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第82回 若駒の熱き戦いが本格的にスタート! 函館2歳Sを占う!

2006/8/3(木)

来年のクラシックを目指す若駒の熱き戦いが、今週の函館2歳Sを皮切りにいよいよ本格的に始まる。同レースは時期、競走条件の関係でクラシックにはなかなか結びつきにくいが、年末の2歳G1を見据えては大事な一戦となる。過去の結果から同レースを占っていこう。

2歳重賞の先陣を切って、今週は函館競馬場で函館2歳Sが行われる。重賞といっても、出走馬の大半がキャリアの浅い1勝馬。なおかつ、お互いが初対戦であり、力関係の比較が難しい。これは函館2歳Sに限らず2歳戦全般に言える大きなテーマだ。しかしながら、きちんとした能力比較は困難でも、さまざまな材料からレースの有力馬をピックアップすることは十分可能。今回の函館2歳Sを考える上では、どんな点に注目すればよいのだろうか? 函館2歳Sが現在の開催時期となった97年以降のデータを参考に分析していく。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 函館2歳S出走馬の前走コース別成績(過去9年)

前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
函館芝1200m 6-6-6-53/71 8.5% 16.9% 25.4% 49% 57%
函館芝1000m 3-2-2-16/23 13.0% 21.7% 30.4% 213% 109%
阪神ダ1200m 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 360%
函館ダ1000m 0-0-1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 19%
福島ダ1000m 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
新潟芝1200m 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
新潟芝1000m 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
新潟ダ1200m 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
札幌ダ1000m 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

上の表1は過去9年の函館2歳S出走馬の前走コース別成績。前走どのコースのレースに参戦していたかをまとめたものだ。傾向は一目瞭然。今回と同じ函館競馬場の芝1000mか芝1200mを使っていた馬が良績を残している。同じ函館でもダート1000mを使っていた馬は、3着が一度あるだけだ。そして、他の競馬場のレースを使っていた馬も好走例は一度だけ。現在では同時期に3つの競馬場で新馬戦がスタートしており、わざわざ遠征してくるケース自体が少ないのだが、よほどの理由がない限り積極的には狙えない。

 函館芝1200m組と芝1000m組の比較は難しく、甲乙はつけ難い。連対率や回収率では芝1000m組がかなり優勢だが、全体の好走頭数は芝1200m組の方が多い。したがって、もう少し詳しく見ていく必要がある。

 

■表2 前走ラベンダー賞出走馬の函館2歳Sでの成績(過去9年)
ラベンダー賞 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1着 2-1-0-3/6 33.3% 50.0% 50.0% 295% 76%
2着 1-1-2-2/6 16.7% 33.3% 66.7% 76% 185%
3着以下 0-0-0-17/17 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前走函館芝1200m組で注目しなければいけないのは、当然ながらラベンダー賞。今回のステップレースであり、同条件で行われたOP特別だけに、この組の本番での好走馬は多い。上の表2は前走ラベンダー賞出走馬の函館2歳Sでの成績。まずは、ラベンダー賞で連対していることが絶対条件。同レースで3着以下に敗れていた馬が巻き返したケースは一度もない。一方、連対馬は50%以上の確率で函館2歳Sでも馬券圏内に入ってくる。ただし、ラベンダー賞の1着馬と2着馬に大きな差はない。本番で逆転するケースもある。

 

■表3 前走ラベンダー賞連対馬の函館2歳Sでの成績(過去9年)
馬名 所属 人気 着順
05年 モエレジーニアス 道営 3 1
05年 シルクドラグーン JRA 6 10
04年 オーヴェール JRA 3 4
04年 スキップジャック JRA 4 7
03年 ナムラビッグタイム JRA 1 5
03年 フラワーサークル 道営 3 2
02年 フジノタカネ 道営 2 4
02年 マイネルモルゲン JRA 5 3
00年 マイネルジャパン JRA 3 1
99年 エンゼルカロ 道営 2 1
99年 チトセシャンハイ 道営 9 3
97年 サラトガビューティ JRA 1 2

前走ラベンダー賞で連対を果たした馬に関しては、とりあえず無条件に押さえておきたいところだが、もう少し絞り込んでみよう。上の表3では、過去9年のラベンダー賞連対馬で函館2歳Sに出走した全12頭を並べてみた。12頭中7頭が本番でも3着以内に好走しているが、中でもホッカイドウ競馬所属の道営馬が頑張っていることがわかる。ラベンダー賞で連対した道営馬は5頭中4頭が本番でも好走。対するJRA所属馬は7頭中3頭しか好走していない。道営所属馬はJRA所属馬に比べて、この時点でキャリア豊富な馬が多く、今回のレースに対するモチベーションも高い。そういった要因・背景があり、ラベンダー賞連対馬は、道営所属馬を狙う方が確率はいい。

 

■表4 表3該当馬以外で函館2歳Sで好走した馬(過去9年)
着順 人気 馬名 前走コース 着順 勝ち時計 着差
05年 2 5 ラッシュライフ 函館芝1200m 1 1分11秒8 0.8秒
05年 3 1 アドマイヤカリブ 函館芝1200m 1 1分09秒9 0.6秒
04年 1 6 アンブロワーズ 函館芝1000m 1 59秒9 0.5秒
04年 2 1 ディープサマー 函館芝1200m 1 1分13秒4 1.9秒
04年 3 8 カシマフラワー 函館芝1200m 1 1分10秒8 1.6秒
03年 1 2 フィーユドゥレーヴ 函館芝1200m 1 1分10秒9 0.7秒
03年 3 4 ミュージックホーク 函館芝1200m 1 1分12秒0 0.2秒
02年 1 9 アタゴタイショウ 函館芝1000m 1 1分00秒6 0.9秒
02年 2 6 トーホウアスカ 阪神ダ1200m 1 1分13秒8 1.0秒
01年 1 3 サダムブルースカイ 函館芝1200m 1 1分11秒6 0.2秒
01年 2 1 スターエルドラード 函館芝1000m 1 58秒9 0.2秒
01年 3 6 ヘルスウォール 函館ダ1000m 1 1分00秒2 0.2秒
00年 2 1 ゲイリームーチョ 函館芝1200m 1 1分10秒8 1.0秒
00年 3 6 ベストタイクーン 函館芝1000m 1 58秒0 0.4秒
99年 2 6 テネシーガール 函館芝1000m 1 58秒5 0.6秒
98年 1 2 リザーブユアハート 函館芝1000m 1 58秒9 0.2秒
98年 2 8 マイネレジーナ 函館芝1200m 1 1分11秒6 0.9秒
98年 3 4 ノーザンカピタン 函館芝1200m 1 1分12秒4 0.2秒
97年 1 2 アグネスワールド 函館芝1200m 1 1分11秒0 0.8秒
97年 3 6 エイシンパリス 函館芝1000m 1 58秒7 0.1秒

次は前走ラベンダー賞組以外を見ていこう。表4は過去9年の残りの函館2歳Sの好走馬の一覧だ。この時期はまだ500万クラスのレースはないので、すべてが前走新馬戦か未勝利戦を勝ち上がってきたばかりの馬。そして、表1で示した通り、前走函館芝1000〜1200mを使っていた馬が大半だ。

競走馬の能力を考える材料として、重宝されるのが持ち時計。表4でも各馬の前走の勝ち時計を示したが、今回はこれはあまり重視しないほうがいい。単純な時計比較は意味がなく、馬場差などを考慮しなければいけないからだ。成績欄の時計をそのまま見ただけでは、競走馬の能力を的確に判断することはなかなか難しい。キャリアが浅い2歳馬を考える上ではなおさらだ。参考程度に留めていただきたい。

そこで、今回注目したいのが、前走2着馬につけた着差だ。単純に前走圧勝していた馬が、このレースでは非常に強いのだ。目安としては0.5秒差以上。表4で示した20頭中12頭が前走0.5秒差以上の着差をつけて勝ってきた馬だった。01年は僅少差で勝ってきた馬同士で決まったが、近年は前走圧勝馬の好走が多い。勝ち方が派手な馬というのは、次走人気になりやすいのだが、昨年2着のラッシュライフは5番人気。04年に優勝したアンブロワーズは6番人気、02年に9番人気で優勝したアタゴタイショウなど、不思議と人気がないケースが多々あった。

 

【結論】

それでは今年の函館2歳Sの出走予定馬(表5参照)を見ながらレースを占っていきたい。

■表5 今年の函館2歳S出走予定馬
馬名 前走成績 着差
インパーフェクト ラベンダー賞1着  
ウインクルウイナー 新馬(函館芝1200m)1着 0.2秒
エイシンイッテン ラベンダー賞2着  
エーシンダームスン 新馬(函館芝1200m)1着 0.5秒
ガールズポップ 新馬(函館ダ1200m)1着 1.2秒
コンゴウダイオー 未勝利(函館ダ1000m)1着 0.9秒
シャルトリューズ 新馬(新潟芝1200m)1着 0.1秒
シャルロットノアル 新馬(函館芝1200m)1着 0.1秒
ジャングルテクノ 未勝利(函館芝1200m)1着 0.1秒
ゼットカーク 新馬(函館芝1200m)1着 0.4秒
ニシノチャーミー 新馬(函館芝1200m)1着 0.1秒
マイニングゴールド 未勝利(函館芝1200m)1着 0.1秒
マイネシャンゼリゼ 新馬(函館芝1200m)1着 0.1秒
マイネペローラ マリーゴールド賞7着  
モデスティー 未勝利(函館芝1200m)1着 0.2秒
ローレルゲレイロ ラベンダー賞3着  

 

2006/7/22(土)函館10R ラベンダー賞 1着6番 インパーフェクト 2006/6/18(日)函館5Rサラ2歳新馬 1着4番 エーシンダームスン
2006/7/22(土)函館10R ラベンダー賞
1着6番 インパーフェクト
2006/6/18(日)函館5Rサラ2歳新馬
1着4番 エーシンダームスン

 

まずはステップレースのラベンダー賞組。今年も1着のインパーフェクト、2着のエイシンイッテンが揃って出走予定。中でも注目は道営所属のインパーフェクト。田部和則厩舎所属で第2のコスモバルクとして期待される評判馬だ。前走初芝、そして直線内に刺さりながら、JRAの上位人気馬を差し切った。着差はクビ差だったが、ラベンダー賞で連対した道営所属馬の函館2歳Sでの相性を考え、こちらを上位に考えてみたい。

残りは前走新馬 、未勝利を勝ち上がったばかりの馬だが、今年は圧勝してきた馬が非常に少ない。メンバー中最大の1.2秒の着差をつけて勝ってきたガールズポップ、0.9秒差で圧勝したコンゴウダイオーは函館のダートでの成績なのでここでは強く推せない。前走芝で0.5秒差以上の着差をつけて勝っているのは、エーシンダームスン1頭しかいない。函館の開幕週を好時計で快勝。勝ち時計の1分10秒7はあくまで参考程度だが、同日の500万クラス、前日の1000万クラスの勝ち時計上回った。同レースで負かしたコンゴウダイオー、マイニングゴールド、モデスティーが後に次走以降に勝ち上がり、今回の函館2歳Sに出走登録しており、レースレベルも低くないと言えるだろう。今年の函館2歳Sはインパーフェクト、エーシンダームスンの2頭を推奨してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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