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第53回 京成杯の位置づけと攻略法は?

2006/1/11(水)

正月開催が終わり、今週からは通常開催。日曜日には中山競馬場で京成杯が行なわれる。3歳馬による重賞だが、芝1600mから芝2000mに変更された99年以降、レースの意味合いが大きく変わった。レースの攻略方とともに、そのあたりを探っていこう。

京成杯が中山芝2000mに変更されたのは99年。同年の京成杯を勝ったオースミブライトは、同年の皐月賞で2着に好走。そして、昨年の2着馬シックスセンスは皐月賞2着。勝ち馬アドマイヤジャパンは菊花賞で2着にしたのは記憶に新しい。皐月賞と同じ舞台で行なわれることもあり、同年のクラシックに直結する重要なレースに生まれ変わったと言える。

京成杯好走馬の今後の動向を気にすることを頭に入れ、同レースの好走馬を占う作業に入っていこう。このレースの過去の好走馬を調べると、前走コース・前走レースに大きな特徴がある。その点から分析を行なってみたい。データの調査はJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 京成杯出走馬の前走コース(02年を除く99年以降)
前走コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
阪神芝2000m 4-2-3-4/13 30.8% 46.2% 69.2%
中山芝1600m 1-2-1-8/12 8.3% 25.0% 33.3%
中京芝2000m 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0%
中山芝2000m 0-2-1-19/22 0.0% 9.1% 13.6%
阪神芝1400m 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0%
中山ダ1800m 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0%
中京芝1800m 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0%

表1は99年以降(東京で行なわれた02年は除く)の京成杯出走馬の前走コース成績を集計したものである。まだ過去6年分のデータではあるが、大きな特徴が見てとれる。前走阪神芝2000mを使われていた馬の成績が最も良く、過去に4勝。以下、中山芝1600m、中京芝2000mと続き、今回と同じコースの中山芝2000mは良くない。過去に2着2回、3着が1回あるものの、4着以下に敗れた馬の方が圧倒的に多い。連対率はわずか9.1%だ。そして、他のコースはというと全くの不振。阪神芝1400mからの馬が1頭3着に入ったが、あとのコースからは好走例がない。

年末の開催が中山、阪神、中京なので、前走はこの3場を使われている馬が多いのが普通だが、距離まで限定された特徴が出ている。

 

■表2 京成杯出走馬の前走レース(02年を除く99年以降)
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
ラジオたんぱ杯2歳S 2-2-1-3/8 25.0% 50.0% 62.5%
新馬・未勝利 2-2-3-16/23 8.7% 17.4% 30.4%
朝日杯FS 1-1-0-3/5 20.0% 40.0% 40.0%
エリカ賞 1-0-1-0/2 50.0% 50.0% 100.0%
ホープフルS 0-1-1-11/13 0.0% 7.7% 15.4%
葉牡丹賞 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0%

表1の結果を受けてもう少し細かく調べていこう。表2は99年以降(同)の京成杯出走馬の前走レース成績を集計したものだ。表1で前走阪神芝2000m組がトップだった背景には、年末のラジオたんぱ杯2歳Sの存在がある。前走同レースを使っていた馬の好走が多く、5着以内に入っていた馬に絞れば、さらに信頼度は増す。昨年の京成杯の勝ち馬アドマイヤジャパンはたんぱ杯3着馬。2着のシックスセンスは同レース4着だったのだが、京成杯では4番人気だった。京成杯が芝2000mになったことにより、たんぱ杯組から流れる馬が多くなるのは必然で、その傾向は今後も続くことだろう。

マイル戦の朝日杯FSからの直行は、これまであまり多くない。1着の数では、前走新馬・未勝利組に劣るが、出走頭数が少ないので、ダメというには早計だろう。

もっと大事なポイントは、前走ホープフルSと葉牡丹賞組の成績だ。表1の中山芝2000mの成績から予測できたことではあるが、同じコースのOP特別・500万特別からの臨戦過程が不振。01年にはプレジオが1番人気で4着、00年にはシティースケイプが1番人気で7着と、前走葉牡丹賞の勝ち馬が消えている。ただし、前走ホープフルSの勝ち馬はまだ京成杯に出走したことがない。このような結果が出ている原因は、たんぱ杯・朝日杯FS組との出走レベルの差、実際のレースの流れの違いが考えられる。

 

ラジオたんぱ杯2歳S 優勝馬:サクラメガワンダー

【結論】

京成杯は中山芝2000mになった99年以降、クラシックに直結する重要なレースになっている。そして、同レースで好走馬を探すヒントは前走コース・前走レースにある。年末のラジオたんぱ杯2歳S組を中心に前走阪神芝2000mを使われていた馬が強い。とりわけ、たんぱ杯で5着以内に入っていた馬が出てくれば中心視できる。

続くのが朝日杯FS組を中心とする前走中山芝1600m組。京成杯と同距離の前走中山芝2000m組は不振で、ホープフルS・葉牡丹賞を使っていた馬が軒並み凡走している。

 

■表3 今年の京成杯の出走有力馬
馬名
前走レース名
前走コース
アドマイヤジュピタ 未勝利 阪神芝2000m
サクラオールイン 未勝利 中山芝1600m
ジャリスコライト 朝日杯FS 中山芝1600m
トウショウシロッコ 未勝利 中山芝2000m
ニシノアンサー ホープフルS 中山芝2000m

さて、それでは今年のレースを占ってみよう。表1と表2に基づき、前走阪神芝2000m、中山芝1600m、中山芝2000mに出走していた有力馬を上の表3に示した。前走OPクラス以外は1着という条件を加えると、5頭になった。

今年は前走ラジオたんぱ杯2歳を使っていた登録馬がゼロ。「これまでの話は何だったのか」という声も聞こえてきそうだが、仕方がない。例年に比べると、やや手薄なメンバー構成という印象で残念だ。

そんな状況だが、前走朝日杯FS3着のジャリスコライトが実績的には1枚抜けている。たんぱ杯組が不在のメンバー構成であっさり負けるようでは、先が思いやられる。

ホープフルSの勝ち馬ニシノアンサーは微妙なところ。前走ホープフルSの勝ち馬はまだ、このレースに出走したことがないのだが、前走中山芝2000m組は相性が悪い。

ならば未勝利勝ち直後でも、阪神芝2000mを勝ったアドマイヤジュピタ、中山のマイル戦を勝ったサクラオールインの方に期待してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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