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第84回 サマー2000シリーズ第4戦! 札幌記念を占う!

2006/8/16(水)

今週はサマー2000シリーズ第4戦の札幌記念が行われる。同シリーズはここから後半戦。シリーズ唯一のG2競走で、各馬に与えられるポイントは少し高く、シリーズの優勝争いに大きく左右しそうだ。過去のデータをもとにレース傾向を占っていきたい。

札幌記念が現行の別定G2戦になったのは97年以降。G1クラスの馬が出走しやすくなり、レースレベルがアップ。秋のG1シリーズに繋がる重要な一戦となっている。実力馬が力を発揮しやすいレースであるため、配当は堅い傾向にあったが、昨年は人気馬総崩れの大波乱。激しい雨が少ながらず影響したかもしれないが、決して例外的な年だったとは言えない。なぜなら勝ち馬のヘヴンリーロマンスは、次走天皇賞(秋)を勝ったからだ。別定G2戦らしく格が重要な一戦。先日の函館記念を検討した時と同じような形で、今回の札幌記念を占ってみたい。データは現在の条件になった97年以降の過去9年を参考。データ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 札幌記念出走馬の年齢別成績(過去9年)
年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳 2-0-1-4/7
28.6%
28.6%
42.9%
117%
47%
4歳 3-3-2-17/25
12.0%
24.0%
32.0%
33%
50%
5歳 3-4-4-30/41
7.3%
17.1%
26.8%
51%
55%
6歳 0-2-1-22/25
0.0%
8.0%
12.0%
0%
83%
7歳以上 1-0-1-8/10
10.0%
10.0%
20.0%
241%
251%

上の表1は札幌記念の出走馬の年齢別成績(過去9年)。先日の函館記念と違う点は、クラシックを戦った馬を中心に3歳馬の出走が少し多くなり、好成績を残していること。次に4歳馬の成績が良く、全体的には年齢が若いフレッシュな馬が活躍しているのが特徴。5歳馬の成績は函館記念より下がり、6歳馬は苦戦傾向。7歳以上は出走頭数が少ないが、回収率が高く穴馬の一発がある。次からは年齢別に過去の好走馬を調べて、傾向をさぐっていこう。

 

■表2 札幌記念で好走した3歳馬(過去9年)
着順
人気
馬名
前走成績
芝2000mの実績
03年
1
2
サクラプレジデント 日本ダービー7着 皐月賞2着
01年
1
2
エアエミネム 巴賞1着 駒草賞1着
01年
3
1
ジャングルポケット 日本ダービー1着 皐月賞3着

上の表2は札幌記念で好走した3歳馬の一覧。過去9年で3頭いる。ここで注目したいのは01年の結果。前走日本ダービーを勝ったジャングルポケットが3着に敗れ、クラシック不出走だったエアエミネムが勝ったこと。03年にはサクラプレジデントが勝ったことを考えると、日本ダービーの結果はあまり気にする必要がなさそうだ。むしろ、大事なのは同年の芝2000mの実績。皐月賞を中心とした芝2000mのOPクラスのレースでの実績を重視したい。

 

■表3 札幌記念で好走した4歳馬(過去9年)
着順
人気
馬名
前走成績
芝2000mのG1実績
02年
1
2
テイエムオーシャン 有馬記念6着 秋華賞1着
02年
3
1
コイントス 漁火S1着  
00年
2
2
エアギャングスター 函館記念3着  
99年
1
1
セイウンスカイ 天皇賞(春)3着 皐月賞1着
99年
2
2
ファレノプシス 京王杯SC5着 秋華賞1着
97年
1
1
エアグルーヴ マーメイドS1着  
97年
2
4
エリモシック 札幌日経OP3着 秋華賞2着
97年
3
3
アロハドリーム 函館記念1着  

次は4歳馬を見ていこう(表3参照)。4歳馬も3歳馬と同じように芝2000mの実績というのが大きなポイントになる。表3に該当する8頭のうち、4頭が過去1年以内に芝2000mのG1で連対実績があった。つまりは、皐月賞や秋華賞の連対馬ということになる。02年の優勝馬のテイエムオーシャンは休み明けで好走した。芝2000mのG1連対実績がない場合は、直前の成績が非常に重要。97年優勝のエアグルーヴを含む残りの4頭はすべて、前走準OPクラス以上の芝1800m以上で3着以内に好走していた。

 

■表4 札幌記念で好走した5歳馬(過去9年)
着順
人気
馬名
前走成績
G2以上の実績
芝2000mの勝ち鞍
05年
1
9
ヘヴンリーロマンス クイーンS2着 阪神牝馬S1着  
04年
1
1
ファインモーション 函館記念2着 マイルCS2着  
04年
2
2
バランスオブゲーム 安田記念3着 毎日王冠1着  
04年
3
3
ローエングリン 宝塚記念10着 マイラーズC2着  
03年
2
1
エアエミネム 函館記念1着   函館記念1着
03年
3
4
ノブレスオブリッジ クイーンS5着   エメラルドS1着
01年
2
5
ファイトコマンダー 函館記念6着   但馬S1着
00年
3
6
レガシーハンター 函館記念7着    
98年
1
1
エアグルーヴ 宝塚記念3着 産経大阪杯1着 産経大阪杯1着
98年
2
2
サイレントハンター 鳴尾記念9着   新潟大賞典1着
98年
3
3
アラバンサ 札幌日経OP2着   寿S1着

次は5歳馬を見ていこう(表4参照)。5歳馬は11頭が該当する最大勢力。前走函館記念で掲示板を外していた馬の巻き返しがあったり、配当的にも人気薄の馬の好走があったり難しい面がある。しかし、よく調べると各好走馬には共通点がある。まずは、G2以上の連対実績が必要であるということ。詳細に述べるならば、過去1年以内に芝1600m以上のG2以上の連対実績。昨年の優勝馬ヘヴンリーロマンスら5頭が該当する。

 もう1つは芝2000mの勝ち鞍。やはりここでも距離実績が重要。11頭中6頭は、同年に準OPクラス以上の芝2000mで1度は勝っていた。以上の2つのどちらかの実績を持っていることが条件。いずれの条件も満たさずに好走したのは00年3着のレガシーハンター1頭しかいない。

 

■表5 札幌記念で好走した6歳馬(過去9年)
着順
人気
馬名
前走成績
G2以上の実績
芝2000mの勝ち鞍
05年
2
12
ファストタテヤマ みなみ北海道S3着 オールカマーS2着  
02年
2
10
トウカイポイント 函館記念14着 中山記念1着  
99年
3
8
ツクバシンフォニー 安田記念4着   エイプリルS1着

次は6歳馬(表5参照)。過去9年では3頭しかいないが、いずれも人気薄の大駆けなので侮れない。6歳馬も5歳馬と考え方は同じでいいだろう。過去に芝1600m以上のG2以上で連対実績がある馬に注意。02年2着のトウカイポイントは同年の中山記念の優勝馬。ただし、昨年2着のファストタテヤマは03年のオールカマーの実績なので、6歳馬は過去1年よりも前の実績も見たほうがいいかもしれない。あとは、同年に芝2000mの勝ち鞍がある馬。

 

■表6 札幌記念で好走した7歳以上の馬(過去9年)
着順
人気
馬名
前走
札幌記念の位置取り
05年
3
13
コイントス ダイヤモンドS11着 1-1-1-1
00年
1
8
ダイワカーリアン 函館記念9着 1-1-1-1

最後に7歳以上の馬について(表6参照)。7歳以上の馬は、過去9年でコイントスとダイワカーリアンしか好走馬がいないため取捨が難しい。両馬ともに過去に重賞での好走実績があるものの、6歳以下の馬のような明快な決め手は、まだ指摘しにくい。ただ、両馬は札幌記念で逃げて好走していた。偶然かもしれないが、力量的に下降線を辿りやすい年齢だけに、展開面の恩恵がほしいところ。近走成績が不振の馬が一変するためには、なおさら必要なファクターであるといえよう。

 

【結論】

さて、それでは札幌記念の出走予定馬(表7参照)を見ながら今年のレースを占っていこう。

■表7 今年の札幌記念の出走予定馬
馬名
年齢
前走成績
芝2000mの実績
アドマイヤムーン
3
日本ダービー7着 弥生賞1着  
タガノデンジャラス
4
函館記念9着    
マチカネキララ
4
エプソムC3着    
馬名
年齢
前走成績 G2以上の実績 芝2000mの勝ち鞍
グレイトジャーニー
5
安田記念8着    
ブルートルネード
5
函館記念6着    
マヤノライジン
5
函館記念3着    
レクレドール
5
クイーンS3着    
エリモハリアー
6
函館記念1着   函館記念1着
シェイクマイハート
6
函館記念5着    
馬名
年齢
前走成績
シルクフェイマス
7
宝塚記念12着    
セフティーエンペラ
7
函館記念13着    
タイガーカフェ
7
エプソムC15着    
ファストタテヤマ
7
みなみ北海道S1着    
ブリットレーン
7
目黒記念16着    
マイソールサウンド
7
函館記念16着    
スプリングシオン
9
福島記念15着    
※フルゲートは16頭。アルスブランカ、モノポールは出走回避の見込み。コンドルクエスト、マチカネゲンジは除外対象(8/16午前現在)。

いきなり結論から言うと、今年のメンバーは例年より手薄。登録頭数は多いものの、しっかりした実績を持つ馬が少なく、非常に悩ましい。

まず、3歳馬は今年はアドマイヤムーンが出走予定。今春のクラシックは残念ながら無冠に終わったが、芝2000mのG2弥生賞勝ちがあるという点は、このレースで評価できる。しかし、1番人気に推されて4着に敗れた皐月賞はマイナス材料。同じ日本ダービー7着馬でも、03年の優勝馬サクラプレジデントと同等の評価というわけにはいかない。あくまでも有力馬の1頭。

次は4歳馬だが、今年は2頭と頭数が寂しい。その中で選ぶならばマチカネキララ。芝2000mのG1実績はないが、前走エプソムC3着。レース内容的には物足りないが、ギリギリ許容圏内というところか。

次は5〜6歳馬。とりあえず過去1年以内に芝1600m以上のG2以上で連対実績がある馬はいない。となると同年に準OPクラス以上の芝2000mを勝っているのが対象馬で、エリモハリアー1頭。ただし、同馬は同じようなローテーション・成績で昨年の札幌記念で6着に敗れている。この点がどうでるか。

最後に7歳以上の馬だが、今年は出走馬が多い。過去9年で10頭しか参戦していないのに今年は7頭もいる。昨年2着に好走しているファストタテヤマはいるが、ここではシルクフェイマスを推奨してみたい。前述したように過去の7歳以上の好走馬は逃げたという点がポイント。当日のレース展開はフタを開けてみないとわからないが、シルクフェイマスは前に行きたいタイプ。今年のAJC杯でも逃げ切って勝っているだけに注目してみたい。

 

2006/3/5(日)中山11R 報知杯弥生賞(G2) 1着 2番 アドマイヤムーン 2006/1/22(日)中山11Rアメリカジョッキークラブカップ(G2)1着 7番 シルクフェイマス
2006/3/5(日)中山11R
報知杯弥生賞(G2)
1着 2番 アドマイヤムーン

2006/1/22(日)中山11R
アメリカジョッキークラブカップ(G2)
1着 7番 シルクフェイマス

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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