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第30回 今年の3歳馬は例年と比べてどうなの?

2005/7/29(金)

今年も3歳馬と古馬との対戦が始まって一開催以上経過した。今年の3歳馬の古馬に対する力関係を調査することで浮かび上がったデータとは一体・・・・

春のGⅠシーズンが終了し、中央競馬は夏のローカル開催へと移っている。2回福島、3回阪神、1回函館の開催から3歳馬と古馬との対戦が条件戦レベルでも行なわれるようになった。本コーナーでも先日「夏も競馬はおもしろい!夏競馬の楽しみの一つ“降級馬”について検証する。」にて降級馬についての検証を行なったところ、降級の4歳馬を狙うのがベターだということが証明されている。

今回は今年の3歳馬(ディープインパクト世代)がここ数年の3歳馬と比較してどうなのか、また、秋の重賞戦線に向けて狙い目とすることができるのか検証してみたい。
本稿製作時点で2回福島、3回阪神、1回函館が終了していることもあり、とりあえず現行の2回福島、3回阪神、1回函館開催の特別競走(障害を除く)に関して3歳馬と古馬が対戦するようになった2002年からの3歳馬の活躍状況を調査してみることとする。
調査については、JRA-VAN Data Lab. を使用した。

 

■表1:2002年から2005年の2回福島、3回阪神、1回函館における3歳馬の活躍状況
開催
3歳馬勝利
レース数
(1)
3歳馬出走
レース数
(2)
3歳馬勝利
レース占有率
(1)/(2)
高額条件(1000万以上のレース)
2005
2回福島
5
14
35.7%
1000万×3レース
3回阪神
5
22
22.7%
1000万×3レース
1回函館
5
19
26.3%
1000万×3レース
3場合計
15
55
27.3%
 
2004
2回福島
6
14
42.9%
1000万×3レース
3回阪神
2
18
11.1%
 
1回函館
2
19
10.5%
OP×1レース
3場合計
10
51
19.6%
 
2003
2回福島
0
17
0%
 
3回阪神
2
28
7.1%
1000万×1レース
1回函館
1
19
5.3%
 
3場合計
3
54
5.6%
 
2002
1回福島
4
17
23.5%
1000万×1レース
3回阪神
1
16
19.0%
 
1回函館
4
21
26.3%
GⅢ×1レース、1000万×1レース
3場合計
9
54
16.7%
 
※注:2002年の夏の福島開催は1回福島である。

なるほど、3場同時に古馬と対戦するようになった2002年以降で見ると今年の3歳馬は古馬とそれなりに戦っているようだ。単純に他の年と比較することは危険だが、勝率をご覧いただければ過去3年よりも今年の3歳馬は優れていそうだということはお分かりいただけると思う。筆者としては、これまで奮わなかった阪神、函館でそれなりの成果が出ていることを強調しておきたいところである。
次に、これが秋の重賞戦線につながるのかみてみたい。
表2は過去3年の3歳馬VS古馬が実現した重賞での3歳馬の勝利状況である。表1と表2がリンクしてくれることを願って調査してみることとする。

 

■表2:3歳馬VS古馬が実現した重賞での3歳馬の勝利状況(2002年〜2004年)
3歳馬出走
重賞数(1)
3歳馬勝利
重賞数(2)
3歳馬2着
重賞数(3)
勝利占有率
(2)/(3)
GⅠ勝
GⅡ勝
GⅢ勝
GⅠ2着
2004
30
4
6
13%
0
1
3
2
2003
26
7
5
28%
1
4
2
2
2002
30
6
3
20%
3
1
2
0

残念ながら古馬との対戦において特に有効なデータは見つけることができなかった。
ただ、このまま引き下がるわけにはいかないので、何かの因果関係を発見すべく、実際に古馬を相手に重賞で勝利を収めた3歳馬を抽出してみることとする。

 

■表3:古馬混合重賞で勝利を収めた3歳馬(2002年〜2004年)
日付
3歳馬勝利重賞
勝ち馬
その後の重賞好走歴
2004
9/4 エルムS パーソナルラッシュ 2004ダービーGP、2005ダイオライト記念(ともに地方)
9/11 朝日CC スズカマンボ 2005天皇賞春
10/30 スワンS タマモホットプレイ 今のところなし
11/27 京阪杯 ダイワエルシエーロ 2005マーメイドS
2003
8/17 クイーンS オースミハルカ 2004エリザベス女王杯2着、2004クイーンS、2004府中牝馬S
8/24 札幌記念 サクラプレジデント 2004中山記念
11/1 スワンS ギャラントアロー 2003マイルCS3着
11/1 武蔵野S サイレントディール 2004フェブラリーS2着
11/16 エリザベス女王杯 アドマイヤグルーヴ 2004エリザベス女王杯、2004マーメイドS
12/6 ステイヤーズS チャクラ 2004目黒記念
12/21 CBC賞 シーイズトウショウ 2004,2005函館SS
2002
6/30 函館スプリントS サニングデール 2004高松宮杯、2002CBC賞、2004阪急杯
10/27 天皇賞秋 シンボリクリスエス 2003天皇賞秋、2003,2004有馬記念
11/10 エリザベス女王杯 ファインモーション 2003マイルCS2着、2004札幌記念、2003阪神牝馬S
12/7 中日新聞杯 マイソールサウンド 2003京都記念、2005阪神大賞典、2004マイラーズC、2004京都金杯
12/15 CBC賞 サニングデール 2004高松宮杯、2004阪急杯
12/22 有馬記念 シンボリクリスエス 2003天皇賞秋、2003有馬記念

特にこれまでの調査と関連するようなデータを発見することはできなかった。しかし、表を見てお気づきではないだろうか?
そう、2002年以降の中央の古馬重賞を一番初めに勝利した3歳馬はGⅠ連対以上の成績を残しているのである。サニングデール、オースミハルカ、パーソナルラッシュとは実に渋い。また、「芝のレース勝利一番乗り」だと天皇賞を大穴で勝ったスズカマンボが該当することになる。
それでなくても表3を見れば一目瞭然、ほとんどの馬がその後の重賞戦線で活躍する馬ばかり。それも、人気から大穴まで多数である。『古馬混合重賞を勝利した3歳馬はその後の重賞でも活躍が見込まれる』という格言ができそうだ。

 

【結論】

ディープインパクトを筆頭とする今年の3歳馬は、ここまでの古馬との戦跡から判断すると、例年の3歳馬と比べて「強そう」であるということまでは判断できても、秋の活躍が保証できるといったレベルまでは検証できなかった。
だが、その検証の過程において、
1、『古馬重賞を一番初めに勝利した3歳馬はGⅠ連対以上の成績を後に残す』
2、『古馬混合重賞を勝利した馬は3歳馬はその後の重賞でも活躍が見込まれる』
という法則に近いものが発見された。
この秋は3歳馬の活躍を見守りたいところで、もし、古馬混合重賞で3歳馬が勝利するようであれば、その馬の将来を追いかけたいところである。

担当:藤田聡

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