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第17回 春盾にまつわるエトセトラ

2005/4/28(木)

天皇賞(春)が、今週末に迫ってきた。そこで、今回は過去の天皇賞(春)を分析し、予想に役立ちそうな傾向を探してみようと思う。「天皇賞(春)は外枠不利」とか「天皇賞(春)は騎手で買え」、「天皇賞(春)は菊花賞馬を狙え」など色々な競馬格言があるが、果たして本当のところはどうなのだろうか?

天皇賞(春)が、いよいよ今週末に迫ってきた。昨年秋の古馬GI戦線で主役を張ったゼンノロブロイの出走回避などにより群雄割拠の様相を呈しており、皆さんも予想に苦しんでいるのではないだろうか?そこで、今回は過去の天皇賞(春)を分析し、予想に役立ちそうな傾向を探してみようと思う。なお、検証・分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを使うことにする。

色々な切り口が考えられるが、手始めに天皇賞(春)にまつわる競馬格言について検証してみよう。

● 「天皇賞(春)は外枠不利」ってホント?
京都3200mという長丁場において、外枠不利というのはいささか不思議な感じもするが、「ペースが遅いので馬群が固まってなかなか縦長にならないため、外枠の馬がコーナー外側を回らされる」というのがその所以らしい。データは全てを物語っているはずなので、早速調べてみよう。「JRA-VAN Data Lab.」で提供されている1986年以降の情報を元に、過去18年分の天皇賞(春)の枠番毎の成績をまとめると表1のようになる。なお、1994年の天皇賞(春)は阪神競馬場で行われたので、集計から外すことにする。

 

■表1:天皇賞(春)の枠番別成績
枠番
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数
合計
勝率
連対率
3着内率
1枠
3
1
0
1
2
20
27
11.1 %
14.8 %
14.8 %
2枠
4
2
1
2
1
20
30
13.3 %
20.0 %
23.3 %
3枠
3
0
1
6
1
20
31
9.7 %
9.7 %
12.9 %
4枠
4
2
1
1
2
20
30
13.3 %
20.0 %
23.3 %
5枠
1
4
6
1
2
21
35
2.9 %
14.3 %
31.4 %
6枠
2
2
3
2
4
23
36
5.6 %
11.1 %
19.4 %
7枠
1
5
2
2
2
29
41
2.4 %
14.6 %
19.5 %
8枠
0
2
4
3
4
29
42
0.0 %
4.8 %
14.3 %

表1の勝率の部分を見ると、1〜4枠に比べて5〜8枠の勝率が低いことが分かる。特に大外の8枠では、勝率・連対率とも他の枠に比べて見劣りする結果となっている。データ数が少ないので、ハッキリと断言するのは難しいが、人気馬が8枠に入った時には疑ってかかったほうがよさそうだ。

● 「天皇賞(春)は騎手で買え」ってどうなの?
天皇賞(春)に限らず、「長距離レースは騎手で買え」という競馬格言がある。「道中が長ければ、その分騎手の手腕が大きく影響する」と言われれば、何となく説得力があるが、実際のところはどうなのだろうか?

 

■表2:3000m以上の平地重賞レースにおける騎手別成績
順位
騎手名
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数

合計
騎乗数

勝率
連対率
3着内率
1
武豊  
14
10
3
2
3
12
44
31.8 %
54.5 %
61.4 %
2
横山典弘
5
6
7
6
2
15
41
12.2 %
26.8 %
43.9 %
3
和田竜二
4
2
0
1
1
5
13
30.8 %
46.2 %
46.2 %
4
渡辺薫彦
4
0
4
2
0
2
12
33.3 %
33.3 %
66.7 %
5
蛯名正義
3
3
4
1
1
26
38
7.9 %
15.8 %
26.3 %
6
後藤浩輝
3
2
1
1
2
11
20
15.0 %
25.0 %
30.0 %
7
柴田善臣
3
2
0
3
7
12
27
11.1 %
18.5 %
18.5 %
8
田中勝春
2
3
2
1
3
22
33
6.1 %
15.2 %
21.2 %
9
角田晃一
2
0
0
1
1
8
12
16.7 %
16.7 %
16.7 %
10
本田優
1
2
2
0
1
5
11
9.1 %
27.3 %
45.5 %

表2は1986年以降に実施された3000m以上の平地重賞レースにおける上位騎手別成績から現役騎手分を抽出したものである。テイエムオペラオーの和田竜二騎手やナリタトップロードの渡辺薫彦騎手など一頭で長距離レースの成績を重ねているケースもあるので、はっきりと結論づけることは難しいが、武豊騎手の連対率が50%(参考:全レースの連対率は約35%)を上回っていることからも長距離レースでは騎手の重要度合いが大きいということがうかがえる。なお、武豊騎手は天皇賞(春)に過去14回騎乗して、1着5回・2着4回・3着3回(3着内率85.7%)という驚異的な成績を残している。

● 「天皇賞(春)は菊花賞馬を狙え」ってどうなの?
3000m以上のGIは天皇賞(春)と菊花賞しかなく、しかも同じ京都競馬場で開催されるとあっては、この競馬格言も十分説得力がある。論より証拠ということで、これも調べてみよう。

 

■表3:菊花賞馬の天皇賞(春)成績
馬名
レース
順位
2003
ザッツザプレンティ
2004年天皇賞(春)
16着
2002
ヒシミラクル      
2003年天皇賞(春)
1着
2001
マンハッタンカフェ
2002年天皇賞(春)
1着
2000
エアシャカール    
2001年天皇賞(春)
8着
1999
ナリタトップロード
2000年天皇賞(春)
3着
2001年天皇賞(春)
3着
2002年天皇賞(春)
3着
1998
セイウンスカイ    
1999年天皇賞(春)
3着
2001年天皇賞(春)
12着
1997
マチカネフクキタル
1999年天皇賞(春)
7着
1995
マヤノトップガン 
1996年天皇賞(春)
5着
1997年天皇賞(春)
1着
1994
ナリタブライアン  
1996年天皇賞(春)
2着
1993
ビワハヤヒデ      
1994年天皇賞(春)
1着
1992
ライスシャワー  
1993年天皇賞(春)
1着
1995年天皇賞(春)
1着
1990
メジロマックイーン
1991年天皇賞(春)
1着
1992年天皇賞(春)
1着
1993年天皇賞(春)
2着
1988
スーパークリーク  
1990年天皇賞(春)
1着
1986
メジロデュレン    
1988年天皇賞(春)
3着

表3は1986年以降の歴代菊花賞馬が、天皇賞(春)に出走した際の成績についてまとめたものである。延べ21走のうち、1着9回・2着2回・3着5回で、勝率42.9%・連対率52.4%・3着内率76.2%となっており、この競馬格言を裏付けるに十分な数字と言える。

さて、天皇賞(春)にまつわる競馬格言の検証はこのくらいにして、他に何か有用な傾向が無いか、分析してみよう。

● 4歳馬・5歳馬が狙い目
馬齢別に天皇賞(春)の成績を分析すると表4のようになる。

 

■表4:天皇賞(春)の馬齢別成績
馬齢
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数
合計
勝率
連対率
複勝率
4歳
10
7
5
8
9
72
111
9.0 %
15.3 %
19.8 %
5歳
8
8
10
6
7
55
94
8.5 %
17.0 %
27.7 %
6歳
1
4
3
3
3
40
54
1.9 %
9.3 %
14.8 %
7歳以上
0
0
1
2
1
20
24
0.0 %
0.0 %
4.2 %

6歳以上に比べ、4歳馬・5歳馬の成績が良いようだ。6歳以上で1着にきた馬は、過去19年間でライスシャワー1頭のみである。

● 先行馬有利・追い込み馬は届かない
脚質別に天皇賞(春)の成績を分析すると表5のようになる。

 

■表5:天皇賞(春)の脚質別成績
脚質
1着数
2着数
3着数
4着数
5着数
着外数
合計
勝率
連対率
3着内率
逃げ
3
0
2
0
1
16
22
13.6%
13.6%
22.7%
先行
9
11
9
6
8
27
70
12.9%
28.6%
41.4%
差し
7
8
7
11
7
69
109
6.4%
13.8%
20.2%
追込
0
0
1
2
4
74
81
0.0%
0.0%
1.2%

3着内率41.4%と先行馬が有利のようだ。逆に、追い込みでは3着に入ることも難しいようだ。

● 乗り替わりではなかなか勝てない
前走から騎手の乗り替わりがあって勝ったのは、過去19年間で2回のみ。昨年のイングランディーレ(蛯名正義騎手→横山典弘騎手)と1989年のイナリワン(小島太騎手→武豊騎手)だけである。

とまぁ、色々と分析してみたが、探せばまだまだ色々ありそうだ。こういった分析は、データ競馬の1つの醍醐味なので、皆さんもぜひ「JRA-VAN Data Lab.」を使って、色々と調べてみてくださいな。

担当:大曽根俊一

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