2006.9.30

文・写真/平松さとし

 27日、朝もやの中、最終追い切りを行ったディープインパクト。
 武豊騎手を背にしたその動きを、フィニッシュライン付近で見つめていたのが調教師の池江泰郎だ。
 その後、国内外から駆けつけた約70名の報道陣を前に会見した池江は、その動きに関して自らの得た印象を語った。

 「楽な手応えのまま2馬身くらい先着。良い反応だったと思います」
 走り方自体がヨーロッパの深い芝仕様に変わったのか?との質問に対しては、「そのあたりはとくに変わったとは思わないけど」と前置きした後、続けた。
 「ムキにならずに自然体で走っているのがいいと思う。体そのものも、前走時と比べて5〜6キロ増えているようにみえる。決してギリギリの体つきということはないので、少なくとも前走比マイナスということはないでしょう」

 この意見には、調教助手の池江敏行も同意して頷く。
 「当日、パドックでみてもらえば分かると思います。本当に凄くいい体つきになっている。競馬場への輸送が入っても前走より減っているということはないでしょう」
 また、共同記者会見で武豊が「調教では今年一番の走り」と口にしたことを告げると、「ユタカは調教が終わって開口一番、そう言っていましたよ」と、そのコメントが決してリップサービスではなかったことを明かしてくれた。
 「なかなか予定通りいかないのが競走馬なんだけど、今回のディープは本当に何もかもが予定通りに進んでいる。これは凄いことだと思います」

 こういう敏行と、異口同音に、池江も言う。
 「休み明けの馬が何年も勝っていないことは承知している。相手が揃っているのも分かっている。もちろん、簡単に勝てるレースでないことも知っている。でも、ディープ自身はここまで本当に順調に来てくれた。私はディープの強さを信じています」

池江泰郎調教師と武豊騎手


 会見の最後、池江は日本のファンへ向け、メッセージを口にした。
 「日本は夜中ですが観てほしい。応援してほしい」
 良い結果を出すから…とその目は語っていた。

(文中敬称略)

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