、01年のレディパステル、97年のメジロドーベルのように勝っていれば問題ない。また、休み明けは基本的には苦しい。04年のダンスインザムードも休み明けになり、かなりの馬が消えている。好走したのは01年のテイエムオーシャン1頭しかいない

 

■表2 過去10年秋華賞で好走した馬(1)
着順
人気
馬名
レース名
条件
ローズS
05年
3
5
ニシノナースコール 五頭連峰特別1着 新潟芝1600m
02年
1
1
ファインモーション 阿寒湖特別1着 札幌芝2600m
1着
00年
1
10
ティコティコタック 大倉山特別1着 札幌芝1800m
3
5
トーワトレジャー TVh杯1着 札幌芝1200m
3着
99年
3
2
ヒシピナクル 不知火特別1着 小倉芝1800m
1着
98年
2
14
ナリタルナパーク 羊ヶ丘特別1着 札幌芝1200m
5着
2
3
エリモシック 嵯峨野特別1着 京都芝2200m

続いてその他の秋華賞の好走馬について調べていこう。春の実績馬に対するのは、夏の実績馬。夏場に古馬相手に1000万クラス以上を勝った馬に注目だ。上の表2は近2走以内に古馬混合1000万クラス以上を勝って秋華賞で好走した馬たち。過去10年で7頭いる。ここで重要なのは、どの条件(距離)の1000万を勝ったかだ。今回が芝2000mということもあり、やはりそれに近い距離で勝っていることが望ましい。少なくともマイル以上。それを満たしていれば、チャンスは広がる。マイル未満の実績馬の場合は、プラスαの実績が必要。芝1200mという短距離を勝っていたトーワトレジャー、ナリタルナパークは、ローズSで5着以内に好走していた。

 

■表3 過去10年の秋華賞で好走した馬(2)
着順
人気
馬名
レース名
04年
2 5 ヤマニンシュクル 阪神JF1着
3 10 ウイングレット 新潟2歳S2着
00年
2 7 ヤマカツスズラン 阪神JF1着
99年
2 10 クロックワーク ラジオたんぱ賞3着
96年
1 5 ファビラスラフィン NZT1着
3 7 ロゼカラー デイリー杯3歳S1着

 

■表4 過去10年の秋華賞で好走した馬(3)
着順
人気
馬名
レース名
条件
ローズS
02年
2 3 サクラヴィクトリア クイーンS3着 札幌芝1800m
2着
99年
1 12 ブゼンキャンドル 西部日刊スポーツ杯2 小倉芝2000m
3着

 

■表5 過去10年の秋華賞で好走した馬(4)
着順
人気
馬名
レース名
03年
2 1 アドマイヤグルーヴ ローズS1着
03年
3 8 ヤマカツリリー ローズS2着

ここまでで好走馬は18頭。過去10年で3着以内に好走した全30頭のうちのまだ6割だ。残りの好走馬をタイプ別に上の表3、表4、表5の3つに分けて並べてみた。表3は過去の実績に注目。該当馬6頭に共通するのは、過去に阪神JFで優勝、もしくは芝1400m以上の牡馬混合重賞で3着以内に入った実績があったことだ。第1回の秋華賞優勝馬ファビラスラフィンは、春にNZTを牡馬相手に完勝。同年3着のロゼカラーもデイリー杯2歳S勝ち、シンザン記念2着の実績があった。GⅠの阪神JFの勝ち馬も侮れず、00年のヤマカツスズランは前走ローズS14着から巻き返した。  
表4も夏の実績馬。表2で示した馬に似ており、近2走以内に古馬混合1000万クラスで3着以内に好走。そして前走ローズSで3着以内に入った馬。99年に大穴をあけたブゼンキャンドルら2頭が該当する。  
表5はローズSの連対馬。単発の実績なので03年の2頭しかいないが、ここまで再三ローズSがカギとなるデータ分析を展開してきているので、ここまではケアしておくべきだろう。  
ここまでで好走馬は28頭。02年3着のシアリアスバイオ、97年3着のエイシンカチータを除く馬が、上記のような実績を持っていた。秋華賞で連対を期待するのであれば、これらの実績のいずれかが不可欠だ。

 

【結論】

それでは今年の秋華賞を展望していこう。まずは、表1に基づきクラシックで連対した馬について見ていこう。

■表6 今年の桜花賞・オークスの連対馬の前走成績
馬名
桜花賞
オークス
前走
キストゥヘヴン
1着
6着
セントライト記念5着
カワカミプリンセス
1着
オークス1着
アドマイヤキッス
2着
4着
ローズS1着
フサイチパンドラ
14着
2着
ローズS3着

今年は桜花賞、オークスの連対馬がすべて出走する模様。春の実績馬が全馬無事に夏を越し、秋華賞に駒を進めてくる。これは案外めずらしいことで、過去10年、クラシックの連対馬4頭が参戦したのは、01年の1度しかない(表1参照)。桜花賞、オークスで両方連対した馬がいないということは、抜けた馬がいないとも言えるのだが、同時に春の実績が直結する可能性も高い。なぜならば、01年は表1の該当馬で上位を独占したからだ。

今年で言えば、キストゥヘヴン、カワカミプリンセス、アドマイヤキッス、フサイチパンドラの4頭が該当する。しかし、厳しくジャッジするならば休み明けのカワカミプリンセス、前走セントライト記念で5着に敗れたキストゥヘヴンは減点せざるを得ない。前走ローズSを勝ったアドマイヤキッス、3着のフサイチパンドラが一歩リードか。

 

■表7 秋華賞に出走予定の有力馬
馬名
レース名
条件
ローズS
タイプ
シェルズレイ    
2着
表5
ソリッドプラチナム マーメイドS1着 京都芝2000m
5着
表2
ニシノフジムスメ 新潟2歳S2着  
4着
表3
※フルゲート18頭。優先出走順位に基づき、18番目以内の馬を対象にピックアップ。

次は春のクラシックでは連対できなかったが、今回好走の可能性を秘める馬たちをピックアップしていこう。まとめると以下の4つのいずれかの実績を持つ馬が有力と言える。

・近2走以内に古馬混合の1000万クラス以上の芝1600m以上で勝利(芝1600m未満の実績の場合は、ローズS5着以内の実績が必要)。
・過去に阪神JFで勝利、もしくは芝1400m以上の牡馬混合重賞で3着以内。
・近2走以内に古馬混合の1000万クラス以上で3着以内、なおかつローズSで3着以内
・ローズSで連対

したがって、今年は3頭(表7参照)が該当。ソリッドプラチナムは、2走前に牝馬限定戦だが古馬相手にマーメイドSを優勝。ニシノフジムスメは新潟2歳S2着の実績。そして、シェルズレイはローズS2着馬。春のクラシック実績馬たちに伍して戦えるのは、このあたりの馬であると予想してみたい。

 

2006年ローズステークス(G1) 優勝馬:アドマイヤキッス   2006年マーメイドステークス(G1) 優勝馬:ソリッドプラチナム

 

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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