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第78回 サマー2000シリーズ開幕! 七夕賞を占う!

2006/7/5(水)

今週は夏の福島の名物レース七夕賞が行われる。今年から新設された「サマー2000シリーズ」の開幕戦としても注目のレースだ。変則開催の影響で福島競馬場以外にて行われた96年、00年を除く過去10年の結果をもとに、レース傾向を占っていきたい。

今年から新設されたサマーシリーズの中距離版の初戦が、今週の七夕賞。先週スタートしたサマースプリントシリーズは波乱の幕開けとなったが、今週はどうなるだろうか?

七夕賞と言えば、1番人気馬受難のレース。昨年ダイワレイダースが勝利を収めるまで、実に26年連続で1番人気が負け続けていた。ハンデ戦の重賞は他にも多く組まれているが、七夕賞だけが特殊な状況が続いていた。しかし、1番人気は苦戦が続いていたが、決して人気薄の馬ばかりが好走しているわけではなかった。1番人気の2着はあったし、むしろ2〜4番人気馬は好成績。ハンデ面でも軽い斤量の馬よりも重い斤量の馬の方が成績は圧倒的にいい。この事実は知っておいていただきたい。

また、ローテーション的にもこのレースには大きな特徴がある。主要のステップは存在し、そのレースを経てくる馬同士で決まることが多い。その点について、詳しく述べていこう。データ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去10年の七夕賞好走馬の前走別成績(福島開催のみ)
前走レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
エプソムC 2-3-2-11/18
11.1%
27.8%
38.9%
45%
126%
安田記念 2-2-0-2/6
33.3%
66.7%
66.6%
255%
200%
吾妻小富士OP 1-0-2-15/18
5.6%
5.6%
16.7%
33%
52%
大阪−ハンブルクC 1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
1320%
440%
マラヤンRAT 1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
820%
280%
クイーンエリザベス2世C 1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
400%
170%
福島テレビOP 0-1-0-4/5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
42%
石和特別 0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
240%
韓国馬事会杯 0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
2870%
目黒記念 0-0-1-4/5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
250%
湘南S 0-0-1-4/5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
40%
日経賞 0-0-1-0-1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
160%
関ヶ原S 0-0-1-0-1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
340%

上の表1は過去10年の七夕賞好走馬の前走別成績(福島開催のみ)。合計8年分の成績だが、傾向は一目瞭然。前走エプソムC、もしくは安田記念を使っていた馬の好走が多い。特に前走安田記念組は6頭が出走し、そのうち4頭が連対。少数精鋭で頑張っている。一方、同競馬場のステップレース組は不振。前走吾妻小富士OP、福島テレビOP組はわずか2連対。現在は吾妻小富士OPではなく、福島テレビOPがステップレースに該当するが、出走頭数が多い割には馬券になりにくい。しかも、福島テレビOPからは中1週(かつては中2週)のローテーションになっており、余計に厳しい状況になっている。

 

■表2 前走エプソムC組で七夕賞で好走した馬
着順
人気
馬名
前走成績
備考
05年
1
1
ダイワレイダース エプソムC3着  
05年
2
8
トーセンダンディ エプソムC7着 新潟記念3着
04年
2
9
ストロングブラッド エプソムC18着 カブトヤマ記念1着
03年
3
3
ヤマノブリザード エプソムC10着 札幌2歳S1着
99年
2
1
シグナスヒーロー エプソムC2着  
98年
1
2
オフサイドトラップ エプソムC3着 新潟大賞典2着
98年
3
9
セイントリファール エプソムC6着 中京記念2着

それでは表1に基づき、前走エプソムC組をもう少し詳しく見ていこう。上の表2は前走エプソムCに出走して七夕賞で好走した馬たちの一覧。過去8回で7頭が好走。04年にはエプソムCでシンガリ負けを喫していたストロングブラッドが激走。エプソムCでの着順はあまり気にしなくていいようだ。ただし、前走大敗から巻き返すことができたのには、それなりの理由がある。ストロングブラッドは、過去に福島芝1800mの重賞、カブトヤマ記念を勝っていた。他の好走馬もよく調べると、過去にローカルの芝1800〜2000mの重賞で好走実績がある馬ばかり。ローカル重賞の好走実績がない場合は、昨年のダイワレイダース、99年2着のシグナスヒーローのようにエプソムCで好走している必要がありそうだ。

 

■表3 前走安田記念組で七夕賞で好走した馬
着順
人気
馬名
前走成績
備考
03年
1
6
ミデオンビット 安田記念8着  
03年
2
1
ウインブレイズ 安田記念9着  
02年
1
3
イーグルカフェ 安田記念6着  
97年
2
7
クラウンシチー 安田記念18着  

 次は前走安田記念組を見ていこう(表3参照)。安田記念組も前走の着順はあまり関係ない。加えて、ローカルの芝重賞の実績も必要としない。表3の4頭で過去にローカルの芝1800〜2000mの重賞で好走実績があったのは、ウインブレイズだけだ。また、距離実績も不問。03年1着のミデオンビット、97年2着のクラウンシチーはマイル重賞を中心に使われていたが、ここで2000mを克服した。

 

■表4 休み明け(中12週以上)で七夕賞で好走した馬
着順
人気
馬名
前走成績
備考
04年
1
8
チアズブライトリー 大阪−ハンブルクC9着 中13週
02年
3
1
コイントス 日経賞3着 中15週
98年
2
16
タイキフラッシュ 韓国馬事杯4着 中14週
97年
1
2
マイネルブリッジ Qエリザベス2世C9着 中12週

表1が示す通り前走エプソムC、安田記念組以外はこれといった特徴はない。どのレースを使っていても同じようなものだ。ただし、一つ注意したいローテーションがある。それが表4。休み明け(中12週以上)で出走してきた馬。いずれも3ヶ月弱の軽い休み明けだったが、マイネルブリッジは香港帰りで優勝。チアズブライトリーやタイキフラッシュのように超人気薄での好走もあった。単に休み明けだけの馬を買っていてはキリがないが、過去にそれなりの実績がある実力馬ならば休み明けでも警戒したほうがいいだろう。

 

■表5 表2〜4以外の七夕賞の好走馬
着順
人気
馬名
前走成績
備考
05年
3
3
グラスボンバー 湘南S1着  
04年
3
5
マーベラスダンス 関ヶ原S9着  
02年
2
4
ロードクロノス 福島テレビOP7着 中京記念1着
01年
1
3
ゲイリートマホーク 吾妻小富士OP3着  
01年
2
4
マイネルタンゴ 石和特別1着  
01年
3
9
ミヤギロドリゴ 吾妻小富士OP7着  
99年
3
14
ロングワールド 目黒記念11着  
97年
3
4
インタークレバー 吾妻小富士OP6着 七夕賞2着

上の表5は表2〜4に該当しなかった過去の七夕賞の好走馬。合計8頭とやや多いが、うち5頭は3着まで。01年はワンツー決着だったが、表2〜4に該当する馬がほとんどいなかった年だった。基本的には七夕賞の中心馬は、表2〜4から選択するのがベスト。表5のようなタイプから選ぶのは難しく、リスクを伴うだろう。

 

【結論】

 さて、それでは七夕賞の出走予定馬(表6参照)を見ながら今年のレースを占ってみたい。

■表6 今年の七夕賞出走予定
馬名
斤量
前走成績
備考
アサクサキニナル
54
福島テレビOP4着  
エクスプロイト
52
目黒記念6着  
エルカミーノ
51
金鯱賞8着  
カナハラドラゴン
56
エプソムC12着 新潟大賞典2着
グラスボンバー
57.5
エプソムC2着 福島記念1着
コンゴウリキシオー
57.5
金鯱賞1着  
コンラッド
55
エプソムC9着 ラジオたんぱ賞1着
サザンツイスター
54
目黒記念4着  
シャーディーナイス
51
福島テレビOP9着  
ソウゴン
50
TUF杯6着  
タガノマイバッハ
57
大阪−ハンブルクC8着  
トウショウナイト
57
目黒記念8着  
フジサイレンス
56
安田記念16着  
ホオキパウェーブ
57.5
目黒記念12着  
メイショウカイドウ
59
佐賀記念5着 中21週
ユキノサンロイヤル
55
目黒記念13着  
※フルゲート16頭。ダイワバンディット、ファイトクラブ、ロードフラッグは出走回避の見込み。モエレフェニックス、マイネルグリッツァは除外対象(7/5午前現在)。

まず、前走エプソムC組は3頭。グラスボンバーカナハラドラゴンコンラッド。いずれも過去にローカルの芝1800〜2000mの重賞で好走実績があり、過去の好走馬の傾向に合致している。特にグラスボンバーは昨年の福島記念で優勝、七夕賞で3着とコース実績はメンバー中ナンバー1。前走も2着に好走しており、ほとんどケチをつけるところがない。

次に安田記念組だが、今年はフジサイレンス1頭。前走16着に大敗。しかもこれまでの実績がマイル前後。芝2000mの実績は皆無で、常識的には手が出しにくい。しかし、前述したように安田記念組はこういうタイプでも侮れない。今年の東京新聞杯では勝利を飾っており、もう終わったとも言えない。大穴で一考の余地アリとみたい。

最後に今回、3ヶ月以上の休み明けで臨みそうなのはメイショウカイドウ。中21週と、過去の好走馬よりも若干間隔が開いているが、ローカル芝中距離の実績は十分。これまでは小倉に良績が集中しており、福島コースは初めてだが、不振の中央場所よりは脈がありそう。ハンデ59キロがカギだが、同じ右回りで時計がかかる福島ならばこなしてもおかしくないだろう。

3着までを考えると、それ以外の他馬も注意する必要があるが、馬連・馬単の軸馬としては前走エプソムC組、安田記念組、そして休み明け組の馬を推奨してみたい。

 

2005 福島記念  優勝馬 グラスボンバ
2005 小倉記念  優勝馬 メイショウカイドウ

 

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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