ドバイワールドカップ特集

 

いざ世界の頂点へ!日本馬が挑む

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血統には未知なる魅力。(2008年共同通信杯 photo by Kazuhiro Kuramoto)

UAEダービー

イイデケンシン Iide Kenshin 牡3 昆貢厩舎 「時計面に限界見えるも、血統背景に現地で化ける可能性」

(父:Thunder Gulch 母:ヘヴンリーアドヴァイス 母の父:Theatrical)
主なタイトル…07全日本2歳優駿

これまでUAEダービーに参戦した日本調教馬は計3頭。06年3着のフラムドパシオンを筆頭に、07年のビクトリーテツニーも5着と、なかなかの成績を収めている。この2頭と遠征前の実績を比較すると、重賞勝ちがあるイイデケンシンは断然の格上。全日本2歳優駿で5着だったビクトリーテツニーが、彼の地でも5着に健闘できたことを考えると、優勝馬のイイデケンシンはより期待できそうに思える。

ただし、フラムドパシオンもビクトリーテツニーも、内容的には完敗だった。初ダート戦の時計比較では、走破時計が前日の古馬1000万下に0秒8劣ったイイデケンシンより、同日の古馬1000万下を2秒4も上回って大差勝ちし、父クロフネの再来とまで騒がれたフラムドパシオンの方が遥かに上。タイム差が開きにくい短距離(1400m)で後れを取ったイイデケンシンに対し、中距離(1800m)で古馬が裸足で逃げ出すような記録を叩き出したフラムドパシオンでさえ、見せ場止まりなのがUAEダービーというレースなのである。国内での時計比較を判断材料にすれば、イイデケンシンは苦戦を免れそうにないのが実情だ。

一方、血統面には希望を見出すことができる。父サンダーガルチは95年の米2冠馬。種牡馬としても、ポイントギヴン(米2冠など)を輩出している。母ヘヴンリーアドヴァイスの半弟には、04年のダービーGP(盛岡)優勝からブリーダーズCクラシックに挑戦、6着と健闘したパーソナルラッシュがおり、イイデケンシン自身も本場アメリカからの持込馬。父系、母系の双方から、現地でデビューしていても何ら不思議のない、バリバリのアメリカ血統だけに、日本よりむしろ、ドバイのダートでパフォーマンスを上げる可能性はある。

ゴドルフィン・マイルを軽快に逃げ切ったユートピアが、アメリカで成功例多数のフォーティナイナー産駒だったように、イイデケンシンにも血のアシストがあれば、見せ場以上の活躍があってもいい。