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第28回 夏競馬・ローカル競馬場の特徴と狙い目騎手

2005/7/15(金)

夏競馬も始まり、はやくもひと開催が終了。いろいろな競馬関連紙やサイトにも「ローカル競馬攻略!」、「夏競馬の攻略法!」など特集が組まれている。そこで遅ればせながらここでも1つ取り上げてみることにした。

今回、狙いとして

【条件】
札幌、函館、小倉において3歳以上の未勝利、500万下のダート1,000mから1,800mの7,8,9月に行われたレース

という下級クラスのデータを抽出し、検証をおこなってみた。
(集計にはJRA-VAN Data Lab.TARGET frontier JVを使用)

上記のデータ抽出範囲は、夏のローカル競馬場では施行回数が多く、かつ同条件でデータとして比較しやすいということからこの条件に絞った。またこの条件ではダートコースが約3分の2をしめているためにダートコースに限定した。
なお新潟の場合、直線が長いので札幌、函館、小倉とは比較しにくいために、検証条件から外した。

まずは小回りで直線が短いという特徴がある札幌、函館、それに比べて直線がやや長い小倉の3場で脚質を検証してみた。

 

■ 脚質傾向

1着数

2着数

3着数

4着数

5着数

着外数

総レース数

勝率

連対率

複勝率

 逃げ

974

595

394

247

189

834

3233

30.1%

48.5%

60.7%

 先行

1728

1890

1696

1420

1016

2191

9941

17.4%

36.4%

53.5%

 中団

189

365

696

1036

1306

6224

9816

1.9%

5.6%

12.7%

 後方

17

52

117

200

390

8559

9335

0.2%

0.7%

2.0%

(抽出条件:3歳以上の未勝利、500万下のダート1,000mから1,800m、かつ札幌、函館、小倉の7,8,9月で集計期間は1986年以降2005年7月14日現在まで)

ダートコースでもあることから脚が砂に取られ、追い込みには向いていないと感覚で「逃げ有利」と思っていたので予想通りの結果であった。次に騎手の着度数に注目してみた。

 

■ 勝ち鞍数ベスト10

順位

名前

1着数

2着数

3着数

4着数

5着数

着外数

総レース数

勝率

連対率

複勝率

1

横山典弘

155

137

110

86

82

309

879

17.6%

33.2%

45.7%

2

松永幹夫

119

117

128

125

116

446

1051

11.3%

22.5%

34.6%

3

藤田伸二

96

63

61

53

52

306

631

15.2%

25.2%

34.9%

4

本田優 

81

70

55

65

60

293

624

13.0%

24.2%

33.0%

5

的場均 

69

46

50

58

53

178

454

15.2%

25.3%

36.3%

6

武豊  

65

37

27

35

22

83

269

24.2%

37.9%

48.0%

7

四位洋文

61

53

46

34

48

205

447

13.6%

25.5%

35.8%

8

南井克巳

53

45

37

53

27

188

403

13.2%

24.3%

33.5%

9

安田康彦

51

41

57

45

38

167

399

12.8%

23.1%

37.3%

10

岡部幸雄

49

34

29

24

24

88

248

19.8%

33.5%

45.2%

(抽出条件:3歳以上の未勝利、500万下のダート1,000mから1,800m、かつ札幌、函館、小倉の7,8,9月で集計期間は1986年以降2005年7月14日現在まで)※引退騎手も含む

これは勝ち鞍数順に上位10人を表にしたもので、勝率はやはりというべきか武豊騎手のようだ。その中で86年組横山典弘騎手、松永幹夫騎手の2人が1位、2位となった。
ここでは勝ち鞍数1位となった横山典弘騎手に注目したい。総レースが多い中で(松永幹夫騎手に次ぐ総レース数)武豊騎手に次ぐ勝率、連対率、複勝率を誇っている。

横山典弘騎手というと後方イッキのイメージがあるが、ローカル競馬場でも同じ戦法なのだろうか?先の脚質傾向と総レース数との関係が気になってきた。そこで今度は横山典弘騎手がローカル競馬場でどのような脚質でレースを戦ってきたのかを検証してみた。

次は横山典弘騎手全レースの中から脚質傾向を抜き出してみた。

 

■ 横山典弘騎手騎乗の脚質傾向
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数
総レース数
勝率
連対率
複勝率
 逃げ

35

24

12

5

3

10

89

39.3%

66.3%

79.8%

 先行

112

93

62

45

35

57

404

27.7%

50.7%

66.1%

 中団

8

18

32

31

31

120

240

3.3%

10.8%

24.2%

 後方

0

2

4

5

13

122

146

0.0%

1.4%

4.1%

(抽出条件:3歳以上の未勝利、500万下のダート1,000mから1,800m、かつ札幌、函館、小倉の7,8,9月の中で横山典弘騎手に限定した脚質傾向。集計期間は1986年以降2005年7月14日現在まで)

総レース数は少ないものの、横山典弘騎手が後方イッキではなく、逆に逃げた時の方が成績は良いようだ。勝率、連対率、複勝率には目を見張るものがある。

 

【結論】

夏競馬・ローカル競馬場の特徴として下級クラスのダート1,000m〜1,800mで直線が短く、小回りな札幌、函館、小倉で、かつ脚質は逃げが狙い目だということが過去のデータから検証できた。言うならば「早い者勝ち」感がある。また、上記の条件の中、騎手で言えば横山典弘騎手が狙い目であり、逃げを打った場合ではかなりの成績が期待できると思われる。

ちなみに今週横山典弘騎手が騎乗する函館で3歳以上未勝利、500万下のダート1,000mから1,800mに以下の競走馬がいる。
●2005年7月16日
2R クインセイコー
3R セレナダンス
6R サンエムテイオー
8R キャンパスクイーン
●2005年7月17日
2R ニューマルトク
3R セプターレイン
7R スギノウルフ
12R エイシンブカン

条件付きではあるが、夏は横山典弘騎手騎乗の競走馬のレース運びに注目してみたい。

担当:大野登

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