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第88回 春の実績馬か? 夏の上がり馬か? セントライト記念を占う!

2006/9/14(木)

今週は東西で3冠路線最後の戦いへ向けたトライアル重賞が行われる。中山競馬場では日曜日にセントライト記念。クラシックの最後を飾る菊花賞への出走を目指す馬たちの戦いを占っていこう。

セントライト記念を含む秋の3歳G1のトライアルで最大の焦点となるのは、勢力図の把握。すでに春のクラシック戦線で実績を挙げている馬たちに対し、クラシックに間に合わなかった馬や夏の上がり馬と呼ばれる新勢力の台頭があるかどうか、という点だ。新興勢力の出現がなければ春の実績馬の力が当然上だが、ここはあくまでもトライアル。賞金を持っている実績馬は休み明けでの出走が多く、いきなりエンジン全開とはいかないのが普通だ。そのあたりをポイントに過去のセントライト記念を分析していきたい。

データは京都新聞杯が春に移行し、現在の番組編成となった00年以降の過去6年を参考。02年は新潟開催で行われたが、その年も含めて見ていきたい。データ調査はJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用する。

 

■表1 セントライト記念出走馬の前走クラス別成績(過去6年)
前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
新馬・未勝利 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
500万 1-0-1-21/23 4.3% 4.3% 8.7% 15% 23%
1000万 0-3-2-23/28 0.0% 10.7% 17.9% 0% 47%
1600万 0-0-0-0/0
OP特別 0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 138%
G3 1-1-0-7/9 11.1% 22.2% 22.2% 56% 38%
G2 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 535% 145%
G1 2-2-2-8/14 14.3% 28.6% 42.9% 101% 77%
※04年の優勝馬コスモバルク(前走道営の北海優駿)を除く

上の表1は過去6年のセントライト記念出走馬の前走クラス別成績。これによって春の実績馬とそれ以外の馬、どちらが有利なのかが、ある程度わかる。最も優秀なのが前走G1を使っていた馬。主に日本ダービー組となるわけだが、さすがにクラシックの舞台に駒を進めただけあって、層は厚い。休み明けでも勝ち負けに持ち込む馬は多い。G1だけでなくG2以下のOPクラスを使っていた馬が全体的優勢だ

それに対して前走条件クラスを使われていた組では、やはり1000万クラスがトップ。しかし、過去6年では優勝馬がおらず、トータルの連対率なども高くない。ハズレの馬も多く、個々の馬の見極めが大切であることがわかる。
しかし、こうした傾向になったのは近6年。99年より前の数年は、前走1000万(旧900万)クラス、特に秋の中山開催を使って好走していた馬がよく勝っていた。ところが、セントライト記念が秋開催の2週目になってしまった関係で、そういった戦績の馬が激減。京都新聞杯を移行させた番組改編は、セントライト記念の傾向にも影響を及ぼしている

 

■表2 日本ダービーに出走したセントライト記念出走馬(過去6年)
馬名 馬名 人気 着順 ダービー 皐月賞 芝2000m以上の勝ち鞍
05年 マイネルレコルト 2 9 5着 4着  
アドマイヤフジ 3 4 4着 5着 若葉S1着
04年 コスモバルク 1 1 8着 2着 弥生賞1着
ホオキパウェーブ 2 2 9着 不出走 ゆりかもめ賞1着
03年 スズノマーチ 5 13 17着 9着  
コスモインペリアル 9 7 14着 15着  
チャクラ 4 3 6着 不出走 新馬1着 ※京都芝2200m
ラントゥザフリーズ 7 5 16着 4着  
02年 バランスオブゲーム 2 1 7着 8着 弥生賞1着
ヤマノブリザード 3 4 9着 10着  
バンブーユベントス 5 12 12着 不出走  
01年 マイネルライツ 9 8 13着 不出走 若草S1着
シンコウカリド 5 1 12着 4着  
00年 トーホウシデン 1 2 4着 不出走 プリンシパルS1着
ジョウテンブレーヴ 3 3 6着 4着  

次は日本ダービーに出ていた出走馬にスポットをあててみたい。表1のように前走がG1だったことに限らず、日本ダービーに出走した馬がセントライト記念に出走した場合、どのような結果だったのか? それを示したのが上の表2だ。過去6年で15頭が出走し、7頭が3着以内に好走している。そして、同レースで一ケタ着順の馬に限定すれば、より好走確率は上がる。加えて、もし出走していれば皐月賞の成績も重要。やはり同じコースのG1だけにセントライト記念との関連性は高い。皐月賞では掲示板に乗っていれば、大きなプラス材料だ。さらに、取捨判断に加えたいのが2000m以上の勝ち鞍の有無。クラスを問わず、過去に芝2000m以上で勝ったことがあれば、好走確率は増すだろう。
ただし、05年は日本ダービー、皐月賞両方で掲示板に乗ったマイネルレコルト、アドマイヤフジの両馬が馬券圏内から消える結果に。特に後者は芝2000mでの勝ち鞍があっただけに不本意な結果だったが、当日の馬体重がプラス18キロ。休み明けだけに仕上がり具合も非常に気になるレースである。

 

■表3 前走G1以外に出走してセントライト記念で好走した馬(1)
馬名 人気 着順 前走成績
05年 キングストレイル 8 1 京王杯2歳S2着
03年 ヴィータローザ 3 1 ラジオたんぱ賞1着
02年 アドマイヤマックス 1 2 ラジオたんぱ杯2歳S3着

 

■表4 前走G1以外に出走してセントライト記念で好走した馬(2)
馬名 人気 着順 前走成績
05年 ピサノパテック 6 3 500万1着
04年 トゥルーリーズン 9 3 TVh賞6着
01年 トレジャー 1 2 日高特別1着
01年 ロードフォレスター 2 3 佐渡特別1着
00年 アドマイヤボス 2 1 知床特別2着

 

■表5 前走G1以外に出走してセントライト記念で好走した馬(3)
馬名 人気 着順 前走成績 備考
03年 ニシノシンフォニー 8 2 松前特別3着 2勝馬
02年 マイネルアムンゼン 11 3 プリンシパルS9着 2勝馬

次は表2で示した馬以外の過去の好走馬についてまとめて触れる。残りの好走馬を、表1の結果を含みにして上の表3、表4、表5の3つに分けてみた。表3は前走日本ダービー以外の重賞を使っていた馬。昨年8番人気で優勝して穴をあけたキングストレイル、02年2着のアドマイヤマックスは長期の休み明けながら好走。しかし、前走重賞で3着以内という共通点が指摘できる。
続く表4は、前走芝1800〜2000mの条件戦を使っていた馬。今回、いい着順を狙うためにはやはり前走勝利、少なくとも2着に好走していることが望ましい。そして、このグループは当日の人気に忠実。00年の優勝馬アドマイヤボスは、ここまでキャリア2戦。前走500万クラスの知床特別で2着に負けていたにもかかわらず、セントライト記念では2番人気に支持されていた。トレジャー、ロードフォレスターも上位人気での好走。
表5は、前走芝2200m以上の条件戦を使っていた馬。前走長距離の条件戦を使っていた馬に関しては、前走負けていてもあまり気にしなくていい。したがって、穴を狙う場合には面白い。ただし、トータルで2勝以上は必要。03年2着のニシノシンフォニーは8番人気、02年3着のマイネルアムンゼンは11番人気の低評価だった。

同年の日本ダービー不出走馬の好走傾向をまとめると、以下のような傾向が見える。

1)前走重賞で3着以内(休み明け可)
2)前走条件クラスの芝1800〜2000mに出走している場合は、そこで連対。当日上位人気の馬が好走しやすい傾向。
3)前走条件クラスの芝2200m以上に出走している場合は、そこでの着順は不問。ただし、2勝以上の実績必要。当日人気薄の馬が走る傾向。

 

【結論】

さて、それでは今年のセントライト記念の出走予定馬を確認していこう。

■表6 今年のセントライト記念出走予定馬(1)
馬名 前走成績 皐月賞 芝2000m以上の勝ち鞍
パッシングマーク 日本ダービー13着 不出走  
フサイチジャンク 日本ダービー11着 3着 若葉S1着ほか
キストゥヘヴン オークス6着 不出走  

まずは、クラシックに出走した春の実績馬から(表6参照)。今年の牡馬クラシック路線における関東馬はかなりの劣勢。春の実績馬と呼べる馬がほとんどおらず、遠征してきたフサイチジャンクに俄然注目が集まる。前走の日本ダービーは2番人気に推されながら11着。人気を裏切って大敗した点は減点材料だが、皐月賞で3着という実績で相殺可能。コスモバルクやシンコウカリドもダービーで大きく着順を落としたが、セントライト記念を勝った。加えて、フサイチジャンクは芝2000m以上の勝ち鞍も豊富だ。

問題は桜花賞馬のキストゥヘヴン。同日に中京でローズSが組まれているにもかかわらず出走を予定している。普通は牝馬限定のトライアルへ向かうのが自然であり、このようなケースはほとんどないので、正直、データから推測するのは難しい。果してオークス6着が、日本ダービーで何着に相当するのか? OPクラスの牡馬との対戦も今回が初めてで、芝2000m以上の勝ち鞍もない。したがって、ここで推奨する理由は特にナシとしておく。

 

■表7 今年のセントライト記念出走予定馬(2)
馬名 前走 備考
インテレット 皐月賞6着  
ダイワバゼラード 燕特別7着  
テンシノゴールド 西部スポニチ賞3着  
トウショウシロッコ 天の川S2着  
トロフィーディール 阿賀野川特別3着 2勝馬
トーセンシャナオー 500万2着  
ニシノアンサー ラジオNIKKEI賞15着  
ニシノフリーダム 500万1着  
ネヴァブション HTB賞5着  
マイネルハイアップ 500万1着  
マチカネゲンジ 日高特別4着  
マツリダゴッホ 日高特別1着  
ミストラルクルーズ 500万1着  
ミレニアムウイング 支笏湖特別1着 3勝馬
ユキノアカカゼ ラジオNIKKEI賞7着  
※フルゲート18頭。シャチョマンユウキ、タマモサポート、トップオブサンデーは出走回避の見込み(9/13午前現在)

次に日本ダービーに出走しなかった残りの出走予定馬を見ていこう(表7参照)。まず、前走重賞で3着以内の馬は不在。前走条件クラスの芝1800〜2000mに出走した馬では、トウショウシロッコマツリダゴッホに注目。前者は準OP、後者は1000万の特別で連対。当日のオッズはわからないが、ある程度人気になることが予想される。

前走条件クラスの芝2200m以上に出走している馬では、トロフィーディールミレニアムウイングに注目。両馬ともに2勝以上の実績を挙げており、食い込む可能性は十分あると見たい。

 

若葉ステークス
日高特別

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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