2006.9.24

文・写真/平松さとし

 ディープインパクトは相変わらず順調に過ごしている。
 「無事是名馬というけど、ディープは本当にそういう意味でも名馬です」
 調教師・池江泰郎はしみじみとこう語った。
 しかし、同時に、順調にきているのはディープのライバルたちも同じようだ。

 去る9月10日には、凱旋門賞と同じコース、同じ距離、すなわちロンシャン競馬場の2400メートルという舞台で、3つのトライアルレースが行われた。
 まず、最初に行われたのは古馬によるフォア賞。
 凱旋門賞のディフェンディングチャンピオンであり今年はキングジョージY世&クイーンエリザベスダイヤモンドSでハーツクライを一蹴したハリケーンランが出てきた。
 同じアンドレ・ファーブル厩舎で、昨年のブリーダーズCターフの覇者シロッコも名を連ねた。
 また、牝馬ながらこの両馬に勝った実績のあるプライドも出走してきた。

 スローペースで淡々と進んだレースは、結果道中2、3番手にいたシロッコとハリケーンが早目に抜け出し、一騎討ちの態勢に持ち込んだ。
 4番手にいたプライドはゴール寸前、果敢に前の2頭に迫ったが、レース上がりが11→10秒台という緩い流れに前を捉えることは出来ないまま、終わった。
 結果、勝ったのはシロッコ。2着がハリケーンランでプライドは3着。着差はそれぞれクビ、クビであった。
 現地で観戦した池江は「やっぱり前の2頭はチャンピオンホースのことだけはある。強いね」と身震いして語った。

池江泰郎調教師(右)と敏行調教助手

  同じく競馬場入りしていた調教助手の池江敏行は、前の2頭もさることながらと前置きして、「プライドもよくこの上がりであそこまで差を詰めた」と感心した表情で呟いた。
 今回は不調説すら流れていたハリケーンに対し、手綱をとったキアレン・ファロンは言った。
 「ここはあくまでも叩き台。それにしては良い競馬が出来た。あくまでも目標は次だからね。ところで、ディープインパクトの調子はどうだい?」と。

(文中敬称略)

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