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第35回 斤量から探る京成杯AH

2005/9/7(水)

今週は中山競馬場で京成杯AH(G3)が行なわれる。同レースはハンデ戦のマイル重賞。微妙なハンデ差がゴール前の接戦に拍車をかけることになり、各馬の斤量は気になるところ。斤量から探る京成杯AHの攻略の鍵とは?

夏のローカルは札幌の一開催を残し、いよいよ今週から下半期の中央開催がスタートする。中山の開幕週を飾るのは、京成杯AH(G3)。芝のマイル戦で激しいスピード比べが予想される。そして、同レースのポイントはハンデ戦であるということ。予想の際には、各馬の負担斤量は気になるところだろう。そこで、斤量に注目して同レースの攻略の糸口を探ってみたい。

データは、新潟で行なわれた02年を除く95年以降の過去10年の京成杯AHを参考。調査については、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JVを利用した。

 

■表1 95年以降の京成杯AHの斤量別成績(1)(02年の新潟開催は除く)
 
1着
2着
3着
着外
合計
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
〜49kg
0
0
1
9
10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
72%
49.5〜51kg
0
1
1
6
8
0.0%
12.5%
25.0%
0%
177%
51.5〜53kg
1
1
1
19
22
4.5%
9.1%
13.6%
11%
42%
53.5〜55kg
5
1
2
26
34
14.7%
17.6%
23.5%
144%
67%
55.5〜57kg
2
4
3
15
24
8.3%
25.0%
37.5%
27%
73%
57.5〜59kg
1
2
1
3
7
14.3%
42.9%
57.1%
210%
147%
59.5kg〜
0
0
0
0
0

表1は95年以降の京成杯AHの斤量別成績(02年の新潟開催は除く)を集計したものである。まず、49kg以下の超軽ハンデの馬は3着が一度あるだけで連対はゼロ。49.5〜51kgも勝ち馬はゼロ。51.5〜53kgになると1〜3着が1回づつあるが、連対率や回収率はかなり低い。やはりいくら軽ハンデの恩恵があるとはいえ、あまりに斤量が軽すぎる馬は大きく狙えない。斤量が軽いということは、それだけ他馬と実績・能力が差があると、ハンデキャッパーが判断しているわけで、その能力差を斤量差で埋めるのはなかなか難しいようだ。
次に53.5〜55kg。いわゆる手ごろな斤量と言われるところで、特徴的なのは1着の回数。連対率は17.6%とあまり良くないが、過去1着が5回あり、単勝の回収率も144%ある。
55.5〜57kgは、成績的に優秀な点は見つからない。1着の回数が53.5〜55kgのところで大きく取られているので、2着、3着の回数が多いのが特徴か。
最後に57.5〜59kgの馬について。このあたりの斤量を背負うのは、その年のレースのトップハンデの馬だろう。過去1着は1回しかないが、基本的に実績・能力上位の馬が区分されるところなので、少数精鋭で全体的には奮闘している。連対率は42.9%あり、単勝回収率、複勝回収率ともに100%を超えている。なお、59.5kg以上の斤量を背負った馬の出走例は、過去10年では一度もない。

 

■表2 95年以降の京成杯AHの斤量別成績(2)(02年の新潟開催は除く)
 
1着
2着
3着
着外
合計
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
〜48kg
0
0
0
3
3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
49kg
0
0
1
6
7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
102%
50kg
0
0
1
4
5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
142%
51kg
0
1
0
2
3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
236%
52kg
0
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
53kg
1
1
1
10
13
7.7%
15.4%
23.1%
20%
72%
54kg
4
1
0
17
22
18.2%
22.7%
22.7%
185%
54%
54.5kg
0
0
0
0
0
55kg
1
0
2
9
12
8.3%
8.3%
25.0%
67%
90%
55.5kg
0
0
0
0
0
56kg
1
3
1
12
17
5.9%
23.5%
29.4%
24%
68%
56.5kg
0
0
0
0
0
57kg
1
1
2
3
7
14.3%
28.6%
57.1%
37%
85%
57.5kg
0
2
0
2
4
0.0%
50.0%
50.0%
0%
77%
58kg
1
0
1
0
2
50.0%
50.0%
100.0%
735%
360%
58.5kg
0
0
0
0
1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
59kg〜
0
0
0
0
0

表2は表1をさらに細かく分類したもの。表1で最多の優勝回数を誇った53.5〜55kgの馬だが、中でも54kgの斤量を背負った馬が一番多く勝っていることがわかる。99年のサンライズアトラス、98年のシンコウスプレンダ、97年のクロカミ、96年のクラウンシチーと、過去4勝を挙げている。
また、54kgを皮切りに斤量が重いごとに徐々に連対率が上がっているのが特徴だが、55kgの成績は良くない。

 

■表3 95年以降の京成杯AHの斤量別成績(3)(02年の新潟開催は除く)
 
1着
2着
3着
着外
合計
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
今回1〜1.5kg増
2
1
2
1
6
33.3%
50.0%
83.3%
288%
218%
今回2〜2.5kg増
0
0
0
3
3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
今回3kg以上増
0
0
0
0
0
今回1〜1.5kg減
2
2
0
20
24
8.3%
16.7%
16.7%
144%
52%
今回2〜2.5kg減
2
1
1
18
22
9.1%
13.6%
18.2%
48%
53%
今回3kg以上減
2
1
3
23
29
6.9%
10.3%
20.7%
22%
100%
増減なし
1
2
3
11
17
5.9%
17.6%
35.3%
21%
70%
今回増
2
2
2
4
10
20.0%
40.0%
60.0%
173%
143%
今回減
6
5
4
63
78
7.7%
14.1%
19.2%
66%
70%

さて、続いても同じく斤量についてだが、少し視点を変えて分析してみたい。表3をご覧いただきたい。これは各馬が前走背負っていた斤量に比べて、今回どれぐらい増えた、あるいは減ったかに注目して成績を集計したものだ。今回の京成杯AHで課せられた斤量そのものも大事だが、前走の斤量との増減幅も気になるところ。各馬の近走の成績の問題もあるが、「前走より斤量が増えている馬よりも減っている馬の方が有利では?」と思いたくなるのが人情。果たしてそのあたりはどうなのか?
結論から言えば、斤量増が不利というのは錯覚。このレースに限れば、今回斤量増でも何ら問題はない。2kg以上増えている場合は困るが、1〜1.5kg程度の斤量増ならば逆に狙い目。連対率は40.0%あり、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。このタイプの馬は、過去10年で6回出走し、1着2回(03年ブレイクタイム、00年シンボリインディ)、2着1回(01年クリスザブレイヴ)、3着2回(03年オースミコスモ、99年ブラックホーク)、着外がわずか1回の好成績。偶然かもしれないが、98年に2番人気で6着に敗れたプレストシンボリ以外は、すべて馬券対象となっているのだ。
増減なし、あるいは今回斤量減の馬の全体的な成績は平凡。しかし、表1や表2とも関連してくるが、勝ち馬をきっちり当てたいのであれば、手ごろなハンデをもらった馬から探すのがベター。今回斤量減の馬が6勝を挙げている。

 

【結論】

過去10年の京成杯AHを各馬のハンデ面から分析すると、51kg以下の極端な軽ハンデの馬は苦戦。手ごろなハンデと思われる53.5〜55kgの馬の好走例が多い。このあたりのハンデは出走馬が一番多く、トータルの連対率は目立つ数字ではないが、過去に1着が5回あるように、単勝・馬単・3連単にこだわるならば、ここから本命馬を探したい。中でも54kgの馬が過去に4勝を挙げている。
トップハンデとなりそうな57.5〜59kgは、勝ち切るのは容易でないが、連対率が42.9%と好成績。ハンデ戦で重い斤量を背負わされるのはいい気分はしないが、実績・能力上位の馬たちだけに、その力は評価すべき。連軸としては信頼できそう。
また、前走の斤量と比較して、今回増減なし、今回斤量増、今回斤量減の3つのタイプに分けて分析した場合、最もいい成績を残しているのは、今回斤量増の馬。あまり増えすぎるのはマイナスだが、1〜1.5kg増なら逆に歓迎。過去6頭出走し、5頭が3着以内に好走している。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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