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第14回 ラインクラフトは桜花賞を勝てるの?

2005/4/6(水)

昨年の阪神ジュベナイルフィリーズでは惜しくも敗れたものの、報知杯フィリーズレビューでは見事人気に応えたラインクラフト。本番の桜花賞でも人気の中心となりそうだけど、桜花賞は大丈夫なの?

2005年の牝馬クラシック第一弾の桜花賞まであとわずか。昨年暮れの2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)の勝ち馬ショウナンパントルは年明け初戦のクイーンC(GⅢ)で12着に大敗。2着のアンブロワーズはアネモネS(オープン)で3着に敗退する中、当レースで1番人気(3着)だったラインクラフト(父エンドスウィープ 母マストビーラウド)は桜花賞トライアルの報知杯フィリーズレビュー(GⅡ)ではギリギリではあったものの、見事人気に応えた。
このことから、ラインクラフトは今年の桜花賞本番では人気の中心となることが予想されるわけだが、

「報知杯フィリーズレビューを勝った馬たちは桜花賞ではどのような結果を残しているのだろう?」

ということで、今回はこのことについてJRA-VAN Data Lab.TARGET で実際のデータを使って検証してみた。

とりあえず、「1990年以降のフィリーズレビューの勝ち馬(2000年以前のレース名は「4歳牝馬特別」)」を検索してみた。
昨年のムーヴオブサンデーは記憶に新しいところだが、ローズバド、フサイチエアデール、キョウエイマーチといった馬から、ライデンリーダー、イソノルーブルやエイシンサニーといった一昔前の懐かしの馬までならんでいる。
それから、その結果にこれらの馬たちの桜花賞での成績を追加してみた。

 

【表1】1990年以降のフィリーズレビューの勝馬一覧と桜花賞での成績
距離 馬名 人気 タイム 騎手 調教師 馬体重 桜花賞
での人気
桜花賞
での着順
2005
阪神
1400
ラインクラフト
1
1:21.2
福永祐一
瀬戸口勉
460
?
?
2004
阪神
1400
ムーヴオブサンデー
2
1:21.3
安藤勝巳
松元茂樹
472
3
4
2003
阪神
1400
ヤマカツリリー
1
1:22.7
安藤勝巳
松元茂樹
458
3
4
2002
阪神
1400
サクセスビューティ
7
1:21.6
藤田伸二
山内研二
486
3
16
2001
阪神
1400
ローズバド
6
1:21.7
小牧太
橋口弘次郎
416
未出走
未出走
2000
阪神
1400
サイコーキララ
1
1:23.0
石山繁
浜田光正
480
1
4
1999
阪神
1400
フサイチエアデール
1
1:23.0
武豊
松田国英
428
2
2
1998
阪神
1400
マックスキャンドゥ
3
1:22.4
四位洋文
伊藤雄二
486
5
5
1997
阪神
1400
キョウエイマーチ
1
1:21.4
松永幹夫
野村彰彦
474
1
1
1996
阪神
1400
リトルオードリー
1
1:21.9
佐藤哲三
小林稔
434
1
9
1995
京都
1400
ライデンリーダー
2
1:21.8
安藤勝巳
荒川友司
448
1
4
1994
中京
1200
ゴールデンジャック
8
1:10.4
四位洋文
北橋修二
432
7
13
1993
阪神
1400
ヤマヒサローレル
1
1:24.0
猿橋重利
湯浅三郎
482
3
4
1992
阪神
1400
ディスコホール
1
1:24.3
岡部幸雄
山内研二
436
3
9
1991
中京
1200
イソノルーブル
1
1:09.8
松永幹夫
清水久雄
430
1
5
1990
阪神
1400
エイシンサニー
6
1:23.9
岸滋彦
坂口正則
410
5
4

表1を見ると2頭の桜花賞連対馬がいることがわかるが、その一方で、4頭の1番人気を含む9頭の桜花賞3番人気以内の馬たちがことごとく人気を裏切っているではないか。
桜花賞で連対したフサイチエアデール、キョウエイマーチと連対しなかった他の馬たちにはいったいどんな違いがあるのだろうか?また、ラインクラフトはどちらのパターンに該当するのだろうか?
ということでもう少し調査してみた結果が表2である。

 

【表2】1990年以降のフィリーズレビューの勝馬の桜花賞時点での戦績
馬名 桜花賞
での着順
芝1600mの
勝鞍の有無
戦績 備考
2005
ラインクラフト
?
×
4戦3勝
阪神JF3着
2004
ムーヴオブサンデー
4
×
3戦3勝
2003
ヤマカツリリー
4
×
4戦3勝
阪神JF2着
2002
サクセスビューティ
16
×
7戦3勝
2001
ローズバド
未出走
6戦2勝
2000
サイコーキララ
4
4戦4勝
1999
フサイチエアデール
2
7戦3勝
1998
マックスキャンドゥ
5
×
5戦3勝
ダート1800m勝ちあり
1997
キョウエイマーチ
1
5戦4勝
1996
リトルオードリー
9
×
4戦3勝
1995
ライデンリーダー
4
×
11戦11勝
ダート1600m勝ちあり
1994
ゴールデンジャック
13
×
5戦2勝
1993
ヤマヒサローレル
4
×
8戦3勝
1992
ディスコホール
9
×
7戦3勝
1991
イソノルーブル
5
5戦5勝
1990
エイシンサニー
4
×
12戦3勝

表2によると桜花賞で連対したフサイチエアデールとキョウエイマーチには「芝1600mで勝鞍がある」「無敗ではない」の2点の共通点があることがおわかりだろう。
チャンピオンを目指すうえで「負けたことがある」というのはちょっと不可解ではあるが、芝1600mで勝鞍があり、無敗でしかも当日1番人気であったサイコーキララやイソノルーブル(ダートではあるがマイル勝ちのあるライデンリーダーも含め)が3着をも逃していることを考えると、これは無視できない項目なのではないかという感じがする。
(こう考えるとローズバドが桜花賞に出走していれば・・・と考えてしまうのは私だけではあるまい。)

 

【結論】

「ラインクラフトは桜花賞を勝てるの?」というのは、データから検証した結果ではちょっと厳しいかもしれない!?
ラインクラフトの能力には疑う余地はないが、過去のデータと比較すると、「無敗ではない」という項目には該当しないが、「芝1600mに勝鞍がない」という項目に該当してしまうためだ。阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ、芝1600m)で3着も、同レースで2着のヤマカツリリーが2003年の桜花賞で4着と敗退している点も考慮して今回は“消し”の方向で考えてみたい。

これまでのラインクラフトの末脚を見ると、こんな無謀なことしても大丈夫か!?と問いたくなるが、ここは黙ってデータの力を信じてみることにする。

担当:藤田聡

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