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第18回 東京競馬場、馬場改修の影響と特徴は?

2005/5/4(水)

第10回目を迎えるNHKマイルカップ!このレースが開催される東京競馬場(芝1600m)では、アジア・マイル・チャレンジと銘打った提携競走(日本は安田記念)も行われる。そこで馬場改修が行われてから2年が過ぎようとしている東京競馬場のデータから見たコースの傾向を、芝1600mを中心に見て行こうと思う。

今年節目の第10回を迎えるNHKマイルカップ!創設当時はマル外ダービーと呼ばれていたこのレースも、ここ近年は3歳マイル王決定戦という位置づけとなって定着している。そして今年は、桜花賞馬ラインクラフトが3歳最強マイラーをめざし、オークスではなくNHKマイルカップという新たなクラシックロードへの道を歩もうとしており、有力馬の一頭として注目を集めている。しかし、そんな彼女も東京競馬場は未経験である。はたして、結果は如何に?今回はその東京競馬場のデータから見たコース傾向などを、馬場改修後の変化も交えて紹介しようと思う。なお、検証・分析には「JRA-VAN Data Lab.」「TARGET frontier JV」を使うことにする。

馬場改修前、改修後を様々な角度から比較したところ、まず目を引いたのは1着馬の脚質(逃げ、先行、中団、後方)傾向の違いだ。馬場改修前後で1着になった競走馬の脚質をパーセント表示すると、表1のようになる。

 

■表1
逃げ
先行
中団
後方
改修前
15.2%
40.8%
34.3%
9.7%
改修後
6.7%
36.7%
45.0%
11.7%

まず気づくのは、先行と中団の勝率がほぼ逆転していることだ。これにはいろいろな考察があるだろう。スタート地点は改修工事がされた箇所にほど近く、スタートダッシュになにか以前と変わったところが出たのか…。

気がついた点で他に注目したいのは、逃げ馬の勝率だ。もともと低かった逃げ馬の勝率がさらに下がっている。ここでほかの競馬場も併せた芝1600m(4829件)での逃げ馬の勝率と比べてみよう。

 

■表2
逃げ
先行
中団
後方
18.0%
48.3%
27.2%
6.5%

明らかにこのコースは(改修前以上に)逃げ馬には向いていないようだ。また、逆に中団の勝率が27.2%に比べ45.0%と大きく、中団(差し)馬には有利なようだ。

脚質はそのレースのペースによるところが多いと思う。「JRA-VAN Data Lab.」を使ってペースを推測するというのは今後の自分の課題にしよう。

さて単純に「中団(差し)馬の勝率が多い=上がりが早い?」と感じたので、上がり3Fについても馬場改修前後で比較してみた。

 

■表3
1位
2位
3位
〜5位
6位〜
改修前
43.4%
24.3%
12.9%
12.0%
7.4%
改修後
44.2%
24.2%
14.2%
11.7%
5.8%
全競馬場
44.0%
22.1%
13.3%
12.6%
8.1%

予想に反して、あまり差がない。ついでにほかの競馬場も一緒に調べてみた。全体的に同じ比率のようだ。

よくよく考えてみたら逃げ馬や先行、差しの勝率をみれば上がり3ハロン1位の割合が大体推測できるのだった…。

気を取り直して次に改修前と改修後をそれぞれ優勝馬の脚質別に加え枠順による勝率を調べてみた。まずは改修前から。

 

■表4
改修前
1
2
3
4
5
6
7
8
逃げ
12.6%
8.4%
13.4%
14.3%
13.4%
13.4%
10.1%
14.3%
先行
8.5%
12.2%
9.4%
11.3%
12.9%
13.2%
15.7%
16.9%
中団
8.2%
11.6%
11.9%
11.6%
12.3%
12.7%
15.3%
16.4%
後方
9.2%
7.9%
10.5%
13.2%
15.8%
11.8%
17.1%
14.5%

こちらもあまりバラつきは出ていないようで先の脚質の話でいうと先行、中団が若干外枠有利に見える。
それでは改修後になにか違いはあるか。

 

■表5
改修後
1
2
3
4
5
6
7
8
逃げ
0.0%
0.0%
0.0%
12.5%
12.5%
37.5%
12.5%
25.0%
先行
6.8%
6.8%
15.9%
13.6%
6.8%
13.6%
15.9%
20.5%
中団
13.0%
11.1%
11.1%
11.1%
5.6%
13.0%
20.4%
14.8%
後方
7.1%
7.1%
0.0%
14.3%
21.4%
14.3%
21.4%
14.3%

違いがあった。勝率のいい先行、中団の中で5枠の勝率だけが低い。若干外枠に傾いたVの字の傾向になっているようだ。

みなさんもご存知のように各コースにはいろいろな特徴がある。今回は東京競馬場、馬場改修の影響や芝1600mの特徴を調べてみた。今後もたくさんのコースを検証していきたいと思う。

担当:大野登

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