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第74回 若い関東馬が優勢のエプソムC

2006/6/7(水)

春のG1戦線も先週で一段落。今週の重賞は東西ともにG3戦。東は東京競馬場でエプソムC、西は中京でCBC賞が行われる。CBC賞は開催時期が移動し、なおかつハンデ戦となってしまったので、今回はエプソムCに狙いを絞りたい。過去10年の結果から見えてくるレース傾向とは何か?

5週連続組まれた東京競馬場のG1は、先週の安田記念で一段落。上半期のJRAのG1は宝塚記念を残すのみとなった。G1レースの狭間に組まれた今週のエプソムC。夏のローカルの匂いも漂いつつあるタイミングでの競走で、メンバー的にも一流馬の参戦はほとんどない。しかし多頭数の競走にはなりやすく、配当的にも難解な雰囲気だ。いつものように過去10年の結果を元に、レース傾向を探っていきたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 エプソムC出走馬の年齢別成績(過去10年)
年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
0-0-0-0/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
3-4-3-47/57
5.3%
12.3%
17.5%
91%
110%
5歳
7-2-3-36/48
14.6%
18.8%
25.0%
130%
76%
6歳
0-1-2-27/30
0.0%
3.3%
10.0%
0%
66%
7歳以上
0-3-2-26/31
0.0%
9.7%
16.1%
0%
249%

まずは、出走馬の年齢別成績を見ていこう(表1参照)。過去10年の勝ち馬は4歳馬か5歳馬。2、3着馬を含めて、4〜5歳馬が圧倒していることがひと目でわかる。6歳以上の馬は、2着までが精一杯。やや苦戦傾向にある。ちなみに3歳馬の出走も可能だが、過去10年で出走例は一度もない。

 

■表2 エプソムC出走厩舎(東西)の成績(過去10年)
所属
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
美浦 8-5-8-68/89
9.0%
14.6%
23.6%
113%
184%
栗東 2-5-2-68/77
2.6%
9.1%
11.7%
18%
41%
地方 0-0-0-0-/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

次に出走馬の厩舎別(東西)成績(表2参照)。美浦所属の関東馬が優勢で、過去10年の勝ち馬中8頭が関東馬。競走馬の「東低西高」が言われて久しい中、これほど関東馬が頑張っているレースはめずらしい。出走総数は関東馬の方が若干上だが、勝率、連対率、回収率などすべてにおいて関東馬が関西馬よりも良績を収めている。

 

■表3 エプソムCで好走した4歳馬(過去10年)
着順
人気
馬名
前走
前々走
備考
04年
3
1
ワールドスケール メトロポリタンS3着 日経賞5着  
03年
1
1
マイネルアムンゼン 府中S1着 鹿野山特別1着  
03年
2
3
ローマンエンパイア 京王杯SC6着 大阪城S14着 ※京成杯1着
01年
2
7
トーヨーデヘア オアシスS8着 ダービー卿CT3着 NHKマイルC2着
99年
1
11
アメリカンボス 京王杯SC16着 晩春S1着  
99年
3
14
リワードニンファ 休養(中26週) ターコイズS1着  
98年
2
2
ビッグサンデー 京王杯SC5着 マイラーズC1着  
96年
1
1
マーベラスサンデー 桶狭間S1着 鴨川特別1着  
96年
2
8
ユウセンショウ 天皇賞(春)7着 目黒記念1着  
96年
3
2
サイレントハピネス 新潟大賞典8着 ダービー卿CT2着 4歳牝馬特別1着
※東京芝2000mで施行

ここからは過去の好走馬を年齢別に詳しく調べていく。まずは4歳馬について。表3で示した通り、過去10年で3着以内に入った4歳馬は10頭いる。そのうち6頭が近2走以内(3カ月以上の休養は1走扱い)に1度は勝利を挙げていた好調馬だった。特に03年1着のマイネルアムンゼン、96年1着のマーベラスサンデーは連勝中の昇り馬で、ここも1着となった。また、近2走以内に勝ち星がなくて好走した残り4頭のうち3頭については、過去に東京芝の重賞で連対実績があった

 

■表4 エプソムCで好走した5歳馬(過去10年)
着順
人気
馬名
前走
前々走
備考
05年
1
4
スズノマーチ 新潟大賞典6着 エイプリルS1着  
05年
2
3
グランリーオ フリーウェイS1着 金峰山特別1着  
04年
1
3
マイネルアムンゼン 新潟大賞典1着 オーストラリアT2着  
04年
2
2
ダンツジャッジ 安田記念8着 京都記念7着 AJC杯1着
02年
1
4
ジョウテンブレーヴ 都大路S8着 マイラーズC3着 中山記念2着
02年
3
10
ジェミードレス 都大路S2着 ダービー卿CT4着  
01年
1
5
アドマイヤカイザー 都大路S12着 マイラーズC11着 毎日王冠2着
00年
1
1
アメリカンボス 新潟大賞典2着 日経賞5着 中山記念2着
00年
3
5
レガシーハンター 都大路S4着 休養(中14週)  
98年
1
1
ツクバシンフォニー メトロポリタンS2着 エイプリルS3着 毎日王冠2着
97年
1
6
タイキマーシャル 谷川岳S4着 ダービー卿CT5着  
97年
3
1
キングオブダイヤ 中山記念1着 AJC杯3着 中山記念1着

次に5歳馬について。5歳馬は過去12頭の好走馬を輩出している最大勢力。4歳馬と同じようにまずは近2走の成績を示したが、こちらは勝ち星の有無はあまり問わない。昨年の1、2着馬はいずれも近2走以内に勝ち星があったが、該当するのは全12頭中4頭だけ。むしろ、過去の実績の方が大事となる。特に1800m前後の格上実績を持っている馬に注意。中山記念や毎日王冠といった古馬混合の別定G2以上で連対実績を持っている馬の好走が目立つ。

 

■表5 エプソムCで好走した6歳以上の馬(過去10年)
着順
人気
馬名
前走
前々走
備考
05年
3
7
ダイワレイダース 休養(中16週) アメジストS1着  
03年
3
18
エーピーグリード 休養(中42週) 新潟記念15着  
02年
2
7
エアスマップ 休養(中20週) AJC杯9着 オールカマー1着
01年
3
14
バンブーマリアッチ 愛知杯4着 メトロポリタンS8着  
00年
2
12
ダイワテキサス 新潟大賞典13着 日経賞7着 中山記念1着
99年
2
9
シグナスヒーロー エイプリルS2着 日経賞5着 AJC杯2着
98年
3
4
オフサイドトラップ 新潟大賞典2着 韓国馬事会杯2着 中山記念2着
97年
2
3
オースミタイクーン ダービー卿CT4着 マイラーズC1着 マイラーズC1着

最後に6歳以上の馬を見ていこう。表5で示した通り、過去10年で3着以内に好走した6歳以上の馬は8頭いる。こちらも5歳馬の取捨と同様、芝中距離前後の格上実績を問いたい。8頭中5頭は、過去に芝1600〜2200mの古馬混合別定G2以上で連対実績があった。また、6歳以上は休み明けの一発に注意。ダイワレイダース、エーピーグリード、エアスマップと、最近の好走馬は人気薄で鉄砲をきめている。

 

【結論】

さて、それでは今年のエプソムCを占ってみよう。今年も登録馬が多く、現段階では出走確定馬を読みにくいが、各馬の優先出走順位に基づくと以下のようなメンバー構成になりそうだ。

■表6 今年のエプソムCの出走予定馬
馬名
年齢
前走
前々走
備考
コンラッド
4
休養(中22週) 中山金杯4着  
タイキラファエロ
4
休養(中24週) クリスマスC1着  
ダンスインザモア
4
オーストラリアT6着 ダービー卿CT4着  
デアリングハート
4
Vマイル6着 阪神牝馬S12着 NHKマイルC2着
トップガンジョー
4
都大路S3着 休養(中13週)  
ペールギュント
4
休養(中22週) 京都金杯15着 東スポ杯2歳S2着
マチカネキララ
4
オーストラリアT3着 エイプリルS1着  
ニシノデュー
5
晩春S1着 道頓堀S10着  
グラスボンバー
6
新潟大賞典7着 休養(中15週) オールカマー2着
クラフトワーク
6
休養(中15週) 中山記念12着 AJC杯1着
サイレントディール
6
東海S6着 都大路S6着  
スズノマーチ
6
休養(中18週) 白富士S取消  
ツルマルヨカニセ
6
休養(中14週) 中京記念11着  
ルーベンスメモリー
6
エイプリルS3着 ダイヤモンドS11着  
タイガーカフェ
7
金鯱賞5着 府中S1着 皐月賞2着
マイネルアムンゼン
7
休養(中53週) 新潟大賞典9着  
カナハラドラゴン
8
新潟大賞典2着 休養(中17週)  
サイドワインダー
8
休養(中29週) マイルCS11着 中山記念2着

●フルゲート18頭。モエレフェニックス、シルクタイガーは出走回避の予定。シェイクマイハート、ロードフラッグ、ダイワバンディット、シャーディーナス、アサクサキニナルは除外対象(6/7午前現在)。

今年は少し特殊なメンバー構成。過去に最も良績を残している5歳馬の登録が非常に少ない。このままだとニシノデュー1頭だけになりそう。同馬は前走東京の晩春Sを勝ち上がったばかり。勢いという点では評価できるものの、過去にG2以上の連対実績は持っていない。5歳馬に関しては格上実績がほしいところで、同馬を頭から信頼するのは心もとない。

したがって、今年は4歳馬から中心馬を探してみたい。表6の中で4歳馬は7頭。そのうち近2走以内に1着の実績があるのは、タイキラファエロとマチカネキララ。そして、過去に東京芝コースの重賞で連対実績があるのは、デアリングハートとペールギュント。まずはこの4頭に注目だが、最も期待してみたいのはマチカネキララ。3走前の準OPノベンバーSの勝利をはじめ、東京芝コースは4戦4勝。そして、相性のいい関東馬でもあり、実際に藤沢和雄厩舎は昨年スズノマーチ、97年にタイキマーシャルでこのレースを制している。タイキラファエロとペールギュントは休み明けで割引が必要だろうが、近2走以内に1着があるタイキラファエロの方が好感触。デアリングハートは関西馬だが、穴ならば面白いかも。

次は6歳以上の出走予定馬について。表6では10頭を挙げたが、注目したいのは格上の実績を持つグラスボンバークラフトワークタイガーカフェサイドワインダー。クラフトワークとサイドワインダーは休み明けだが、6歳以上の馬は休み明けでも要警戒。タイガーカフェの格上実績は、4歳限定の皐月賞なので過去の好走馬のタイプとは少々異なるが、2走前に1着の実績があるのはプラス材料。ただし、6歳以上はいずれも単で狙うのではなく、連・複候補。

 

エイプリルS 1着:マチカネキララ

 

まとめると、若い関東馬マチカネキララを1着に固定し、タイキラファエロ、デアリングハート、グラスボンバー、クラフトワーク、タイガーカフェ、サイドワインダーを相手にした馬単・3連単を推奨してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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