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第86回 期待に違わぬ勝ち方をしてきた馬に注目

2006/8/30(水)

今週は東西で2歳重賞が行われる。東の新潟2歳Sは現在の条件で行われるようなって今年で5回目。過去10年ほぼ同じ条件で行われている小倉2歳Sに比べるとデータが大きく不足しているが、今回は新潟2歳Sの展望をしていく。

本格的な夏のローカル競馬は今週で終了。札幌開催はまだ半分残っているが、来週からは中央開催に場所を移す。夏の新潟、小倉のフィナーレを飾るのは2歳重賞。今週は新潟2歳Sと小倉2歳Sが行われる。どちらもキャリアが浅い馬同士のレース。データ泣かせの一戦だが、どちらかと言えば新潟2歳Sの方がデータから傾向が掴みやすい。小倉2歳Sは当日の馬場の影響が大きく、枠順にも左右されやすい。新潟2歳Sはコース新装後、今年で5回目のレースだが、こちらのレースにスポットを当ててみたい。データは当然、コース新装後の02年以降を参考。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 新潟2歳Sの成績一覧(過去4年)
着順
人気
馬名
前走成績
前走着差
05年
1
1
ショウナンタキオン 新馬1着 0.3秒
2
2
ニシノフジムスメ 未勝利1着 0.7秒
3
3
コスモミール ダリア賞1着 0.3秒
04年
1
1
マイネルレコルト ダリア賞1着 0.3秒
2
3
ショウナンパントル 新馬1着 0.1秒
3
8
スムースバリトン 未勝利1着 0.2秒
03年
1
1
ダイワバンディット ダリア賞1着 0.0秒
2
2
ウイングレット 未勝利1着 0.9秒
3
10
アウトディスタンス 新馬1着 0.1秒
02年
1
4
ワナ 新馬1着 0.5秒
2
6
ヨシサイバーダイン 新馬1着 0.8秒
3
1
マルロス ダリア賞1着 0.2秒

レース傾向が掴みやすいということは、終わってみてある程度納得できる結果、順当な配当に収まりやすいということ。これが良いか悪いかは全く別問題なのだが、02年以降の過去4年の結果はそのようになっている。上の表1は過去4回の新潟2歳Sの上位馬の一覧。最初の02年の馬連は48.7倍の配当をつけたものの、それ以降は堅い決着。上位人気馬の好走が目立ち、1番人気の馬は一度も馬券圏内から消えたことがない。また、今回のステップレースであるOP特別のダリア賞の勝ち馬の信頼度が高い。こちらも毎年馬券に絡んでいる。

 

■表2 新潟2歳S出走馬の前走コース別成績(過去4年)
前走コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新潟芝1400m 3-1-2-14/20
15.0%
20.0%
30.0%
44%
41%
阪神芝1400m 1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
620%
200%
新潟芝1600m 0-2-1-7/10
0.0%
20.0%
30.0%
0%
103%
新潟芝1200m 0-1-0-12/13
0.0%
7.7%
7.7%
0%
103%
新潟芝1800m 0-0-1-2/3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
11%
新潟ダ1200m 0-0-0-4/4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
170%
小倉芝1800m 0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
福島芝1200m 0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
小倉芝1200m 0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
新潟芝1000m 0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

ダリア賞が行われるのは内回りの新潟芝1400mだが、外回りの芝1600mで行われる今回のレースとこれほど結びつくのは本来異例。わずか200mしか距離が違わないが、内回りと外回りの違いが非常に大きく、要求される適性は別物と考えるのが普通だからだ。ところが、このレースにおいてはそれがあてはまらない。上の表2をご覧頂こう。過去の新潟2歳Sの出走馬の前走コース別成績だが、ダリア賞を中心とした新潟芝1400mを前走使っていた馬が最も好走している。今回と同じ新潟芝1600mを使っていた馬は、連対率こそ前走新潟芝1400m組と五分だが、まだ勝ち鞍がない。前走新潟芝1200m組よりはマシなぐらいだ。その前走新潟芝1200mを使っていて好走を果たしたのは、03年2着のウイングレット1頭しかいない。同馬は何故好走できたのか? そのカギは前走の勝ち方にありそうだ。

 

■表3 新潟2歳S出走馬の前走着差別成績(過去4年)
前走着差
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
勝1.0秒以上 0-0-0-0/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
勝0.6〜0.9秒 0-3-0-3/6
0.0%
50.0%
50.0%
0%
113%
勝0.3〜0.5秒 3-0-1-10/14
21.4%
21.4%
21.4%
84%
43%
勝0.1〜0.2秒 0-1-3-20/24
0.0%
4.2%
4.2%
0%
53%
勝0.0秒 1-0-0-9/10
10.0%
10.0%
10.0%
32%
14%
負0.0秒 0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
負0.1秒以上 0-0-0-9/9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

上の表3は過去4年の新潟2歳S出走馬の前走着差別成績。先日の函館2歳Sでも持ち出したデータだが、2歳重賞においてはこの点は傾向として無視できない。とにかく前走2着以下に着差をつけて勝ってきている馬がいい。前述のウイングレットは1200mの競馬で、0.9秒もの差をつけて圧勝していた。0.6〜0.9秒の差をつけて勝ってきた馬の連対率は50%(いずれも2着ではあるが)。以下、順に成績が下がり0.0秒差、つまりハナ差やクビ差を含め、0.2秒差以内で勝ち上がってきた馬の成績はそれなりという感じなのだ。無論、前走負けていた馬は大減点。実質、OPクラスで負けていた馬たちになるが、まだ巻き返しの例はない。

 

■表4 新潟2歳S出走馬の前走人気別成績(過去4年)
前走人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気 1-1-2-18/22
4.5%
9.1%
18.2%
14%
40%
2番人気 1-1-0-7/9
11.1%
22.2%
22.2%
23%
55%
3番人気 0-2-1-7/10
0.0%
20.0%
30.0%
0%
48%
4番人気 2-0-0-2/4
50.0%
50.0%
50.0%
242%
87%
5番人気 0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
6〜9番人気 0-0-1-11/12
0.0%
0.0%
8.3%
0%
42%
10番人気以下 0-0-0-4/4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

最後にもう一つ、大きな傾向を示しておこう。上の表4は過去4年の新潟2歳S出走馬の前走人気別成績。過去に好走を果たしたのは、前走上位人気で勝ち上がった馬だけ。1番人気で勝ち上がった馬の成績が悪いのは少し気になるが、とにかく4番人気以内に推されていた馬ばかり。5番人気以下で勝ち上がった馬の出番はまだないのだ。

つまり、デビュー前から高い評判を受け、その期待に違わぬ勝ち方(圧勝・完勝)をしてきた馬が好走しやすいレースであることが言える。ある意味、これはG1・クラシックを意識させるようなタイプの臨戦過程。実際、04年の連対馬であるマイネルレコルト、ショウナンパントルの両馬は年末の2歳G1を制した。そんな点も意識しながらこのレースを考えてみるのもいいだろう。

 

【結論】

それでは今年の新潟2歳Sを占ってみよう(表5参照)。

■表5 今年の新潟2歳Sの出走予定馬
馬名
前走
コース
成績
人気
着差
クインズプレイヤー 新潟芝1200m 未勝利1着
2
0.6秒
クラウンプリンセス 小倉芝1800m 未勝利1着
1
0.2秒
ゴールドアグリ 新潟芝1600m 新馬1着
6
0.0秒
ジャックレイホウ 新潟芝1400m ダリア賞5着
8
1.1秒
シャルマンレーヌ 小倉芝1200m フェニックス賞2着
1
0.1秒
センギョウシュフ 新潟芝1600m 新馬1着
8
0.0秒
トップコメント 小倉芝1200m 未勝利1着
5
0.2秒
トーセンラピュタ 京都芝1400m 新馬1着
2
0.2秒
ニシノカムシン 新潟芝1200m 新馬1着
5
0.2秒
ニシノコンドコソ 新潟芝1800m 新馬1着
2
0.0秒
マイネヴェロナ 福島芝1200m 未勝利1着
1
0.2秒
マイネバイレ 新潟芝1400m マリーゴールド賞5着
8
0.7秒
マイネルサニベル 新潟芝1400m ダリア賞8着
4
1.3秒
マイネルハーバード 新潟芝1400m ダリア賞7着
2
1.3秒
マイネルレーニア 新潟芝1400m ダリア賞1着
1
0.8秒
マイネルーチェ 新潟芝1600m 新馬1着
7
0.0秒
マルカハンニバル 新潟芝1400m ダリア賞2着
5
0.8秒
メイクユーハッピー 新潟芝1400m ダリア賞3着
6
0.8秒
※フルゲート18頭。アインファスターは小倉2歳Sに出走の見込み(8/30午前現在)。

前走コース、成績、人気、着差というファクターを総合的に考えた場合、やはり今年もダリア賞の勝ち馬マイネルレーニアに注目せざるを得ない。デビュー戦は大敗したが、2戦目の新潟芝1400mで一変して初勝利。前走も2着のマルカハンニバルに決定的な差とも言える0.8秒差をつけての圧勝。勝ち時計も優秀で今回も人気に応えられるだけの走りができるのではないだろうか。02年以来続いているダリア賞勝ち馬の好走は続きそうな気配だ。

次にその他の馬を見ていこう。やはりここでも前走コース、成績、人気、着差に絞って有力馬を探したいが、実は全項目が満点の馬はマイネルレーニア以外いない。惜しい馬は何頭かいるが、何か一つ強調材料を欠いているような状況だ。そこで、ひとまず過去4年の全好走馬が該当した前走成績、人気の条件を満たしている馬を見てみると、クインズプレイヤー、クラウンプリンセス、トーセンラピュタ、ニシノコンドコソ、マイネヴェロナが該当する。だが、データに完全に合致していない以上、この5頭をすべて推奨するわけにはいかない。特にクインズプレイヤーとクラウンプリンセスは、今回出走予定の他馬に一度負けている。よって、推奨馬はトーセンラピュタニシノコンドコソマイネヴェロナ

特にトーセンラピュタは02年の優勝馬ワナと同じフジキセキ産駒。6月に関西の芝1400mの新馬を勝ち上がっての参戦と、臨戦過程も似ている。ニシノコンドコソは評判馬。勝ち上がったレースが新潟芝1800mだが、内容が鮮烈だった。おそらく当日は上位人気に支持されるだろうが、要注目の一頭。

 

2006/6/17 京都5R 優勝馬 トーセンラピュタ
2006年 ダリア賞 優勝馬 マイネルレーニア

 

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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