ドバイワールドカップ特集

 

いざ世界の頂点へ!日本馬が挑む

ヴァーミリアン |  ウオッカ・アドマイヤオーラ |  イイデケンシン |  ドバイWC外国馬 |  ドバイDF外国馬 |  UAEダービー外国馬

photo
昨年の借りを返し、その名を世界に轟かせたい。(2007年東京大賞典 photo by Kazuhiro Kuramoto)

ドバイWC

ヴァーミリアン Varmilion 牡6 石坂正厩舎 「成るかリベンジ、再挑戦に退路なし」

(父:エルコンドルパサー 母:スカーレットレディ 母の父:サンデーサイレンス)
主なタイトル…08フェブラリーS、07ジャパンCダート、07東京大賞典、07JBCクラシック、07川崎記念

昨秋のJBCクラシックから前走のフェブラリーSまで、全てワンサイドのGI4連勝、現役ダート王の地位を不動のものとし、日本馬の総大将として海を渡るヴァーミリアン。今回は昨年の雪辱を期した遠征となる。

昨年は川崎記念でGI初制覇を果たし、その勢いをもってドバイWCに挑戦したが、世界の広さを見せつけられるだけの結果に終わった。レースでは中盤を過ぎた辺りから徐々に手ごたえが劣勢になり、長い直線に入ると突き放される一方。入線順位こそ4着も、優勝したインヴァソール(Invasor)からは15馬身も遅れた。日本の掲示板なら「大差」の文字が灯る着差であることを考えれば、惨敗というほかない。

果たしてリベンジは成るか。

帰国後の快進撃を見れば、昨年と馬が違うのは間違いない。先のフェブラリーSを見ても、速い流れを前々で楽に追走し、手ごたえ十分に抜け出す横綱相撲。追走一杯で5着に流れ込んだだけの2年前とは、比較にならないほどの好内容だ。本格化なった今なら、世界制覇の夢も見たくなる。

しかし、対戦相手は今年も強力。メンバーの質は昨年以上の迫力だ。昨年の優勝馬インヴァソールは当時、ダートレースの本場・アメリカのチャンピオン。歴代のドバイWC優勝馬と比較しても、見劣るところのない超一流馬だった。惨敗したヴァーミリアンにしてみれば、相手が悪かったという言い訳もできる。とはいえ、今年の本命と目される全米年度代表馬のカーリン(Curlin)が、これまた強い。ブリーダーズCクラシックを圧勝したカーリンの国際レーティングは、インヴァソールと同じ「129」。ともに2007年の世界2位にランキングされている。数字の上では、昨年と同じ強さの馬を相手にしなければならない。

他にも、昨年のドバイWC2着馬で、ヴァーミリアンには13馬身余り先着したプレミアムタップ(Premium Tap)、昨年のドバイ3冠馬エイジアティックボーイ(Asiatic Boy)、そしてモハメド殿下率いるゴドルフィン軍団の超新星ジャリル(Jalil)などなど、強豪がズラリと待ち受ける。

ヴァーミリアンが昨年以上の成績を収めようとした場合、少なくとも、この中の2頭は負かさなければならない。ドバイWCでは大きな戦果を挙げられていない日本馬が、これほどの面々と勝ち負けを演じることになれば、それだけで、世界には十分なインパクトを与えられるが、この辺りが夢と現実の境界線ではなかろうか。仮に優勝ということになれば、日本競馬史上、文句なしに最大の勝利となる。