2006.9.25

文・写真/平松さとし

 昨日の続きとして、9月10日に行われた前哨戦と、それに付随した現地での話を紹介しよう。
 フォア賞に関しては昨日記したので今回は残りの2つの前哨戦。ヴェルメイユ賞とニエユ賞だ。

 まずはヴェルメイユ賞。牝馬だけのレースだが、他の2レースと違い、これだけはGT。頭数も揃い、3つの中では最も速い時計で決着した。
 そんな中で飛び抜けた強さを披露したのが勝ったマンデシャだ。
 今年から古馬混合となったこのレースだが、ゴール前は激しい2着争いを尻目に楽々と抜け出すと、最後は鞍上のクリストフ・スミヨンが手綱を抑えてフィニッシュ。
 この馬は凱旋門賞には登録がなく、出走するためには追加登録をしなければならないのだが、この日の強さをみれば追加してくるのはおそらく間違いない。
 そうなると優先騎乗契約の関係でこの馬にはスミヨンが騎乗する事になるのでますます注意が必要だ。

 最後に凱旋門賞と最も関わりの深い前哨戦、ニエユ賞の結果を記そう。
 ここを勝ったのはまたもやスミヨン。
 6頭立てでそれほど速い流れにならなかったため時計的にはヴェルメイユ賞を下回ったものの、勝ったレイルリンクの競馬ぶりケチのつくものではなかった。

ニエユ賞を勝ったレイルリンクとスミヨン騎手


 これでレイルリンクは4連勝。例年なら凱旋門賞で1番人気に推されてもおかしくない勢いだ。
 また、マンデシャにスミヨンが乗る場合、レイルリンクはデットーリに、シロッコはペリエになるという噂もある。
 日本ではディープ一色で盛り上がる凱旋門賞だが、地元フランスでは上位拮抗といった雰囲気になってきている。

 もっとも、この日、競馬場には来なかったものの、「リアルタイムでテレビ中継を観た」という厩務員の市川明彦はこうした結果や評判にも惑わされることなく、きっぱりと言った。
 「僕らがやる事は何も変わりません。ディープを少しでも良い状態にもっていってあげる。そのために、毎日何をしてあげるか。それだけを考えています」

(文中敬称略)

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