凱旋門賞の過去

 

●ディープインパクト(牡4・日)
 偉大なるサンデーサイレンスが晩年に残した最後のスーパーホース。デビュー時からケタ違いの力を見せつけ、05年の牡馬クラシックでシンボリルドルフ以来史上2頭目の無敗の3冠馬となった。同年の有馬記念で初の黒星を喫したが、今年に入り天皇賞(春)、宝塚記念を制し5冠を達成。他馬を寄せ付けないその圧倒的なパフォーマンスは、底知れない可能性を秘めている。まさに日本競馬界の至宝と呼ぶにふさわしい名馬。凱旋門賞という世界の大舞台で、その力を見せてくれることを祈りたい。

●ハリケーンラン(牡4・仏)
 父は99年の凱旋門賞の勝ち馬モンジュー。3歳時は仏ダービーで2着に敗れるが、次走の愛ダービーで初G1制覇。秋はニエル賞、凱旋門賞を連勝。父仔2代制覇を成し遂げ、欧州最強馬の座に昇り詰めた。今年はこれまでG1のタタソールズGC、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドSを勝ち、4戦2勝という成績。キングジョージでは素晴らしい底力を発揮し、エレクトロキューショニスト、ハーツクライを沈めた。一方、僅差で取りこぼすレースもあるが、デビュー以来連対は外したことがない。差し馬だが、抜群の安定感を誇る。

●シロッコ(牡5・仏)
 3歳まではドイツに所属。04年の独ダービー、同年10月のジョッキークラブ大賞の2つのG1を制し、A・ファーブル厩舎に移籍した。転厩初戦のフォア賞、続く凱旋門賞も敗れたが、次走のブリーダーズCターフを横綱相撲で完勝。今季はキングジョージをスキップしたが、コロネーションCを含む3戦3勝。前走のフォア賞では、ハリケーンランを下しての優勝と、勢いに乗っている。以前は、下が柔らかい渋った馬場を好む馬だったが、ここにきての成長が著しく、良馬場での瞬発力勝負にも十分対応できるようになっている。先行できる点も強調材料。

●レイルリンク(牡3・仏)
 ハリケーンラン、シロッコと同じA・ファーブル厩舎の3歳馬。デビューは遅く今年の4月。しかも、初戦は落馬で競走中止。結局、5月のメイドンで初勝利を挙げるまで3戦を要した。続くリス賞を制し、次走のパリ大賞で初G1制覇。そして秋初戦は、近年の最重要ステップレースであるニエル賞を制し、非常にいい雰囲気で本番に臨める。しかし、超一線級との対戦は未経験。愛ダービー馬ディラントーマスと並び、今年の3歳勢の中ではトップクラスの力を持つが、今回は一気の相手強化となり、本当の力が試される。

●プライド(牝6・仏)
 父のパントレセレブルは、97年の凱旋門賞をレコードで制覇。父譲りの強烈な瞬発力を武器に、古馬になってから台頭してきた。特に今年のサンクルー大賞は、ハリケーンランを差し切っての勝利だった。前哨戦となった秋初戦のフォア賞では、シロッコ、ハリケーンランに次ぐ3着に好走。後方待機の追い込み脚質だけに展開に左右されてしまうのは否めないが、上位馬との着差はわずかだった。牝馬ながら底力がある。過去の凱旋門賞は13着、7着といいところがなかったが、今年は違う結果が期待される。

●マンデシャ(牝3・仏)
 今年デビューで、2戦目となった5月のメイドンで初勝利。重賞初挑戦となった7月のクロエ賞では、1着で入線するも降着。この降着がなければ、目下、実質5連勝中だったことになる。前走、マイル戦のアスタルテ賞から一気に距離が伸びたヴェルメイユ賞を快勝しG1を連勝。ヴェルメイユ賞の後は、芝2000mのオペラ賞に向かう予定だったが、同レースの走破時計、内容が良かったため、凱旋門賞に矛先を変えてきた。ただし、当日は良馬場を希望。重馬場になってしまうようならば回避する可能性が高い。

●シックスティーズアイコン(牡3・英)
 父ガリレオはサドラーズウェルズの直仔で、01年に英ダービー、愛ダービー、キングジョージを優勝した。父仔制覇を狙った今年の英ダービーは7着。前走の英セントレジャーでG1初勝利を飾った。当初は凱旋門賞への登録がなかったが、追加登録料を支払って出走する模様。英セントレジャーは伝統ある世界最古のクラシックレースだが、13ハロン197ヤード(約2795m)という長い距離が嫌われて、超一流馬がなかなか集まらない。いろいろな面で凱旋門賞とは結びつきにくいレースになっている。

●サーパーシー(牡3・英)
 デビューから無傷の4連勝で英デューハーストSを制し、英2歳チャンピオンに。今年はぶっつけ本番で挑んだ英2000ギニーで2着に敗れたが、次走の英ダービーで見事に優勝した。しかし、クラシックは体調が万全とは言えない中での激走だったため、その後は長期休養。今回、もし出走すれば休み明けのぶっつけとなる。英2000ギニーは鉄砲で好走したとはいえ、凱旋門賞においてはいかにも厳しい条件だ。また、父のマークオブエスティームはマイルG1の勝ち馬。母方も短距離志向で、クラシックディスタンスはベストではないかもしれない。

 

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