データde出〜た
第60回 皐月賞へリーチ!?弥生賞を占う!!
2006/3/1(水)
今週は中山競馬場では皐月賞の最重要トライアルレースの弥生賞が行われる。今年はいまだ牡馬クラシック戦線の確固たる中心馬が不在で混戦模様だが、昨年このレースを制して三冠への足がかりを築いたディープインパクトのように、今年、弥生賞を制して中心勢力に大きく名乗り出る馬はどの馬なのだろうか?
今日から3月に入り、春の訪れとともに、クラシックの足音も確実に近づいてきた。牡馬は皐月賞、牝馬は桜花賞に向けて各トライアル、ステップレースに出走するわけなのだが、今年は牡馬、牝馬ともに確固たる中心馬がいまだ定まらず混戦の様相を呈している。昨年の牡馬クラシックがディープインパクト一色だっただけに比較した結果いっそう感じてしまうだけなのかもしれないが、確かに今のところ今年のクラシック戦線はまさに戦国時代といったところであろう。
表1に現時点での牡馬クラシックの有力馬を一覧にしてみたのでまずはご覧いただきたい。
■表1 2006年牡馬クラシックの有力馬の一覧
馬名 |
成績 |
主な勝鞍 |
備考 |
フサイチリシャール |
4-1-0-1 |
朝日杯FS、東スポ杯2歳S |
|
マルカシェンク |
3-0-0-0 |
デイリー杯2歳S、京都2歳S |
骨折休養中 |
アドマイヤムーン |
4-1-0-0 |
共同通信杯、札幌2歳S |
弥生賞出走予定 |
サクラメガワンダー |
3-1-0-1 |
ラジオたんぱ杯2歳S |
弥生賞出走予定 |
ジャリスコライト |
3-0-1-0 |
京成杯、いちょうS |
|
ドリームパスポート |
2-3-1-0 |
きさらぎ賞 |
|
フサイチジャンク |
3-0-0-0 |
若駒S |
|
スーパーホーネット |
2-1-1-1 |
朝日杯2着 |
弥生賞出走予定 |
ざっと見た感じ、今年は小粒という印象であろうか?GⅠ馬フサイチリシャールは前走でアドマイヤムーンに敗れている。そのアドマイヤムーンもラジオたんぱ杯2歳Sではサクラメガワンダーに先着を許している。また、サンデーサイレンス産駒最後の世代のエース格のマルカシェンクは無敗を守っているが、現在骨折休養中である。
そんな中、今週はクラシック第一弾である皐月賞の最重要トライアルの弥生賞が開催される。本番と同じ2000mで開催され、ここからは皐月賞だけでなく、ダービー、菊花賞とも密接な関係がある重要なレースであるため、このレースを制してクラシック戦線に頭ひとつ抜け出す存在が出てくるのではと期待されるわけで今回の当コーナーではこのレースを占ってみることとする。 |
|
■表2 過去10年の弥生賞の連対馬
年 |
着順 |
人気 |
馬名 |
性齢 |
斤量 |
騎手名 |
東/西 |
タイム |
前走 |
距離 |
着順 |
斤量 |
2005 |
1 |
1 |
ディープインパクト |
牡3 |
56 |
武豊 |
西 |
2.02.2 |
若駒S |
2000 |
1 |
56 |
2 |
3 |
アドマイヤジャパン |
牡3 |
56 |
横山典弘 |
西 |
2.02.2 |
京成杯 |
2000 |
1 |
56 |
|
2004 |
1 |
2 |
コスモバルク |
牡3 |
56 |
五十嵐冬樹 |
地方 |
2.00.5 |
ラジオたんぱ杯 |
2000 |
1 |
55 |
2 |
3 |
メイショウボーラー |
牡3 |
56 |
福永祐一 |
西 |
2.00.7 |
朝日杯FS |
1600 |
2 |
55 |
|
2002 |
1 |
2 |
エイシンチャンプ |
牡3 |
56 |
福永祐一 |
西 |
2.02.3 |
朝日杯FS |
1600 |
1 |
55 |
2 |
4 |
スズノマーチ |
牡3 |
56 |
横山典弘 |
東 |
2.02.3 |
こぶし賞 |
1600 |
1 |
56 |
|
2002 |
1 |
4 |
バランスオブゲーム |
牡3 |
56 |
田中勝春 |
東 |
2.02.0 |
朝日杯FS |
1600 |
4 |
55 |
2 |
2 |
ローマンエンパイア |
牡3 |
56 |
武幸四郎 |
西 |
2.02.1 |
京成杯 |
2000 |
1 |
55 |
|
2001 |
1 |
1 |
アグネスタキオン |
牡3 |
55 |
河内洋 |
西 |
2.05.7 |
ラジオたんぱ杯 |
2000 |
1 |
54 |
2 |
2 |
ボーンキング |
牡3 |
55 |
武豊 |
西 |
2.06.5 |
京成杯 |
2000 |
1 |
55 |
|
2000 |
1 |
1 |
フサイチゼノン |
牡3 |
55 |
藤田伸二 |
西 |
2.02.3 |
こぶし賞 |
1600 |
1 |
55 |
2 |
4 |
エアシャカール |
牡3 |
55 |
武豊 |
西 |
2.02.5 |
ホープフルS |
2000 |
1 |
54 |
|
1999 |
1 |
2 |
ナリタトップロード |
牡3 |
55 |
渡辺薫彦 |
西 |
2.03.5 |
きさらぎ賞 |
1800 |
1 |
55 |
2 |
1 |
アドマイヤベガ |
牡3 |
55 |
武豊 |
西 |
2.03.7 |
ラジオたんぱ杯 |
2000 |
1 |
54 |
|
1998 |
1 |
2 |
スペシャルウィーク |
牡3 |
55 |
武豊 |
西 |
2.01.8 |
きさらぎ賞 |
1800 |
1 |
55 |
2 |
3 |
セイウンスカイ |
牡3 |
55 |
徳吉孝士 |
東 |
2.01.9 |
ジュニアC |
2000 |
1 |
55 |
|
1997 |
1 |
3 |
ランニングゲイル |
牡3 |
55 |
武豊 |
西 |
2.02.2 |
若駒S |
2000 |
2 |
55 |
2 |
4 |
オースミサンデー |
牡3 |
55 |
ペリエ |
西 |
2.02.7 |
500万下 |
ダ1800 |
1 |
55 |
|
1996 |
1 |
2 |
ダンスインザダーク |
牡3 |
55 |
武豊 |
西 |
2.02.7 |
きさらぎ賞 |
1800 |
2 |
55 |
2 |
3 |
ツクバシンフォニー |
牡3 |
55 |
横山典弘 |
東 |
2.02.9 |
セントポーリア賞 |
1800 |
1 |
55 |
さすが弥生賞というわけで、後のGⅠ馬が多数出走している。また、傾向を見てみると以下の通りある程度わかりやすいレースであることがおわかりだろう。
【堅調なレース】
・全て4番人気以内の決着!!
・1,2番人気の共倒れは1997年の1回のみ。
【前走好走馬が好走】
・2002年1着のバランスオブゲーム以外は全て前走連対馬。
・2着に敗れていた馬もGⅠ2着、重賞2着、OP勝鞍のあるOP2着馬というレベルの高い敗退馬である。
・条件戦からの臨戦はもちろん1着のみ。
【その他】
・武豊騎手が10年中9回出走し、なんと7連対!!
・関東のレースにもかかわらず、連対馬20頭中15頭が関西馬。(残りは関東馬4頭、地方馬1頭)
・連対馬は全て1600m以上での勝利経験がある。
ここまでである程度はレースの方向性は見えてきたと思うが、いかがであろうか。
次に、このレースでの主要な連対馬のパターンを見ていくこととしよう。
まず、1番人気馬について。
■表3 過去10年の弥生賞1番人気馬について
年 |
馬名 |
着順 |
東/西 |
前走レース名 |
前走着順 |
着度数 |
間隔 |
2005 |
ディープインパクト |
1 |
西 |
若駒S |
1 |
2-0-0-0 |
中6週 |
2004 |
フォーカルポイント |
5 |
東 |
京成杯 |
1 |
2-1-0-1 |
中7週 |
2003 |
ザッツザプレンティ |
6 |
西 |
ラジオたんぱ杯 |
1 |
2-1-0-0 |
中11週 |
2002 |
ヤマノブリザード |
5 |
東 |
朝日杯FS |
2 |
3-2-2-0 |
中12週 |
2001 |
アグネスタキオン |
1 |
西 |
ラジオたんぱ杯 |
1 |
2-0-0-0 |
中10週 |
2000 |
フサイチゼノン |
1 |
西 |
こぶし賞 |
1 |
2-0-0-1 |
中3週 |
1999 |
アドマイヤベガ |
2 |
西 |
ラジオたんぱ杯 |
1 |
2-0-0-1 |
中10週 |
1998 |
キングヘイロー |
3 |
西 |
ラジオたんぱ杯 |
2 |
3-1-0-0 |
中11週 |
1997 |
エアガッツ |
7 |
東 |
ホープフルS |
1 |
3-0-1-2 |
中10週 |
1996 |
イシノサンデー |
3 |
西 |
ジュニアC |
1 |
3-1-1-0 |
中6週 |
過去10年で[3-1-2-4]と、勝率30%、連対率40%、3着内率60%は以外であるが、表3から読み取れる傾向としては以下の通りである。
1:無敗馬の1番人気は買い。
→アドマイヤベガ(※1)、アグネスタキオン、ディープインパクト
2:関東馬の1番人気は消し。
→エアガッツ、ヤマノブリザード、フォーカルポイント
3:無敗でない中6週以上馬は消し
→フォーカルポイント、ザッツザプレンティ、ヤマノブリザード、キングヘイロー、エアガッツ、イシノサンデー(※2)
4:1〜3のどれにも当てはまらない馬は買い
→フサイチゼノン
※1 アドマイヤベガの着外はデビュー戦での1着降着なので、これを実質無敗とみなした。
※2 キングヘイローやイシノサンデーといったラジオたんぱ杯連対経験馬に関しては3着候補として考慮する必要あり。
次いで、このレースのキージョッキーとなっている、武豊騎手についても分析してみた。
■表4 過去10年の弥生賞での武豊騎手騎乗馬について
年 |
馬名 |
人気 |
着順 |
連対最長距離レース名・着順 |
備考 |
2005 |
ディープインパクト |
1 |
1 |
若駒S1着・2000m |
|
2004 |
グレイトジャーニー |
5 |
7 |
シンザン記念他1着・1600m |
|
2003 |
ザッツザプレンティ |
1 |
6 |
ラジオたんぱ杯1着・2000m |
乗り替わり |
2001 |
ボーンキング |
2 |
2 |
京成杯1着・2000m |
乗り替わり |
2000 |
エアシャカール |
4 |
2 |
ホープフルS1着・2000m |
|
1999 |
アドマイヤベガ |
1 |
2 |
ラジオたんぱ杯1着・2000m |
|
1998 |
スペシャルウィーク |
2 |
1 |
きさらぎ賞1着・1800m |
|
1997 |
ランニングゲイル |
3 |
1 |
若駒S2着・2000m |
|
1996 |
ダンスインザダーク |
2 |
1 |
きさらぎ賞2着・1800m |
9回騎乗で[4-3-0-2]という驚異的な成績を残している武騎手であるが表4を見る限り以下の傾向が出ているのがおわかりだろう。
1:武豊騎手騎乗で1800m以上のOP、重賞に連対実績がある場合は買い。
→ダンスインザダーク、ランニングゲイル、スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、エアシャカール、ディープインパクト
2:1800mの距離経験がない馬 or 4番人気以下の馬は消し
→グレイトジャーニー
3:武騎手初騎乗馬は?
→ボーンキング、ザッツザプレンティ
という感じになっており、買いの条件としては項目1に当てはまっており、項目2と項目3に当てはまらない(=『武豊騎手で1800m以上の重賞、OPに連対実績を持つ武豊騎手が今回初騎乗でない上位人気の馬』)ことで万全かと言えると思われる。
【結論】
弥生賞の連対馬選びはまず前提として
・4番人気以内が予想される馬
・前走連対馬、勝利馬
・武豊騎手騎乗馬
・関西馬
といった馬達をまずは中心に考えたい。
■表5 弥生賞出走予定の上位人気が予想される馬
馬名 |
前走 |
着度数 |
主な勝鞍 |
最長勝利距離 |
アドマイヤムーン |
共同通信杯1着 |
4-1-0-0 |
共同通信杯、札幌2歳S、ラジオたんぱ杯2着 |
1800 |
サクラメガワンダー |
ラジオたんぱ杯1着 |
3-1-0-1 |
ラジオたんぱ杯 |
2000 |
スーパーホーネット |
朝日杯FS2着 |
2-1-1-1 |
くるみ賞、朝日杯FS2着 |
1500 |
ヴィクトリーラン |
あすなろ賞1着 |
2-3-1-0 |
ラジオたんぱ杯3着 |
2000 |
恐らく上位人気を形成するのが上記の馬であると思われるが、この中では1番人気が予想され、年明けの共同通信杯を順調に使われて勝利している武豊騎手鞍上のアドマイヤムーンを最上位と見るのがデータ的にも妥当なところで、最上位と見たい。 |
|
朝日杯2着のスーパーほーネットは前走の末脚が魅力であるが、勝鞍の最長距離がマイルに足りていない点がマイナス。それなら安定した戦跡と距離経験を誇っており、サクラメガワンダーと2度にわたって小差で踏みとどまっているヴィクトリーランに触手が伸びそうだ。
なお、3着候補としては過去のデータを紐解くと、
・前走勝利馬、連対馬
・OP、重賞勝利経験のある前走重賞5着以内馬
・サンデーサイレンス産駒
あたりとなっていることもあり、下記に4頭ほど挙げてみるが、1勝馬、骨折明け、スローペースの平凡なレースからの臨戦、芝未勝利などそれぞれ今一歩なところがあるので表6の馬はあくまで3着争いのヒモ程度の評価にとどめようと思う。
■表6 弥生賞出走予定有力馬(その2)
馬名 |
前走 |
着度数 |
主な勝鞍 |
トウショウシロッコ |
京成杯2着 |
1-3-1-1 |
|
ナイトレセプション |
葉牡丹賞1着 |
2-0-1-1 |
葉牡丹賞 |
マイネルシュピール |
ゆりかもめ賞1着 |
2-1-0-1 |
ゆりかもめ賞 |
モエレソーブラッズ |
全日本2歳優駿 |
2-1-2-1 |
兵庫ジュニアGP |
ライタープロフィール

ヒノデクロス(ひのでくろす)
1976年6月、静岡県生まれ。大学卒業後、都内のシステム開発会社勤務。競馬歴は15年ほど、好きな馬はヒロデクロスとダンスインザダーク。「同じようなレースではおおよそ同じような結果になる」とのことで重賞を中心に過去データの観点から予想を行っている。趣味はサッカー、フットサル。日本代表と清水エスパルスおよび柴犬をこよなく愛す。


