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第59回 旧セントウルSから阪急杯を読む

2006/2/22(水)

今年は重賞の番組改編が数多く予定されている。今週行われる阪急杯もそのうちの一つ。従来の阪神芝1200mではなく、阪神芝1400mで行われる。そこで、昨年までの阪急杯ではなく、同じコース・距離で施行されていた古馬重賞の旧セントウルS(96〜99年)を参考に今年の阪急杯を占ってみたい。

阪急杯は高松宮記念のステップレースとして位置づけられている。00年に高松宮記念の施行時期が繰り上がると同時に、阪急杯の施行時期も移動し、別定の阪神芝1200mで実施。これまで本番に繋がる重要なレースの役割を果たしてきた。
ところが、今年から阪急杯だけが距離変更。この変更には同意しかねる意見もありそうだが、とにかく今年は阪神芝1400mという条件でレースが行われる。昨年までの阪急杯の結果を参考にしてもいいのだが、施行時期よりもレース条件を重視し、別のレースを参考にしてみたい。そのレースとは旧セントウルS。96年から99年にかけて、同じ阪神芝1400mの古馬(混合)の別定G3が行われていた。旧セントウルSは秋開催に行われていたが、同レースの好走馬を分析し、今回の阪急杯攻略のヒントを探ってみたい。データの調査はJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 旧セントウルSの好走馬一覧(96〜99年)
着順
人気
馬名
斤量
阪神芝成績/連対率
阪神芝OP実績
99年 1 6 エイシンガイモン 59 1-0-0-3/25.0% 菩提樹S1着
99年 2 7 サイキョウサンデー 54 0-0-1-0/0.0% 菩提樹S3着
99年 3 5 ロイヤルスズカ 58 2-1-0-2/60.0% マイラーズC2着
99年 4 8 マイネルマックス 57 0-1-0-1/50.0% ポートアイランドS2着
99年 5 1 ブロードアピール 54 2-1-0-0/100.0% 阪急杯2着
             
98年 1 2 マイネルラヴ 55 0-1-0-0/100.0% アーリントンC2着
98年 2 4 マコトライデン 56 1-2-0-0/100.0% ききょうS2着
98年 3 1 シンボリフェザード 56 1-0-0-0/100.0%  
98年 4 5 タケイチケントウ 54 0-1-1-1/33.3% 菩提樹S2着
98年 5 10 シネマスコープ 54 2-0-0-5/28.6%  
             
97年 1 8 オースミタイクーン 59 3-0-1-2/50.0% マイラーズC1着
97年 2 7 スギノハヤカゼ 59 1-0-1-0/50.0% アーリントンC1着
97年 3 6 ドージマムテキ 58 0-0-0-2/0.0%  
97年 4 3 プレストシンボリ 58 未経験  
97年 5 2 エイシンガイモン 59 1-0-0-0/100.0% 菩提樹S1着
             
96年 1 2 フジノマッケンオー 59 0-3-0-0/100.0% マイラーズC2着
96年 2 5 エイティグロー 56 0-1-0-1/50.0% 阪急杯2着
96年 3 4 スギノハヤカゼ 56 1-0-0-0/100.0% アーリントンC1着
96年 4 1 ビコーアルファー 58 0-1-1-1/33.3%  
96年 5 11 メジロスズマル 56 3-1-1-5/40.0%  

表1は96〜99年にかけて行われた旧セントウルSの好走馬(上位5頭)の一覧だ。わずか過去4回の結果だが、1番人気の連対はゼロ。1番人気は98年にシンボリフェザードが3着に入ったのみで波乱傾向が強かった。しかし、だからといって全くレース傾向が読めず、手に負えないレースではない。むしろ、非常に明快な傾向が読み取れる。
その傾向とは、ズバリ阪神芝コースの実績。単純ながら過去に阪神芝コースで良績を収めていた馬が走るレースだった。
過去4回で3着以内に好走した全12頭中9頭が、阪神芝コースの連対率が50.0%以上を超えていた。さらに該当しなかった3頭うち2頭は、過去に最低一度は阪神芝コースで3着以内に好走。過去に全く阪神芝コースで好走経験がなくて好走したのは、97年3着のドージマムテキ1頭のみだ。
さらに、阪神芝のOP実績にも注目したい。G2のマイラーズCをはじめ、過去にOPクラスの阪神芝で好走実績がある馬がほとんど。過去4回で3着以内に好走した全12頭中10頭が、過去にOPクラスの阪神芝1200〜1600mで3着以内に入った経験があった。補足するならば1400m以上、できればマイル以上の距離実績があるのが望ましい。99年に1番人気で5着に敗れたブロードアピールの該当実績は、阪神芝1200mの阪急杯の実績だった。ザッと好走馬を見てもわかるように、マイラータイプの好走馬が多く、1400m以上の距離適性が問われやすい。先ほど名前が出てきたドージマムテキにしても、他場の1600〜1800mの重賞で連対実績があった。たった1Fの延長だが、阪神芝1200mと1400mの重賞では好走馬のタイプがガラリと変わる。
また、旧セントウルSは重い斤量を背負っていた馬の好走が多かった。過去4回のうち59キロの馬が3勝している。一見、苦しいように見えるが、重い斤量の馬が底力を見せていた。このあたりも、人気面に影響して前述した波乱傾向を呼んでいたのかもしれない。

 

【結論】

今年の阪急杯は距離変更が行われたので、予想する方としても考え方を変える必要がありそうだ。従来の阪急杯が全く参考にならないとは限らないが、今回と近い条件のレースとして、旧セントウルSに注目した。96〜99年にかけて、今回と同じ阪神芝1400mの古馬(混合)の別定G3が行われていた。同レース好走馬を調べると、以下のことがわかる。

1)阪神芝コースの連対率が50.0%以上の馬が強い
2)過去にOPクラスの阪神芝のレースで3着以内の実績が必要
3)過去にマイル以上の重賞で連対実績があればベスト
4)重い斤量の馬でも大丈夫

周知の通り阪急杯は開幕週で実施。旧セントウルSは9月の阪神開催の最終日に行われていたので、馬場も問題になってくるのだが、以上の点を重視して今年の阪急杯を予測してみた。

 

■表2 今年の阪急杯の出走登録馬
馬名
斤量
阪神芝成績/連対率
阪神芝OP実績
備考
ウインクリューガー 58 1-0-1-3/20.0% アーリントンC1着  
エイシンハンプトン 56 0-0-0-2/0.0%    
エルカミーノ 56 1-0-0-3/25.0%   除外対象
オーゴンサンデー 54 1-0-1-3/20.0%   除外対象
オレハマッテルゼ 56 0-2-1-0/66.7%    
グランリーオ 57 未経験    
コスモサンビーム 58 1-1-0-0/100.0% ききょうS1着  
コスモシンドラー 55 0-0-0-3/0.0%    
ゴールデンキャスト 57 3-0-0-2/60.0% セントウルS1着 回避予定
ゴッドオブチャンス 57 1-0-1-1/33.3% 菩提樹S3着  
シルクトゥルーパー 56 2-0-0-1/66.7%    
シンボリエスケープ 56 未経験   除外対象
スナークスズラン 54 0-0-1-2/0.0%    
タイギャラント 56 未経験    
タマモホットプレイ 57 1-0-0-2/33.3%    
ニシノデュー 56 2-1-0-3/50.0%   除外対象
ハッピートゥモロー 56 4-1-0-5/50.0%    
ビッグプラネット 57 1-0-0-2/33.3% アーリントンC1着  
ブルーショットガン 56 1-1-1-8/18.2%    
マルカキセキ 56 0-0-2-0/0.0% セントウルS3着 回避予定
ローエングリン 58 3-1-1-2/57.1% マイラーズC1着  
ロードマジェスティ 56 2-1-0-3/50.0%    
※フルゲート16頭。22日午前段階の情報。

 

ききょうS コスモサンビーム
読売マイラーズC ローエングリン

上の表2は今年の阪急杯の出走登録馬。全登録馬の阪神芝コースの成績・連対率を記載。もし過去にOPクラスの阪神芝コースで3着以内の実績があった馬に関しては、それも記載している。
阪神芝の連対率が50.0%以上あって、なおかつ阪神芝のOP実績がある馬は3頭。コスサンビームとゴールデンキャスト(回避してオーシャンS出走予定)、そしてローエングリンだ。
コスモサンビームのOP実績は2歳限定戦のききょうS1着。それ以来、阪神芝コースは未経験だが、阪神芝コースでは連対を外してないわけでケチはつけられない。また、前走スワンS1着、古い話になるが朝日杯FSの勝ち馬でもあり、マイル前後の重賞での実績もある。
一方、ゴールデンキャストも2歳時にききょうSを勝利。阪神芝の連対率は60.0%と文句はないが、着外2回がいずれも阪神芝1600m。芝1200mのセントウルSを2勝と、距離適性は短めだ。
ナンバー1の阪神実績を持つのがローエングリン。連対率は57.1%だが、芝1600m以下に限れば連対率100%。いずれもマイラーズCで、2勝2着1回という抜群の成績。旧セントウルSでもマイラーズCの連対実績馬は非常に強かったので、見逃せない強調材料だ。まともに走れば勝ち負けの可能性が高い。

その他では、連対率かOP実績のどちらかを満たしている馬は何頭かいる。中でもマイルの重賞で連対実績があるウインクリューガーオレハマッテルゼビッグプラネットに注目。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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