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第27回 ポスト サンデーサイレンス

2005/7/7(木)

競馬をやっている人なら誰でも知っているであろう偉大な種牡馬サンデーサイレンス。今年はこのサンデーサイレンス産駒のラストクロップとなる。日本競馬の歴史を塗り替えてきたサンデーサイレンス亡き後、日本の競馬はどうなって行くのであろうか?これを過去のデータから検証してみた。

サンデーサイレンス・・・競走馬時代にはアメリカの3冠レースであるケンタッキー・ダービー、プリークネス・ステークスの2冠を始め、ブリーダーズカップクラシックなどGIレースを6勝し、引退後は種牡馬として日本に輸入された。種牡馬としての成績も素晴らしく、初年度の産駒からGI馬を輩出し、瞬く間に日本競馬生産界を席捲した。その活躍は衰えることなく、毎年のように産駒がGIレースに勝利を収めている。今年クラシック2冠を達成し、春競馬を盛り上げたディープインパクトもサンデーサイレンスの仔である。
また、サンデーサイレンス産駒は早いうちから活躍する馬が多く、POG(ペーパーオーナーゲーム)の世界においても競馬を大いに盛り上げてきた。
しかし、この偉大な種牡馬は今はもうこの世になく(2002年死亡)、その仔ども達も今年デビューする2003年度産駒が最後となる。
今回は、日本競馬の歴史を塗り替えてきたサンデーサイレンス亡き後を過去のデータから検証してみた。

まず、サンデーサイレンスの後継となる種牡馬はどの馬であろうか?ここ近年で活躍している種牡馬を集計してみた。
(集計にはJRA-VAN Data Lab.TARGET frontier JVを使用)

 

■ 2004年種牡馬の着度数ランキング(上位20頭)
順位
種牡馬名
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数
勝率
連対率
1
サンデーサイレンス
323
293
237
218
196
1197
13.1
25.0
2
ダンスインザダーク
116
135
113
117
122
778
8.4
18.2
3
ブライアンズタイム
101
112
109
85
107
639
8.8
18.5
4
フジキセキ
93
76
88
88
78
569
9.4
17.0
5
サクラバクシンオー
79
88
59
58
58
522
9.1
19.3
6
アフリート
79
70
66
67
50
526
9.2
17.4
7
バブルガムフェロー
68
89
79
72
61
528
7.6
17.5
8
フォーティナイナー
65
51
57
44
56
413
9.5
16.9
9
エンドスウィープ
61
62
51
38
45
205
13.2
26.6
10
ジェイドロバリー
61
58
53
60
70
450
8.1
15.8
11
タイキシャトル
60
39
52
54
49
472
8.3
13.6
12
メジロライアン
58
43
49
54
50
520
7.5
13.0
13
エルコンドルパサー
51
37
34
39
60
331
9.2
15.9
14
トワイニング
49
46
52
61
35
334
8.5
16.5
15
スペシャルウィーク
48
43
39
38
28
286
10.0
18.9
16
エリシオ
47
30
43
46
47
446
7.1
11.7
17
トニービン
43
48
36
47
31
266
9.1
19.3
18
ウォーニング
43
44
42
41
37
346
7.8
15.7
19
マーベラスサンデー
41
28
36
30
34
284
9.1
15.2
20
タマモクロス
39
38
51
40
39
385
6.6
13.0

 

■ 近年(2000年〜2003年)の種牡馬ランキング遷移(上位20頭)
順位
2003年
2002年
2001年
2000年
1
サンデーサイレンス サンデーサイレンス サンデーサイレンス サンデーサイレンス
2
ブライアンズタイム ブライアンズタイム トニービン トニービン
3
サクラバクシンオー トニービン アフリート アフリート
4
トニービン アフリート ブライアンズタイム ブライアンズタイム
5
ダンスインザダーク フォーティナイナー フジキセキ フジキセキ
6
アフリート サクラバクシンオー ジェイドロバリー ジェイドロバリー
7
フォーティナイナー ジェイドロバリー フォーティナイナー サクラバクシンオー
8
フジキセキ フジキセキ ダンスインザダーク ノーザンテースト
9
バブルガムフェロー ダンスインザダーク サクラバクシンオー ヘクタープロテクター
10
ジェイドロバリー コマンダーインチーフ ティンバーカントリー コマンダーインチーフ
11
ティンバーカントリー バブルガムフェロー コマンダーインチーフ デインヒル
12
コマンダーインチーフ メジロライアン トウカイテイオー フォーティナイナー
13
メジロライアン ラムタラ メジロライアン オペラハウス
14
ウォーニング ウォーニング タマモクロス スキャン
15
タイキシャトル ティンバーカントリー エルハーブ ドクターデヴィアス
16
タマモクロス スキャン ラムタラ ティンバーカントリー
17
ラムタラ ジョリーズヘイロー ラストタイクーン サクラユタカオー
18
エリシオ タマモクロス キンググローリアス ロドリゴデトリアーノ
19
マーベラスサンデー フサイチコンコルド ヘクタープロテクター メジロマックイーン
20
フサイチコンコルド メジロマックイーン スターオブコジーン ニホンピロウイナー

サンデーサイレンスの成績は相変わらずだが、年々サンデーサイレンスを父に持つ種牡馬が徐々に上位に食い込んできている。昨年に至っては自身を含め20頭中6頭がサンデーサイレンスの系統である。
その中でも特にここ近年で活躍目覚しいのがダンスインザダークであり、徐々に順位を上げ、先駆けて活躍していたフジキセキを抜き、昨年にはサンデーサイレンスに次いで2位となっている。
また、ダンスインザダーク産駒はツルマルボーイ、ザッツザプレンティなどがGI勝ちを収めて種牡馬入りしたり、セレクトセールで史上最高額の4億9000万円で落札されたりしており、しばらくは後継種牡馬としてその地位に落ち着きそうだ。それに加えて、ここでは割愛するが内国産種牡馬としての実績も相当なものになりそうだ。

サンデーサイレンスの系統以外では、ブライアンズタイム、サクラバクシンオーあたりが今後は活躍しそうな気配である。また昨年、突如ランキング上位に食い込んできたエンドスウィープの存在も見逃せない。
(エンドスウィープは2002年に死亡していることがわかりました。)

これだけ活躍しているサンデーサイレンスはどのような繁殖牝馬に種付けされているのだろうか?ちょっと気になったのでサンデーサイレンス産駒の母の父馬を集計してみた。

 

■ サンデーサイレンス産駒の母父ランキング(上位20頭)
順位
母父名
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数
勝率
連対率
主な産駒
1
ノーザンテースト
377
306
286
269
230
1306
13.6
24.6
デュランダル
2
Lyphard
71
44
54
34
24
219
15.9
25.8
バブルガムフェロー
3
トニービン
64
50
39
30
24
138
18.6
33.0
アドマイヤグルーヴ
4
Nijinsky
62
64
53
67
44
266
11.2
22.7
ダンスインザダーク
5
Nureyev
54
58
42
43
40
195
12.5
25.9
トゥザヴィクトリー
6
マルゼンスキー
54
57
42
35
31
197
13.0
26.7
スペシャルウィーク
7
Danzig
52
42
41
27
21
172
14.6
26.5
ビリーヴ
8
Sadler's Wells
51
61
38
34
40
210
11.8
25.8
ヘヴンリーロマンス
9
Caerleon
43
57
39
46
34
178
10.8
25.2
ピースオブワールド
10
Alydar
39
37
31
22
16
131
14.1
27.5
イシノサンデー
11
リアルシヤダイ
38
29
30
18
21
182
11.9
21.1
ペインテドブラック
12
Mr. Prospector
32
29
24
22
27
118
12.7
24.2
フサイチエアデール
13
デイクタス
28
29
36
31
17
103
11.5
23.4
ステイゴールド
14
Affirmed
23
15
13
12
4
47
20.2
33.3
スティンガー
15
トウシヨウボーイ
22
35
26
24
18
121
8.9
23.2
ビッグサンデー
16
What Luck
20
28
14
18
11
60
13.2
31.8
ジェニュイン
17
モガミ
20
23
16
13
16
77
12.1
26.1
ノブレスオブリッジ
18
ブライアンズタイム
20
15
8
15
5
44
18.7
32.7
サンライズペガサス
19
Gulch
20
13
21
10
11
88
12.3
20.2
ユキノサンロイヤル
20
ロイヤルスキー
19
10
9
5
7
51
18.8
28.7
アグネスタキオン
※現2歳馬を除く、中央競馬に出走したSS産駒全てが対象 
※主な産駒の赤字の馬はGI優勝馬

母の父馬がノーザンテーストの産駒が頭数においても圧倒的だ。それとノーザンテーストを始め、上位にはNorthen Dancer系の馬が多いようだ。しかし、それ以外の系統においても優秀な成績を収めており、上位20頭のうち13頭までがGI馬を輩出している。ノーザンテーストはサンデーサイレンスが活躍する前まで日本競馬界を支えていた大種牡馬であり、この馬が全盛の頃はNorthen Dancerの血が入った馬が非常に多かった。そんな状況だったからこそ、Northen Dancerの血が入っていないサンデーサイレンスの今日の成功があったのかもしれない。

サンデーサイレンス産駒で活躍しているのは牡馬だけではない。繁殖入りした牝馬にはどのような種牡馬が種付けされているのであろうか?サンデーサイレンス牝馬についても今後は増えてくるであろうと思われるので、サンデーサイレンスを母父馬にもつ種牡馬のシェア率も調べてみた。

 

■ サンデーサイレンスを母父にもつ種牡馬シェア率(上位20頭)
種牡馬名
シェア
1着数
2着数
3着数
着外数
勝率
連対率
エリシオ
9.80%
18
14
20
182
7.70%
13.70%
エルコンドルパサー
7.70%
13
10
7
118
8.80%
15.50%
ジェイドロバリー
5.60%
18
13
11
119
11.20%
19.30%
コマンダーインチー
5.00%
12
21
21
127
6.60%
18.20%
ティンバーカントリ
3.80%
17
22
12
94
11.70%
26.90%
フレンチデピュティ
3.60%
8
8
6
33
14.50%
29.10%
ブライアンズタイム
3.60%
11
10
7
61
12.40%
23.60%
エンドスウィープ
3.60%
22
12
11
73
18.60%
28.80%
トニービン
3.00%
16
15
14
119
9.80%
18.90%
カーネギー
3.00%
7
7
6
54
9.50%
18.90%
メジロライアン
2.40%
4
5
3
36
8.30%
18.80%
タマモクロス
2.10%
11
8
6
61
12.80%
22.10%
エアジハード
2.10%
6
6
4
25
14.60%
29.30%
アフリート
2.10%
8
8
3
44
12.70%
25.40%
ホワイトマズル
1.80%
4
6
8
17
11.40%
28.60%
ブラックタイアフェ
1.80%
3
0
2
48
5.70%
5.70%
ソウルオブザマター
1.80%
14
6
2
46
20.60%
29.40%
エイシンワシントン
1.80%
8
9
5
20
19.00%
40.50%
ラムタラ
1.50%
0
5
2
33
0.00%
12.50%
※現2歳産駒を除く、サンデーサイレンスを母父に持つこれまでの競走馬を集計

エリシオ、エルコンドルパサーのシェア率が高いようだ。また、エンドスウィープについても勝利数、連対率などが高く、今後、サンデーサイレンスの血が入っていない種牡馬として、あるいはサンデーサイレンス牝馬の相性の良い相手として期待できそうな予感だ。
(エルコンドルパサー、エンドスウィープは2002年に死亡)

しかし、今回調べていて、サンデーサイレンスの血の入った馬…サンデーサイレンス系の馬が急激な勢いで増えてきているのが非常に気になった。種牡馬になったサンデーサイレンスの産駒は70頭を既に超えており、あきらかに他の系統よりも頭数が多く感じる。また、後にはアグネスタキオン、ステイゴールド、マンハッタンカフェらが続いているし、今年上半期のGIレース勝ったアドマイヤマックス(高松宮記念)、ディープインパクト(ダービー、皐月賞)、スズカマンボ(天皇賞・春)、シーザリオ(オークス、米アメリカンオークス)、ラインクラフト(桜花賞、NHKマイルC)らも、サンデーサイレンスの血を継いでおり、これらの馬も引退後は間違いなく繁殖入りするであろう。
このまま行くと、日本競馬生産界はサンデーサイレンス系の馬で溢れてしまい、交配する馬がいなくなってしまうのではないだろうか…。そうならない為にも、サンデーサイレンスの血の入っていない種牡馬の頑張りに期待したい。今年はテイエムオペラオーやクロフネらの産駒がデビューする。サンデーサイレンスの後継種牡馬争いも気になるところだが、個人的には彼らにまず頑張ってもらいたい。

【参考】

■ サンデーサイレンス の産駒のこれまでの重賞実績
クラス
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数
総レース数
G1
53
62
42
48
30
371
606
G2
79
70
72
60
50
330
661
G3
100
86
75
76
66
448
851
OPEN特別
133
105
108
104
84
436
970
※OPEN特別は参考まで
※2005年7月4日現在

 

■ サンデーサイレンス産駒のGIレース実績
レース名
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数
総レース数
皐月賞
7
5
2
0
3
25
42
東京優駿
6
5
3
4
3
29
50
エリザベス女王杯
4
7
3
1
1
16
32
優駿牝馬
3
6
1
3
4
37
54
天皇賞・秋
3
5
3
5
0
28
44
桜花賞
3
3
8
3
1
24
42
菊花賞
3
3
1
2
3
29
41
天皇賞・春
3
2
2
2
5
15
29
マイルCS
3
2
1
0
1
13
20
朝日フューチュリティS
3
2
1
0
0
10
16
阪神ジュベナイルF
3
2
0
4
2
14
25
宝塚記念
2
5
6
7
3
16
39
有馬記念
2
4
4
2
1
21
34
スプリンターズS
2
2
1
2
0
3
10
高松宮記念
2
2
1
1
0
7
13
ジャパンカップ
2
0
2
2
0
20
26
秋華賞
1
2
0
5
2
34
44
フェブラリーS
1
1
1
1
0
3
7
安田記念
0
2
2
2
0
23
29
NHKマイルカップ
0
1
0
1
0
2
4
中山大障害
0
1
0
1
0
0
2
ジャパンカップダート
0
0
0
0
1
1
2
中山グランドジャンプ
0
0
0
0
0
1
1
※2005年7月4日現在

担当:溝口暁弘

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