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第90回 外国馬4頭が参戦!! スプリンターズSを占う!

2006/9/27(水)

今週から秋のG1シリーズが開幕。中山競馬場でスプリンターズSが行われる。今年は外国馬が4頭参戦。例年にも増して国際色が強い中、果してどの馬が勝つのだろうか。過去のデータから占ってみたい。

スポーツ紙の競馬欄はディープインパクトの凱旋門賞の話題でもちきりだが、日本の競馬も今週が一つの節目。スプリンターズSを皮切りに秋のG1シリーズが始まる。下半期のスプリント王決定戦。かつては有馬記念の前週に行われていたが、00年に開催日程が大きく繰り上がり、現在の条件に至っている。よって、基本的には00年以降のデータを参考にするのが得策だろう。02年は新潟競馬場で行われたが、その年も含めて考えてみたい。データ分析は、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 スプリンターズS出走馬の前走間隔別成績(過去6年)
間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
連闘 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2週 3-1-3-20/27 11.1% 14.8% 25.9% 991% 111%
中3週 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中4〜8週 1-1-0-18/20 5.0% 10.0% 10.0% 42% 25%
9週〜半年 2-2-3-22/29 6.9% 13.8% 24.1% 34% 59%
半年以上 0-2-0-2/4 0.0% 50.0% 50.0% 0% 85%

開催日程の繰り上がりで、スプリンターズSの好走馬のタイプも大きく変わった。一つは前走からのローテーション。上の表1をご覧いただきたい。前走から中9週以上の間隔が開いた馬が非常に多く好走。半年以上の休み明けの馬も2頭連対している。一般的には、極限の勝負が求められるG1において、鉄砲で好走することは難しく、あまり例がない。あえて休み明けで参戦する理屈は見当たらない。しかし、超一流馬は夏場を休養にあてるため、この時期に行われるようになったスプリンターズSはこうしたローテーションが生じやすいのだろう。多少無理な臨戦過程でも力がある馬ならば克服できるレースになっている。つまりは、過去の実績・格が重要になってくる。

 

■表2 過去6年のスプリンターズSの好走馬(1)
着順 人気 馬名 G1好走実績など 着差
05年 1 1 サイレントウィットネス チェアマンズSP1着  
2 2 デュランダル マイルCS1着  
3 3 アドマイヤマックス 高松宮記念1着  
04年 1 5 カルストンライトオ ※アイビスSD1着 0.5秒
2 2 デュランダル マイルCS1着  
3 8 ケープオブグッドホープ チェアマンズSP2着 0.4秒
03年 1 5 デュランダル マイルCS10着 0.5秒
2 1 ビリーヴ 高松宮記念1着  
3 2 アドマイヤマックス 安田記念2着 クビ
02年 1 1 ビリーヴ ※セントウルS1着 0.7秒
2 3 アドマイヤコジーン 安田記念1着  
3 2 ショウナンカンプ 高松宮記念1着  
01年 1 4 トロットスター 高松宮記念1着  
2 3 メジロダーリング 高松宮記念5着 0.5秒
3 2 ダイタクヤマト 00年スプリンターズS1着  
00年 1 16 ダイタクヤマト 高松宮記念5着 0.5秒
2 1 アグネスワールド ジュライC1着  
3 2 ブラックホーク 99年スプリンターズS1着  

重要となる各競走馬の過去の実績・格だが、問題はどこにポイントを置いて取捨判断を行うかだ。00年以降の過去6年のスプリンターズSの好走馬が共通して持っていた実績として、やはり注目はG1での実績ということになる。しかも過去1年以内の芝1000m以上でのG1実績。単純に連対馬とできればいいが、それだとなかなか多くの馬を拾えない。着順だけでなく着差に注目すると都合がいい
例えば、00年に16番人気で優勝を飾ったダイタクヤマト。同馬は同年の高松宮記念5着で、勝ち馬との着差は0.5秒差。短距離戦においては決して小さくない差だが、全くの逆転の望みがない差でもない。同様に01年2着のメジロダーリング、03年の優勝馬デュランダルなども、過去にG1での連対こそなかったが、それほど悪くない勝負をしていた。過去6年で3着以内に好走した18頭中16頭が、過去1年以内に芝1000m以上のG1で0.5秒差以内の競馬を一度は経験していたことになる。該当しなかった2頭のカルストンライトオ(04年)、ビリーヴ(02年)は、それぞれ前走重賞1着。しかも両馬ともに2着にかなりの着差をつけて勝っていた。過去にG1で好走経験がない馬が今回好走するためには、かなりの勢いを持っていなければ厳しそうだ。

 

■表3 過去6年のスプリンターズSの好走馬(2)
着順 人気 馬名 1200m成績 中山芝成績
05年 1 1 サイレントウィットネス 4-0-0-0/4 未経験
2 2 デュランダル 4-3-1-0/8 3-1-0-2/6
3 3 アドマイヤマックス 1-0-1-3/5 0-0-1-0/1
04年 1 5 カルストンライトオ 6-2-6-7/19 0-0-0-2/2
2 2 デュランダル 4-2-1-0/7 3-0-0-2/5
3 8 ケープオブグッドホープ 0-2-2-2/6 未経験
03年 1 5 デュランダル 3-1-1-0/5 2-0-0-2/4
2 1 ビリーヴ 10-2-1-5/18 0-0-1-1/2
3 2 アドマイヤマックス 0-0-0-1/1 未経験
02年 1 1 ビリーヴ 7-1-1-4/13
2 3 アドマイヤコジーン 1-2-1-3/7
3 2 ショウナンカンプ 4-0-2-2/8
01年 1 4 トロットスター 5-5-0-4/14 0-1-0-1/2
2 3 メジロダーリング 6-4-4-8/22 0-1-1-1/3
3 2 ダイタクヤマト 7-4-2-11/24 3-0-0-0/3
00年 1 16 ダイタクヤマト 5-3-2-10/20 2-0-0-0/2
2 1 アグネスワールド 6-3-1-2/12 0-1-0-1/2
3 2 ブラックホーク 2-1-0-1/4 4-0-1-0/5
※02年は新潟開催のため中山芝成績は割愛。

上の表3では、表2に記した全馬の1200m、中山芝の通算成績を示した。名うてのスプリンターたちだけあって1200mの通算成績は素晴らしい馬が多い。このデータだけでは、決定的な材料にはならないが、攻略のヒントは読み取れる。特にやや人気薄で勝った03年のデュランダルと、単勝万馬券の大穴をあけた00年のダイタクヤマトに注目。両馬ともに過去に中山芝コースで勝った経験があった。04年の優勝馬カルストンライトオは、中山での実績がなかったが、残りの日本馬は概ね中山で一度は好走経験があった馬ばかりだ

 

■表4 スプリンターズSに出走した外国馬の成績(過去10年)
馬名 所属 着順 人気 1200mの持ち時計
05年 サイレントウィットネス 香港 1 1 1.08.4(1)
ケープオブグッドホープ 香港 11 5 1.08.5(1)
04年 ケープオブグッドホープ 香港 3 8 1.08.9(2)
アシュダウンエクスプレス 英国 13 9 1.11.1(2)
フェアジャグ 英国 16 11 1.10.2(1)
00年 ベストオブザベスト 香港 15 5 1.09.2(1)
97年 キステナ 14 5 1.09.2(2)
メンズイクスクルーシブ 米国 12 6 ダート 1.08.4(2)
レシーバー 米国 8 12 ダート 1.08.8(2)
※98年のボルショイは出走取消

外国馬の取捨は難しい。各国によって馬場などの環境が違いすぎるので、実力通りに走れるとは限らない。上の表4では過去10年まで遡って、スプリンターズSに出走した馬を並べてみたが、好走はおろかたいていが人気より下回る惨敗を続けている。昨年ようやくサイレントウィットネスが1番人気に応えて圧倒的な強さを見せつけたが、同馬は前走安田記念で3着に好走していたため、日本の馬場適性には不安がなかったと言える。日本の馬場の特徴は、やはり他国に比べて時計が速いということ。よって、持ち時計の有無が非常に重要になる目安としては、芝1200mで1分8秒台以内。04年に3着に好走したケープオブグッドホープには、やはり芝1200mで1分8秒9という持ち時計があった。好走できなかった外国馬は、ほとんどが持ち時計がなく、あっても芝ではなくダート。これでは日本のスプリンターズSに対応するのは難しいはずだ。

 

■表5 今年のスプリンターズSに出走予定の主な有力馬
馬名 過去1年以内のG1実績 着差 1200m 中山芝
オレハマッテルゼ 高松宮記念1着   1-0-0-0/1 0-1-0-1/2
キーンランドスワン スプリンターズS5着 0.4秒 5-4-1-21/31 0-1-0-3/4
ゴールデンキャスト 高松宮記念8着 0.5秒 6-3-3-17/29 0-0-0-5/5
サイレントウィットネス 05年スプリンターズS1着   5-0-1-0/6 1-0-0-0/1
シーイズトウショウ 高松宮記念3着 0.3秒 7-4-3-7/21 0-0-0-0/3
テイクオーバーターゲット ニューマーケットHC1着   8-2-1-4/15 未経験
レザーク ジュライC1着   3-1-0-2/6 未経験

 

■表6 今年のスプリンターズSに出走予定の外国馬
馬名 所属 1200mの持ち時計
サイレントウィットネス 香港 1.07.3(1)
テイクオーバーターゲット 豪州 1.07.8(1)
ベンバウン 英国 1.11.7(2)
レザーク 英国 1.10.5(2)

さて、それでは今年のスプリンターズSを展望していこう。まず、外国馬4頭を含む出走予定馬の実績をチェック。過去1年以内に芝1000m以上のG1で0.5秒差以内に好走したことがある馬をピックアップ(表5参照)。そして、外国馬についてのみ1200mの持ち時計を調べた(表6参照)。

表5に該当した馬は7頭。とりあえずこの中から今回の好走馬が出る確率が高いと予想したい。さらに絞込みをかけるならば、中山芝コースで好走実績がないゴールデンキャスト、シーイズトウショウは割引。そして近走不振続きのキーンランドスワンも強くは推せない。レザークは持ち時計がなく、日本の馬場に不安を残す。

よって、残ったのはオレハマッテルゼサイレントウィットネステイクオーバーターゲット。ローテーションや体調に不安を残す馬はいるが、その点は致命的な死角にはならない。総合力を買ってこの3頭を推奨する。

 

高松宮記念:オレハマッテルゼ
スプリンターズステークス:サイレントウィットネス

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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