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第80回 サマー2000シリーズ第2戦! 函館記念を占う!

2006/7/19(水)

今週はサマー2000シリーズ第2戦、函館記念が行われる。このレースは荒れるハンデとして有名。今年は果してどんな結末が待っているのだろうか? 同シリーズ初戦を制したメイショウカイドウを追うのはどの馬か? 過去のデータをもとにレース傾向を占っていきたい。

サマー2000シリーズ第1戦の七夕賞と同様、函館記念にはハンデ戦ならではの難しさがある。1番人気がなかなか勝てない七夕賞だったが、函館記念も同じ。過去10年で1番人気が勝利したのは、03年のエアエミネム一度だけだ。そして、函館記念は七夕賞以上に波乱傾向が強く、過去10年で馬連万馬券が5回(97〜01年)も出現。近年は少し穏やかになっているが、上位人気同士ではなかなか決まらない。

函館記念のデータ予想の切り口は非常に難しい。前走巴賞組が強いという特徴があるものの、そこでの着順・内容があまりアテにならない。例年は同レースで負けた馬が巻き返すのが一つのパターンだったが、昨年は巴賞の1、2着馬がそのまま函館記念でもワンツーで入線した。近年にはないケースに遭遇したが、「前走巴賞組が強い」という傾向はそのままだった。

そして、函館記念にはもう一つ大きな特徴がある。それは好走馬の年齢。この点に注目して、レースを占っていきたい。データは函館記念がハンデ戦になり、現在の開催になった97年以降の過去9年を参考。データ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 函館記念出走馬の年齢別成績(過去9年)
年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
3-1-2-19/25
12.0%
16.0%
24.0%
96%
70%
5歳
5-5-6-31/47
10.6%
21.3%
34.0%
188%
138%
6歳
1-2-1-28/32
3.1%
9.4%
12.5%
140%
115%
7歳以上
0-1-0-28/29
0.0%
3.4%
3.4%
0%
50%

上の表1は函館記念の出走馬の年齢別成績(過去9年)。非常にわかりやすい傾向が出ている。注目は5歳馬。1着5回、2着5回、3着6回と、まずは単純な好走数で他の世代を圧倒。連対率、複勝率も高く、単複の回収率も100%を超えている。対照的に不振なのが7歳以上の馬。過去9回で3着以内に好走したのは、1度だけ。97年にグロリーシャルマンが2着に入っただけだ。4歳馬、6歳馬の比較では若干4歳馬が上か。しかし、回収率では6歳馬が優勢。3歳馬は出走回数が少ないので何とも言えない。

 

■表2 函館記念で好走した5歳馬(過去9年)
着順
人気
馬名
前走成績
函館・札幌芝2000m実績
芝2200m以上のOP実績
05年
1
6
エリモハリアー 巴賞1着 日高特別1着  
05年
3
4
ウイングランツ 目黒記念2着 道新スポーツ杯2着 ダイヤモンドS1着
04年
2
1
ファインモーション 安田記念13着 500万1着 エリザベス女王杯1着
04年
3
9
ワイルドスナイパー STV杯1着 五稜郭特別2着  
03年
1
1
エアエミネム 金鯱賞3着 札幌記念1着 菊花賞3着
03年
2
11
ヒマラヤンブルー 巴賞6着 五稜郭特別1着  
03年
3
6
アサカディフィート 宝塚記念15着    
02年
1
4
ヤマニンリスペクト 米子S3着   日経新春杯3着
02年
2
3
トップコマンダー 巴賞3着 道新スポーツ杯1着 日経新春杯1着
02年
3
8
トーワトレジャー 三春駒特別1着    
01年
1
9
ロードプラチナム 巴賞7着 未勝利1着 AJC杯2着
00年
1
14
クラフトマンシップ 七夕賞8着   メトロポリタンS2着
00年
2
7
オースミタイカン 八雲特別1着 五稜郭特別2着  
98年
2
5
サクラエキスパート 中日新聞杯9着    
98年
3
1
アラバンサ 巴賞1着 湯浜特別1着  
97年
3
10
パルブライト 巴賞1着    

それでは表1の結果に基づき、年齢別にもう少し細かく見ていこう。まずは、過去圧倒的な勢力を誇る5歳馬について。果してどんな5歳馬が好走しているのか? 

上の表2では、過去9年で好走した16頭の5歳馬を並べてみた。その16頭中10頭は、過去に今回と同じ舞台の函館芝2000m、もしくは札幌芝2000mで連対実績があった。割合的には62.5%。それほど驚くべき数字ではないが、これは非常に意味があるファクターだ。

北海道の2つの競馬場で使用されているのは洋芝。季節、路盤などの関係もあり、北海道の洋芝は重く、走る際にはパワーが要求される。同時に、非常に時計がかかる。その他の競馬場の芝2000mとは別物と考えていい。厳密に言うと、函館と札幌の芝はまた違うのだが、北海道の洋芝、しかも2000mの実績は、コース適性を占う意味で非常に大切だ。ちなみに昨年1番人気で5着に敗れたエアセレソンは、この実績がなかった。

そして、5歳馬についてはさらに芝2200m以上のOP実績にも注目したい。16頭中8頭に、過去にOPクラスの芝2200m以上で3着以内の実績があった。

 

■表3 函館記念で好走した6歳馬(過去9年)
着順
人気
馬名
前走成績
函館・札幌芝2000m実績
芝2000mの重賞実績
01年
2
14
クラフトマンシップ 巴賞8着 函館記念1着 函館記念1着
99年
2
10
エイシンガイモン 新潟大賞典3着   新潟大賞典3着
99年
3
16
カミノクレモナ 巴賞5着 タイムス杯1着  
98年
1
9
パルブライト 巴賞9着   新潟記念1着
97年
2
14
グロリーシャルマン 巴賞9着   七夕賞3着

次は6歳馬について見ていこう(表3参照)。ここは穴馬の宝庫。表に該当する5頭中4頭が10番人気以下。残る1頭のパルブライトも9番人気の人気薄だった。5歳馬同様に、過去に函館・札幌芝2000mの連対実績はあった方がいいが、それより大事なのは芝2000mの重賞実績。99年3着のカミノクレモナを除く4頭には、過去に芝2000mの重賞(できればローカル)で3着以内の実績があった。近走の着順は不問。過去の実績馬の一発に注意したい。

 

■表4 函館記念で好走した4歳馬(過去9年)
着順
人気
馬名
前走成績
函館・札幌芝2000m実績
05年
2
2
ブルートルネード 巴賞2着  
04年
1
2
クラフトワーク 中京記念5着 新馬2着
01年
3
10
アクティブバイオ 巴賞5着 500万1着
00年
3
2
エアギャングスター UHB杯2着 巴賞1着
99年
1
6
ジョービッグバン 500万1着 500万1着
97年
1
2
アロハドリーム 新潟大賞典2着 ポプラS1着

最後に4歳馬について見ていこう(表4参照)。4歳馬は格よりも勢い、そしてコース実績・適性が重要。表に該当する6頭すべてが前走5着以内という実績。そして、05年2着のブルートルネードを除く5頭は、過去に函館・札幌芝2000mで連対実績があった。クラスは問わない。99年に優勝したジョービッグバンは、前走500万クラスの平場を勝ったばかりだった。

 

2005 函館記念(優勝:エリモハリアー)

 

【結論】

さて、それでは函館記念の出走予定馬(表5参照)を見ながら今年のレースを占っていきたい。

■表5 今年の函館記念出走予定馬
馬名
年齢
前走成績
函館・札幌芝2000m実績
備考
ストーミーカフェ
4
巴賞5着    
タガノデンジャラス
4
オーストラリアT1着    
エアシェイディ
5
福島テレビOP1着   AJC杯2着
トウショウナイト
5
七夕賞6着   日経賞2着
ニシノデュー
5
エプソムC5着 ダイナガリバーM1着  
ブルートルネード
5
巴賞3着 函館記念2着 日経賞3着
マヤノライジン
5
下鴨S1着    
アスクジュビリー
6
巴賞7着    
エリモハリアー
6
巴賞2着 函館記念1着 函館記念1着
シェイクマイハート
6
巴賞4着    
シャーディーナイス
7
七夕賞12着    
セフティーエンペラ
7
巴賞6着    
マイソールサウンド
7
有馬記念16着    
マチカネメニモミヨ
7
巴賞9着    
サクラゲイル
9
エイプリルS9着    
ユキノサンロイヤル
9
七夕賞10着    
※フルゲート16頭。ファストタテヤマは出走回避の見込み。セフティーステージ、コスモテナシャス、トウショウシロッコ、トウカイハッスル、スズカフェニックスは除外対象(7/19日午前現在)。

夏場のローカル開催は、超一流馬が休養の時期。一般的には高齢馬が活躍しやすいが、今週の函館記念にはそれがあてはまらない。7歳以上の馬は不振傾向にある。そこで、今回は思い切って4〜6歳馬に絞って有力馬を探してみたい。

まずは5歳馬だが、今年は5頭が出走予定。結論から言うと、マヤノライジンを除く4頭が走破圏内。函館・札幌芝2000mで連対実績があるのは、ブルートルネードニシノデュー。ブルートルネードは今年の日経賞で3着の実績もあり、5歳馬の中では一番好材料を抱えていると言えるだろう。ニシノデューは04年に函館芝2000mのダイナガリバーメモリアルで勝利。昨年の函館記念3着のウイングランツ以下に完勝した実績がある。近走の実績から距離不安があるのは否めないが、穴で注目したい1頭。

エアシェイディトウショウナイトはコース実績がないが、OPクラスの芝2200m以上での実績がある。

次は6歳馬だが、ここは買えるのはエリモハリアー1頭。前年の覇者で今年は上位人気に推されることが必至。仮に今年も好走すると、人気面で過去の傾向と違ってしまうのが少し嫌だが、実績面のデータからは十分に推奨できる。

最後に4歳馬。今年はストーミーカフェとタガノデンジャラスが出走予定。タガノデンジャラスは少し間隔が開いているものの、両馬ともに前走5着以内の好調馬。この点はいいが、問題はコース実績。両馬ともに函館・札幌芝2000mの実績がない。この点がどう響くか。ストーミーカフェは04年の札幌2歳Sで優勝するなど、北海道の洋芝実績はあるのだが、タガノデンジャラスは今回、まったくの初経験。こなす可能性は当然あるが、データからは推奨できない。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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