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第48回 主要4重賞の連対馬VS別路線組の戦い

2005/12/7(水)

今週も2歳馬によるG1朝日杯フューチュリティSが中山競馬場で行なわれる。距離体系の違いもあって、来年の牡馬のクラシックとの関連性は薄いが、将来飛躍を遂げたい若駒にとっては重要なレース。果たして今年はどの馬が勝ち名乗りをあげるだろうか? 過去のレース結果をもとに占ってみたい。

同じ2歳G1でも先週の牝馬限定の阪神ジュベナイルフィリーズに比べれば、穏やかなレースだ。過去10年では馬連万馬券の配当は一度もなく、比較的人気サイドの馬同士で決着している。
ここで好走するためには近走の勢いと順調度が不可欠。過去10年の連対馬で前走連対を外していたのは、昨年の勝ち馬マイネルレコルト1頭のみ。あとはすべて前走連対を果たしていた。簡単であまりにも有名な基本データなのだが、結局、過去の配当が安いのはこの部分が大きく影響している。
有力馬の前走のレースは、やはり重賞やOP特別を使ってくることが多い。中でも東京スポーツ杯2歳S、京王杯2歳S、デイリー杯2歳、札幌2歳Sの4重賞が主要ステップレース。まずは、この組について検討してみたい。

データの調査はJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用。対象期間は、東京スポーツ杯2歳Sへと名称変更され、デイリー杯2歳Sが芝1600mへと距離変更された97年以降とした。

 

■表1 97年以降の主要4重賞の連対馬
 
東スポ杯2歳S
京王杯2歳S
デイリー杯2歳S
札幌2歳S
04年 1着 スムースバリトン スキップジャック(6) ペールギュント(1) ストーミーカフェ(3)
2着 ペールギュント(1) キングストレイル ライラプス ダンツキッチョウ
03年 1着 アドマイヤビッグ コスモサンビーム(4) メイショウボーラー(1) モエレエスポワール(11)
2着 フォーカルポイント アポインテットデイ グレイトジャーニー アズマサンダース
02年 1着 ブルーイレヴン ブルーコンコルド シルクブラボー サクラプレジデント(1)
2着 タイガーモーション マルブツタイクーン ブルーイレヴン テイエムリキサン
01年 1着 アドマイヤマックス シベリアンメドウ(3) ファストタテヤマ(8) ヤマノブリザード(2)
2着 マチカネアカツキ アグネスソニック ホーマンウイナー マイネヴィータ
00年 1着 タガノテイオー(1) テイエムサウスポー(5) フジノテンビー ジャングルポケット
2着 ヒマラヤンブルー ネイティヴハート テイエムサウスポー タガノテイオー
99年 1着 ジョウテンブレーヴ ダイワカーソン レジェンドハンター(1) マイネルコンドル(6)
2着 トップコマンダー ノボジャック ラガーレグルス ジョウテンブレーヴ
98年 1着 アドマイヤコジーン(1) ウメノファイバー エイシンキャメロン(2) マイネルプラチナム
2着 ビッグバイキング ロサード ノボエイコーオー スタートマーチ
97年 1着 キングヘイロー グラスワンダー(1) ボールドエンペラー(7) アイアムザプリンス(9)
2着 マイネルラヴ マチカネサンシロー サラトガビューティ ビルドアップリバー

表1は97年以降の東京スポーツ杯2歳S、京王杯2歳S、デイリー杯2歳、札幌2歳Sの連対馬の一覧。馬名の背景が青の馬は、朝日杯FSで1着、黄は2着、緑は3着、そして灰色は不出走だったことを意味している。また、馬名の横に書いてある数字(主要4重賞の勝ち馬のみ)は、朝日杯FSでの単勝人気を示している。
ザッと見てまず気づくことは、主要4重賞の勝ち馬のうち必ず1頭は、朝日杯FSで2着以内に来ているということ。昨年は3頭が出走し、ストーミーカフェが2着、02年はサクラプレジデント1頭しか対象馬がいなかったが、2着を確保した。逆に凡走している馬も多いのだが、その境界線は朝日杯FS当日の人気。主要4重賞の勝ち馬が上位人気に支持されている場合は、信頼度が高まる。そうでなかった昨年6番人気のスキップジャック、01年に8番人気だったファストタテヤマ、97年に9番人気だったアイアムザプリンスといったところは馬券圏内から消えている。

次に主要4重賞の2着馬についてだが、こちらは1着馬に比べて割引が必要だ。とりあえず朝日杯FSを勝った馬は1頭もいない。2着、あるいは3着までが一杯だ。
総合的に考えると、主要4重賞の連対馬は連軸向きであることがわかる。97年以降の過去8年で、主要4重賞の連対馬から2着馬は毎年出ているが、勝ち馬は03年のコスモサンビーム、98年のアドマイヤコジーン、97年のグラスワンダーの3頭しかいない。
よって、朝日杯FSの勝ち馬を探すためには、必然的に別路線にも注目しなければならない。

 

■表2 97年以降、表1に未該当で朝日杯FSで3着以内に好走した馬
 
人気
着順
馬名
前走
備考
04年
2
1
マイネルレコルト 京王杯2歳S5着 新潟2歳S1着
02年
8
1
エイシンチャンプ 京都2歳S1着  
01年
1
1
アドマイヤドン 京都2歳S1着  
01年
9
3
スターエルドラード デイリー杯2歳S13着 新潟2歳S2着
00年
10
1
メジロベイリー 未勝利1着  
99年
4
1
エイシンプレストン 新馬1着  
99年
3
3
マチカネホクシン 東スポ杯3歳S3着 いちょうS1着
98年
4
3
バイオマスター 500万1着  
97年
2
3
フィガロ 京都3歳S1着  

表2は97年以降、表1に未該当ながら朝日杯FSで3着以内に好走した馬の一覧だ。全部で9頭いるが、1着馬が5頭、3着馬が4頭という内訳。表1の結果から当然のことだが、2着馬はゼロ。主要4重賞の連対馬以外の別路線組の好走馬は1着、あるいは3着で狙ってみたくなる。
表2の該当馬の特徴は、マイネルレコルト、スターエルドラード、マチカネホクシンを除く6頭が前走芝1400m以上のレースを勝っていたということそうでない場合は、過去に芝1400m以上の重賞で連対実績、もしくは芝1600m以上のOP特別で1着の実績が必要だ。基本的には芝のOPクラスのレースで勝ち星があるのが望ましい。新馬、未勝利勝ち直後の馬でも侮れないが、00年に10番人気で勝ったメジロベイリーのようなタイプは、データで推すのはつらい。

 

【結論】

朝日杯FSで好走するためには、レース条件を問わず前走連対していることが大きな条件。中でも東京スポーツ杯2歳S、京王杯2歳S、デイリー杯2歳、札幌2歳Sが主要4重賞。まずはそこでの連対馬に注目が集まる。

■表3 今年の主要4重賞の連対馬
 
東スポ杯2歳S
京王杯2歳S
デイリー杯2歳S
札幌2歳S
05年 1着 フサイチリシャール デンシャミチ マルカシェンク アドマイヤムーン
2着 メイショウサムソン イースター ダイアモンドヘッド ディープエアー

 

東京スポーツ杯2歳S 優勝馬:フサイチリシャール 札幌2歳S優勝馬:アドマイヤムーン

そこで今年の主要4重賞の結果(表3参照)を見ながら、今年の朝日杯FSを占ってみたい。主要4重賞の勝ち馬のうち必ず1頭は2着以内に好走していることから、まずはフサイチリシャールとデンシャミチに注目。本番で好走できるかどうかの判断を委ねるヒントとして、当日の人気があるのだが、おそらくフサイチリシャールの方が上位人気となるのではないだろうか。両馬ともに3番人気以内に押された場合は、ワンツー決着の可能性もありそうだが、デンシャミチがそこまで人気を集めるかは微妙なところだ。現在のところではわからない。実績的にも萩S→東スポ杯2歳SとOPクラスを連勝しているフサイチリシャールの方が感触が良く、こちらが2着以内に好走する確率の方が濃厚と見たい。
主要4重賞で2着止まりだったダイアモンドヘッド、ディープエアーが勝つのは厳しそう。好走できても2、3着までか。ただし、過去の傾向からフサイチリシャールが勝つと仮定した場合は、2着馬も主要4重賞の連対馬から狙ってみる手もある。

一方、主要4重賞の勝ち馬が本番で2着止まりだった場合は、勝ち馬は別路線組になる。別路線組で好走の資格があるのは、前走芝1400mのレースで1着、もしくは過去に芝1400m以上の重賞で連対か芝1600m以上のOP特別を勝っている馬。今年の出走予定馬で以上の条件を満たしているのは、表4の馬たち。

 

■表4 主要4重賞以外の別路線組の今年の朝日杯FS出走有力馬
馬名
前走
アポロノサトリ 500万1着
エムエスワールド 500万1着
ジャリスコライト いちょうS1着
ショウナンタキオン 新潟2歳S1着
スーパーホーネット くるみ賞1着
ダノンブリエ 新馬1着

6頭をピックアップしたが、実績上位で最有力と思われるのがジャリスコライトとショウナンタキオン。両馬ともにOPクラスの芝1600m以上で勝ち鞍があり、2戦2勝の無敗馬。3戦3勝で2歳王者に輝いた01年のアドマイヤドンに続けるか注目が集まる。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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