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DataLab.(データラボ)第10回 馬券博士5

「まず『自分の作品』を作りたいと思い、それから競馬の研究を始めました」 前田佳佑(TOMS)
写真[前田佳佑氏]
熊本県出身、福岡在住、48歳。競馬は当初、地方競馬中心に少々楽しむ程度だったが、ソフト作成をきっかけに本格的に研究を開始。スピード指数を基本とした「馬券博士」を開発した。ソフトの制作を行うかたわら、休日にはダイビングを楽しむ。

インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2007/11)

競馬ソフト開発者としては珍しいタイプかもしれません

市丸:では、本格的に競馬を始めるきっかけはなんだったのでしょうか?

前田:結婚した後に個人で仕事をするようになった頃に、なにか「自分の作品」というのを作れないかと思いまして、それで競馬ソフトをやってみようと。

市丸:競馬自体は、ソフトを開発される頃もそれほどはやっていなかった、ということですか?

前田:ないですね。まず「ソフトを」というのがあって、それから競馬ですから、競馬ソフト開発者としてはちょっと珍しいタイプかもしれません。いつ頃だったか……、92年くらいだったようにも思うのですが。

市丸:90年代前半というと、オグリキャップのレースあたりは……。

前田:引退レースの有馬記念はテレビで見てましたね。あれは印象的だったので覚えています。

市丸:それで、ソフトを作ろうと思って競馬を勉強していった、ということになりますか?

前田:ほとんど初心者でしたから、もう毎週見てましたね。あと、本もあらゆるものを買う、というくらいでした。やはり、自分が競馬で勝ちたいというのもありますし、作者としていい作品を作りたい、というのもあって。

市丸:現在の「馬券博士」はスピード指数が基本になっていますが、これはいろいろと必勝法のようなものを試した上でたどり着いた、ということですか?

前田:予想の基本に置くにはスピード指数がいいんじゃないかと思いまして。

前田さん仕事場写真

市丸:そういう考えに至るきっかけはなにかあったのでしょうか。

前田:ソフトで予想を行うときは、まず各馬の能力をどのように比較するか、という点でなにか数字、指数のようなものが必要になりますよね。そこで最初はいろいろと調べていたのですが、スピード指数に出会って「これだ!」と思いました。これなら、プログラムですぐに扱えるな、と。

市丸:スピード指数といいますと、当日どれだけ走りやすい馬場だったのか、といった「馬場差」の計算や入力が大変だと思うのですが……。

前田:そのあたりは、ソフトで自動的に計算するようにしています。以前はそういったデータを毎週アップロードしていたのですけれど、現在はJRA-VAN DataLab.のデータさえあれば、ユーザの方は特に気にせず使えるようになっています。

市丸:あと、ほかに追加的な要素も加味されていますね。

前田:トラックの違いとか、距離の延長、短縮とか、そういったものは入れています。JRA-VANのデータで提供されていますから、それを使いつつ、ですね。

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